ニトロ+らしい作品
ニトロ+さんからはいろんなゲームが出ましたけど、これもいろんなゲームのその一種。
一番の評価のしどころは、なんといっても時刻表。斬新なシステムで、あったようななかったシステムだと思う。
そして、運要素。
最初の選択肢で、運次第で進めるか、己の意思で進めるか聞かれたはずです。初見はなにもわからずボタンを押しちゃうでしょう。
運を選ぶと、ストーリーがどこに転ぶかランダムになるようです。まぁ、効率よくクリアしたい方のほうが多いと思いますが、運を選らんだ僕にとっては楽しめた。
トリガーを引いて、物語を進める感じもよかった。
悪いというか、批判されがちな点は以下。
まずキャラの質の濃さ。
「これは事件!?」はなんどもみな聞かされたであろう。ものすごい量を聞かされるので、この声が嫌いになったりキャラ自体嫌いになったりした人も多数だと思う。
ヤンデレもいる。ヤンデレ嫌いな人は注意が必要。
次に、エロ要素がとても薄っぺらいこと。
どれくらい薄いかって言うと、ないほうがマシって思えるくらい。しかもエロシーンで男ボイスも全て流れる。
もはや無理やりにエロを詰め込んだかんじ、これがなければ、若しくは自然な流れであれば、もう少し点の上がる作品。
総合的に、一般にキャラゲーや、王道ゲーをたどる人には向いていない。よって中央値は大分下がるだろう。
が、僕のような物好きにはうってつけの作品だった。萌えなどをあまり考えず、ストーリーを重視した方に受けるんだろう。
感動はしないストーリー。でも、なにか考えさせられるお話ではある。
運っていうものについてこのゲームは深く入り込んでいる。そういうゲームです。
僕にとっては今年最高に面白いと思ったゲームでした。ニトロ+さんありがとう。
禍福は糾える縄の如し。