このブランドの過去作全てに共通するフルプライス1本引っ張れないシナリオの薄さを4本同時進行で解決しに来た本作。肝心のcase0がもう一歩に感じましたが弱点を明確にフォローする構成に、シナリオ以外全て一流のブランドから一流ブランドへと変貌を遂げる兆しを確かに感じました。
ニュートンから人工鳩で変わったのが雰囲気だけで根本の問題が何一つ変わらないままでもう駄目かと思った所に出てきた本作、明らかな成長が見て取れました。
同日発売のサクレットような一発で名作にぶち上げるパンチ力は持ってないものの、case1~3はそれぞれ軽くもよく回る抜群のリーダビリティを持っています。
case0ではありがちな設定を堀り進め舞台を整える事に時間を取られその回転率の良さが鈍ってしまいましたが、1~3の良さは本物です。
絵塗り背景音楽と素晴らしい物が揃ったこのブランドに、シナリオにも希望を持って次回作を待ちますね。
……ただHシーンが尺枚数テキスト全てかなり弱体化していてエロから遠めなりこ絵のサクレットの方に軍配が上がるレベルだったので、次回はそこも巻き返してくれるといいなあ。