途中までは楽しく、全体的には楽しかった割合の方が高いんですが、終わりが駆け足なのとラストバトルの戦闘シーンが安っぽいせいで残念な印象に。
11eyesなんかは戦闘シーンが一番良い、って感じだったのに今作は戦闘シーンが一番ダメになってるという…
そしてこのダメ加減が見えるのが特にラストバトルなんですよね。
今作はバトル要素はおまけで閉鎖空間ループがメインのお話であり、最終日には世界が滅ぶというタイムリミットのある3日間のループ世界で運命を変えるため抗う、といったお話です。
ループを重ね助けられなかった命を救い、仲間を増やし、謎を追い問題の解決へと向かっていく物語を楽しめました。
ただこの流れはループの初周で見えた謎、事件を拾っただけで終わってしまうんですよね。
現状見える問題はなんとか解決し、そしてここから更なる事件、強大な敵、黒幕へ――となりそうなところであっさりネタばらししてエンディング、となっちゃいます。そのネタバレや過去を想像させること、話そのものは悪くないんですが、過程が物足りない。
また今作はメインの未來は二部構成になっていて、エンドからのRESTART式です。
他3人は上のようにあっさり終わってしまうわけですが、未來はもう少しお話が続くので、まぁこれなら…と読み進め辿り着いた先では巨大系ラスボスが現れバトル、となります。
ですがこのラストバトルがどうにもチープ。タイトル回収などしているんですが、戦闘が圧倒的に安い。
地の文が全く活用されないため、萌生に自身がやってることを全部ぺらぺら喋らせたり、ほとんど台詞だけで戦闘を回すために戦闘のスケール感がありません。そのため二部以前より逆に評価が低くなる始末。
以上のような問題がありそれらが終盤に偏ってるためプレイ直後がなんだかかなり残念な印象になったのですが、前2作と比べれば良いゲームではありました。
ただやっぱり単純に量が足りない。10時間かかってないですし。
Hシーンもヒロイン順に3、4、3、4で少な目。他の方が言ってるようにこれだけの巨乳ヒロインゲーでパイズリが全員に無いのは謎の圧力かと笑いました。
ただ単純にオーラルセックスが全然無いだけなんですがね。未來と萌生はフェラすら無いですし。前作のように300%FDが出るんでしょうか。出してください。萌生ちゃん9シーンください。
絵はもちろん良いですし、テキスト自体も案外悪くないんですが、さすがにミドルプライス級のシーン数では…
というわけで、読み進めるのは楽しく徹夜しちゃったりもするんですが読後がそうでもない作品でした。もう少し頑張って!