過去の悔恨や罪の意識と決別し、前を向いて生きていく話
パッケージ
Fanzaで購入のため不明
タイトル
今作の主題を端的かつ明確に表現している。プレイ後に見返すと各人にとって答えが別れる。
価格
500円、内容やプレイ時間を踏まえると、なお破格といえる。
テキスト
繰り返し表現が多く、もう少し技巧的でもよかったか。同じ場面の回想ではテキスト丸々コピペもあった。
システム
Win10ではWin7互換モードかつ全画面表示の最適化を無効にすることで画面サイズが変更可能に。
既読スキップ機能が上手く機能しておらず、一度読んだシナリオのはずが、他√であるためにスキップできない事象が発生。
グラフィック
背景
夕焼けの表現がきれい。旧校舎の沈む湖もきれい。
立ち絵
絵柄は癖が強いが個人的には好み。ただ立ち絵バージョンが少なすぎてシリアスな場面なのに文章とかみ合わないところがあった(特にすずちゃん)
イベントCG
きれいでした。Hシーンも。
ボイス・演技
よかったです。棒読みとかはなかったです。
ムービー
OP
よかったです。
ED
よかったです。
音楽
主題歌
OP
夕焼けのマージナルという曲名とその歌詞も含めて、今作のシナリオを象徴する一曲です。
ED
夕焼けのマージナルが強すぎて印象が薄いですがいい曲です。
BGM
夕焼けのマージナルのノンボーカルBGMは涙を誘います。
キャラクター
主人公
すずに囚われている姿が最高でした。
すず
お兄ちゃんに立ち直ってほしいから再会したけど結局お別れしたくないってセックスまでしちゃうの最高。裏では小鳩ちゃんに奪われないよう腹黒い所もあるの最高。
小鳩
最高の幼馴染。主人公に突き飛ばされても泣かされても無理やり挿入されてもすずちゃんの名前を呼びながらセックスされても一途に主人公を想う最高のヒロイン。三角関係最高
オルガン先輩
√入ったらずぐデレたね。
図書館の子
ふわふわヒロイン。
アカネ
ご都合主義感あるキャラだけど、主人公が立ち直るヒントを与えてくれたりよくやってる。個人的にはアカネなしで独力で生きる希望を見出す主人公も見たかった。
トキ子さん
アカネさん・・・、図書館の子√って実質トキ子さん√ですよね。「あかね色の学園の物語」の作者とトキ子さんと男友達の3人の実話が物語内物語になっているのも深みがあってよかった。
隼人
主人公想いの友人。すず√では謹慎になった主人公の脱走を手伝うが、主人公が目を覚ました時の反応と矛盾してね?とは思った。
テーマ
キャラそれぞれが抱える過去の悔恨や罪の意識から解放され、前を向く話。その一つのソリューションが忘却。(忘却せずに前を向くことも示唆されているが)
シナリオ
僕はヒロインの死を受け入れられない系の話が好きだと再認識できた一作だった。
今作に対するだんでらいおんの情熱の強さは以下でよくわかった・
http://d-lion.net/product/taikimi/what.html
タイトルの元ネタはおそらく以下。
https://www.suruga-ya.jp/product/detail/ZHORE30653
双子の妹、彼女の死、箱庭的な学園、学園に伝わる六つの秘密、湖に水没した旧校舎、物語の中の物語、夕焼け空など面白くなる要素がいっぱいだったが、何か足りなかった。表現力とプロットの問題かな・・・
夕焼けの世界と現実世界の境界線が曖昧になる演出は上手かった。
すずが既に死亡している状態から始まるのではなく、すずとの過去を詳細に描写し、さらに事故の瞬間を克明に描写し、それから学園での生活編に移ればより一層感情移入ができて泣けたと思う。非すず・小鳩√で主人公が立ち直るまでの心理描写が雑だった。すずTRUEのエピローグで主人公は学校に戻る妄想はいらない、大学・社会人になっても小鳩や隼人と元気にやっているシーンの方がよかった。学園という楽園からの卒業が見たかった。
プレイ時間
13時間くらい。内容を考えるとちょうどよかったか。
Hシーン
えっちでした。