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sighさんの母性カノジョ -子宮 帰還編-の長文感想

ユーザー
sigh
ゲーム
母性カノジョ -子宮 帰還編-
ブランド
あかべぇそふとつぅ
得点
82
参照数
2249

一言コメント

「エロい」の完成度がめちゃくちゃに高い。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

正直ただの幼児プレイ授乳手コキとか軽いテンプレがいっぱい積んであるだけの作品かと思ってて、それでも絵が最高だから全然良いと買ったらすんごい抜きゲーが出てきた。

一言で表すならばセックスをするじゃなくて気持ちよくなる、をしっかり描いてきたゲーム。

今現在の人気のある性コンテンツをとてもよく研究してしっかりシチュエーションにテキストに反映されていると感じられた。
隣接コンテンツ、特にCG集界隈や音声作品界隈は特にエロさに関してエロゲーよりも先鋭化していて、そこの長所を上手く選び取り入れられているなあと。

近年のCG集界隈は、その盛り上がりに火をつけたまろん☆まろんさんのところのCG集に代表されるように、男性の性欲をぶつける様子がしっかりと描かれている。基本的に一人称視点で、主人公の性欲が強く、ヒロインというかセックス相手を性的な目で見るのだけれど、その身体やシチュエーションに対して如何に性的か語る様子はより直感的な「エロい」の表現力を強めている。またセックス中にもどんな要素が如何に興奮するか、触れた感覚や行為の感覚が単純な言い回しで何度も語られる。
この男性側の性欲、というのが「エロい」には重要で、もちろん本作にも取り込まれている。
女性的な身体の魅力に対して感じる相手の精神を無視して身体をどうしたいという妄想、極度に男性的な妄想を、性欲から来るセックスを肯定して、男側が気持ちよくなるための行為を受け入れてくれる美織さんの「エロい」がとても際立つ。
従順に献身的に、普通なら嫌われるんじゃないかと遠慮してしまうような相手の人間性を蔑ろにした身体を道具のように使う行為を喜んで受け入れてくれるどころか更に煽るような言葉をかけてくるのがひたすらにエロい。
相手を慮るよりも快楽を優先する自由さ征服欲といったものが本作の「エロい」の中心であり、それを受け入れてくれる美織さんを形容するならやっぱり母性になるんじゃないかな、と思う。