最高のゲーム。気持ち悪い長文感想になりそう(作りかけ
あまり言語化と構造化ができていないが、ひとまずざっくばらんに書きなぐっていく。後で整理するかも。
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このゲームを一言で言えば、
夏に主人公によって物理的な鎖で縛られた美月、夏にヒロインによって精神的な鎖で縛られた主人公、という美しい構図のゲームだろう。
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僕はこの作品を評価する。
理由を端的に言えば、弱者男性が恋愛で勝つ方法は自由恋愛ではなく拉致監禁やレイプなど凌辱のexecutionしかないから。倫理的・道徳的には悪でも、好きな女を自分のものにしてしまえば勝負は勝ちだから。
幸せになるには、身体的支配や精神的服従よりも、自分を認知してもらうことの方がよっぽど重要であるというメッセージに共感したから。風俗に行くと性欲は満たせても心は満たせないのはまさにこれが原因。
美月ちゃんに必死に腰振りながら「俺を好きになれ!美月!」とか言ってる主人公も見たかったな。主従関係ではなく、洗脳でもいいから恋愛感情を美月に持たせられたら最高だった。
美月ちゃんの抱き枕カバー欲しい。というか、CLOCKUPは無いなら作るべき。
なぜなら、美月ちゃんの抱き枕を家に置いておくことで、監禁していた主人公になりきれるから。
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「現実で見る世界はひどく平坦で,,,カメラ越しの世界かテレビの世界の方がずっとリアルだ」
「世界は、変わらず灰色のままだ」
→主人公は現実に対して虚無主義的、悲観的。じゃあ、それはなんで?という問いが生じる。
問い①:主人公はなぜ現実に失望しているの?
答え①:思春期特有の全能感と、現実の弱い自分とが乖離していたから。きっかけは女子更衣室へ侵入したことが美月ちゃんにバレたから(結果バレてなかったけど)
具体的言及箇所:「あの頃の俺はクールぶって自信があるふりさえできず、だけど何か自分に特別な物があると疑いもせずに、自らの特別さをどうにか形にしようと、あんな計画を立てた」(TRUE)
答え②美月ちゃんを自分のものにできないから。
具体的言及箇所:「お前は俺以外の存在に気を取られてはいけない、お前は俺のことだけを考えていればいいんだ」
「お前は、俺の奴隷になったんだな・・・?俺のこと・・・愛してるんだろ・・・?」
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問い①の答えが、以下の問いの答えと対応している。
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問い②主人公がとった具体的なアクションは?
答え:美月ちゃんを拉致監禁レイプ
問い③主人公はなぜそのアクションをした?
答え:主人公は美月ちゃんが好きだが、弱い自分では自由恋愛で勝てないから。加えて、特別感を感じたかったから。
問い④:主人公は拉致監禁レイプを経てどう変化した?何を感じた?
答え:
「あの世界でだけは、確かな生の実感を得る」
「これが、支配者の視界なのだ」
→弱い自分から、支配層という強い自分になったので特別感が満たされた。
「お前にとって、単なる路傍の石以下だった男が、ここまでやったんだ」
「こんなにしたのに・・・俺とお前の距離は・・・何一つ縮まっていなかった・・・」
→各√で変化。
逮捕ENDでは美月ちゃんの心まで奪うことはできず。
奴隷END(性奴隷)では美月ちゃんをただの玩具にしか見れなくなった
奴隷END(通常)では、主人としてふさわしい人間になるべく、自己成長のきっかけとなった
BAD ENDでは自殺
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逮捕ENDについて
アウトライン:
逮捕→懲役8年実刑→出所後は保護司のもとで仕事→良心を取り戻し罪悪感を感じる→タクシードライバー→美月ちゃんと偶然の再会
まず、刑事手続きや出所後の社会復帰プロセスがかなりリアル。刑事事件について勉強する機会があったのでよく分かる。
主人公の成長物語とも言える。道中は厳しい人生だが。
美月ちゃんと偶然の再会もよかった。
具体的には、拉致監禁の目的が「美月ちゃんにとって特別な存在になりたい」であったのに対し、再会した時は主人公を主人公と認識すらしていない点が対比になっているから。
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TRUEについて
問い:なぜTRUEに強い哀愁を感じるのか?
答え①
主人公が切望した「路傍の石以下だった男からの脱却」に実は成功していたと同窓会で判明したから。(TRUE限定選択肢で傘を貸そうとしたシーン)
答え②
拉致監禁をしていなかったら、美月ちゃんと主人公が結ばれる事は永遠に無いだろうなと分かるから。
そして、あの頃の美月ちゃん(主人公が好きだった、拉致監禁のターゲットだった美月ちゃん)はもう戻ってこないから。
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凌辱について
肉体的:
・スタンガンでの通電は北九州監禁事件で犯人が用いた洗脳手段
・きのこ媚薬はきつそう
・睡眠環境、食事が劣悪、日照時間も少ない、時間間隔の鈍化、筋力低下、なかなか過酷ですね
・主人公としては、好きだった女の子に中田氏、フェラ、口内射精などできて本当に幸せだったでしょうね
精神的:
・バイオリンぶっ壊すのは鬼畜
・捜索終了、家族が引っ越し、葬式もやったことにするのはえぐいね
・放尿、放屁、脱糞、生理を見られるのはきつそう