タイトルに偽りなし、正に『真夏の学園で恋を謳歌するADV』になってます
つながる手と手、心と心
二人の気持ちと手と手を合わせて『トライオーーーーン！！』
よくある学園ＡＤＶだろうよ、と思っていたらいい意味で期待を裏切られた、そんな作品でした。
本作を一言で言えばハイテンションドタバタラブコメディ、でしょうか。
コメディと言ってもよくあるパロディで笑わせる、というのはほとんどなく、台詞や予想外な展開で笑わせる、というのが多かったです。
例えば鈴姫√での
「メダカか金魚か…フナくらいかな？もう少しでコイになったかもね。逃がした魚は大きいぞーってこと（Ｂｙ夏海）」
ですとか、
手鞠√での
「理由は後付け、根拠は薄弱。それでも俺は手鞠とトライオンしたい。手鞠、俺とお約束をやろうっ！（Ｂｙ慎一郎）」
など、そこでそう来るのかっ！と感心するやらあきれるやら大爆笑するやら。
とにかく飽きることなくプレイできたのは確かです。
また、主人公（鷲塚慎一郎）を始めとし、ヒロイン達やそれらをとりまくサブキャラクター達すべてが魅力的に描かれていた事も高評価です。
ゲームによっては個別√に入ったとたん、他のヒロイン達や、サブキャラとの係わり合いが薄くなるのもありますが、さっぱりそんなことはありません。
むしろ、喜んでちょっかいを掛けに来ます。
「誰かさんのせいで皆すっかりお祭り好き！ｂｙはとぴー先輩」
な獅子ヶ崎学園らしいな、と思えたところでした。
ＮＡＮＡさんの歌うＯＰ曲も素晴らしかったですね。
しっかりと『てとて』の世界を表現し、夏の学園モノに合った曲だったと思います。
音楽関連で言えば、
シーン：『行くわよっ！みんなっ！（一乃）』＋ＢＧＭ：『手と手を繋いで見る世界』のゴールデンコンボは正に一撃必殺でした。
若干、伏線未回収（慎一郎が泳げない理由とか）気味ですが、
終始ハイテンションで押し切ったのは見事としか言いようがありません。
何があっても、「まあ獅子ヶ崎学園だし」と言える本作品
コメディ好きならぜひオススメしたい作品になっていたと思います。