(GiveUp) う～ん、えぇっと、まぁ、そのぉ、合わなかった。
何を隠そうメロドラマは苦手です。苦手というより、嫌いです、大嫌いです！ ともかくダメなんです!!
悲劇に酔っている登場人物を見ていると、ムカムカと無駄に腹が立つのですよ。
愚かな事ばかりして、わざわざ幸福になれる道を逸れ不幸になりたがる変態どもは、どうにも好きになれません。
まあ、それなら最初からkeyのゲームなどやるな！ という話ですが。クドリャフカは好きなのです、困った事に。
という訳で、[クドわふ]クリア後から逆に[リトバスEX]を、プレイしてみましたが、後悔しています。
割と評判はいいから、もしかしたら[クドわふ]よりマシかも♪ とか期待した自分がバカでした。本当に甘い期待でした。
それでも、沙耶√の途中まで頑張りましたが、迷路が面倒なのでギブアップします。好きなキャラでもないし、全然面白くもないし。
以下、一部[クドわふ]のネタバレも含みます。気にされる方は、ご注意ください。
クドリャフカのキャラは可愛いですけど、長尺のシリアス進行には、全然似合いませんね！
才能的にも性格的にもアンビバレントで両極端、理系は天才・秀才並でも語学はからっきし。明るく元気な一方で謙虚を通り越して自分を卑下する卑屈な少女でもある。結構嘘くさい上に極めてバランスの取りにくいキャラ造形をしています。シリアスな進行では、どうしてもそのバランスが崩れて壊れてしまいます。
[クドわふ]の後半部分も、意味ない苦行を積むクドリャフカを何故誰も止めようとしないのか、謎で仕方なかったのですが、[リトバスEX]のクド√も同じくらいには酷かったですね！
[クドわふ]、昼間には風船の明かりは見えません！ 無線技術があるのですから、アンテナに24時間張り付いている意味は本当に全くこれっぽっちもない!!
「いいから、誰か止めろ！ 止めてくれ!!(怒)」と思いながらクリアした苦い思い出。
テヴアの暴動に介入した国際連合軍が空爆するシーンがありましたが、それ完全に内戦状態ですよね。
今の時代、民間人を巻き込む事は許されませんから、反政府軍が軍事拠点を作り、維持していた事になりますけど、それだけの軍備はどこから湧いて出たんでしょうね？
宇宙開発に回す金で、水没する島を守る堤防を！ というのが、反政府側の主張のようですが、その金は外国の資本なのです。
安くロケットを打ち上げるために低緯度にあるテヴアの宇宙開発に投資する国はあっても、堤防建設にお金を出してくれる国はありますか？ ツバルの現状を見る限り、そんな奇特な国があったとしても金額は二桁くらい下がるでしょうね。
それよりも自分たちの武器を売って堤防を造ったほうが、まだしも現実的だったでしょうよ、バーカ、バーカ、バーカ！
そんなマヌケすぎる内戦の最中の国に銃も持てない少女を呼び戻す理由なんて、その可愛らしい容姿を政府側のプロパガンダに利用する事くらいしか思い浮かびませんが？
そういう胸糞展開にしなかったのは良かったのですが、では何をしに戻ったのか、さっぱりわかりません！ 何だったのでしょうかアレ？
いっそ、ただの悪夢で現実とは無関係！ にしてくれたほうが、まだしも納得いきますが、Refrainの後のクド√でも内戦は出てくるんですよね。悪趣味な不幸のダメ押しみたいで、なんでそんな蛇足を付け足したのか、わかりません。
一部で鈴田美夜子さんの演技が劣化したとか言われてましたが、逆の順番でプレイした自分には、むしろ[リトバスEX]のほうが微妙に残念だったような？ ……ただの思い出補正でしょうか？
自分的には本当にどうでもいいんですけど、一応Refrainについてもふれると、恭介の見せ場を作るために、程よく仕組まれたバス事故って気がして、どうにも乗れませんでした。
メロドラ大嫌いの自分には、前半部分のイチャラブが良かった分、[クドわふ]のほうが、良作に思えるのですけど、鍵っ子の評価は違うようですね。……全く分かり合える気がしません。
key作品のメロドラマは、ラストで安易な[奇跡]でハッピーエンドにするために、最初から作られた不幸という感じが強くて、どうにも合いません。しかも全体に作りがちゃっちくて、穴だらけの欠陥品!! そんな粗悪品では、怒りだけが湧いてくる、無意味なのはわかっているのですけど。
個人的には、共通部のノリは嫌いではないので、無駄に泣きゲーにしないでくれたほうがいいのですが……まあ、無理でしょうね。
という訳で、後半部分、個別√は、綺麗サッパリ忘れる事にして、前半部分と共通部のクドリャフカを愛でることにします。
わふ～♪