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sighさんのはるるみなもに!の長文感想

ユーザー
sigh
ゲーム
はるるみなもに!
ブランド
Clochette
得点
80
参照数
2112

一言コメント

バトルカットインCG見えてたし姫ノ木あくシナリオかと思って買ったらめっちゃ保住圭シナリオだった。 性を肯定して恋人のコミニュケーションの最高域としてのえっちをとても大事にする性愛至上主義シナリオ。 保住圭シナリオはもはやシナリオ全てが前戯。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

はるるみなもに、前作ここから夏のイノセンスに引き続きメインシナリオ保住圭です。
前作をやった方ならあれを別の切り口で展開した物だと言えば分かるでしょう。
保住圭の名前でいちゃらぶセリフの言い回しが具体的に思い浮かぶ方はそれです。
名前に覚えが無い人もサノバウィッチのめぐるルートなんかで出会ってるんじゃないでしょうか。
ふたりでいっしょに、な恋模様を描く保住圭シナリオ。

というわけではるるみなもに。
これまでのクロシェット作品の中では2番目に好き。カミカゼ、はるみな、ここ夏。
これまでのクロシェット作品の中では1番目にエロい。はるみな、ここ夏、プリコレ。
しんたろー御敷仁ではしんたろー絵の方がエロいと思いますしこぶいちとむりりんではむりりんの方がエロいと思います。表情と体の描き方で差がついて、しんたろー絵の重く柔らかいおっぱいとニーソに乗ったふとももがすばらしい。

そんなしんたろー絵を押しのけて前作せせなやう絵のここから夏のイノセンスがエロかったわけですが、せせなやう先生の絵が意外にえっちだったのは置いておくとしてシナリオの強さが大きかった。
ここ夏はざっくり言えば人工、体外授精が主流になり性交渉が消滅した未来の主人公とヒロインが現代の田舎に訪れ、愛情ある子作りセックスの大切さを知る…という要素の大きいお話なので(夏の田舎、伝承とか他の要素も多々ありますが)エロシーンのあるストーリーではなくストーリーの核にセックスへの理解があるえっちげー。
こうなると日常のシーンがえっちなことへの尊重、理解、えっちへの前振りとしての役割が大きくなってきて、えっちまでに引っ張って引っ張って盛り上げてプレイヤーの頭を塗りつぶしてくれるのでHシーン数に囚われないエロさをたたき出してきました。


そして今作のはるるみなもにも各キャラ4(+1)シーン、10(+1)枚の枠を超えたえっちげーむとして降臨。
前作と同じように愛ある性行為の大切さを説きます。今度は神様相手だけれど、えっちさの核は、秘めるべき性欲を受け止めあうこと。
神職として、神に仕える主人公が長年忌避してきた性欲を、私だけにはと許容する恋人になったヒロインのえっちさが魅力。
性を抑え、神に仕えることも、神であることも大事だけれど、男の子で女の子である以上、同じぐらい、愛情を持って性行為をし、子供を授かり未来を紡ぐことも大事だよっていう性愛賛歌。
全てのルートのエピローグは子供と共に居ますしね。はるるみなもに未来へ臨む。

なんだかんだ書きましたがとにかくかわいくえっちに仕上がってます。


あとはOP曲ムービー大好きです。今年度最高。
歌詞もとっても叶だし。




……なんでサブキャラが攻略できないんですか???
前作ここ夏ではシーンあったせいで攻略出来なかった残念感が10倍なんですけど…別院先輩との巫女服えっちはどこ…