体験版はせず『発売中ムービー』と ErogameScape での評価に基づき購入しました。自分の評価では辛めの点数になっていますが、ハズレでは無く充分楽しめました。
クリア順:栖香→美綺→邑那→殿子→梓乃→みやび
“本校系”シナリオが良いと評価を目にしたので“分校系”からスタートすることに。
栖香…『1クールドラマ仕立て風なのね』と思って読了した段階で『このままエロ重視が続くのか?』と不安に思ってしまいました。でも、これはこれで、優等生キャラクタのギャップというのは有りだと思います。
美綺…栖香シナリオで最終段階までもつれ込んだ事態を解決して『その後、どうするのか? またエロか?』と思ったら、もう一つの要素を持ってきて安心しました。みんなで賑やかで力を合わせてというのも良かったです。
邑那…お姉さんキャラクタである謎、栖香・美綺両シナリオにある事件は“このシナリオのネタ振りだった”と読み終わった後『“分校系”の最後にして正解』と思いました。事件も人も視点によってずいぶんと違う『清濁併せ呑む』事の好き嫌いはあるでしょうけど。
と、ここから期待に膨らむ“本校系”です。
殿子…もう一つの要素を絡めつつ良い感じでシナリオが流れたのに、最後のご都合主義的解決と司先生の『歴史を学び教える者としてどうよ?』な態度で幻滅しちゃいました。殿子さんの事情については『案ずるより産むが易し』とは、まだ思えますが、司先生の『自分でやることの大切さ』も大事ですけど『人の力を借りること』も大事じゃないでしょうか? 『形ある物は必ず壊れ』ますが歴史的遺産ともいえるアレをいたずらに破壊した結果だけでは良くないでしょ。なぜ失敗したかの反省が遅すぎます。ただの盗掘者です。もう、みやび理事長の助言もあったのに…『途中でアレを公表して保存に努めるべきだったのでは?』と思いました。
梓乃…視点の変更に『おや?』と思いましたが、司先生が良い男です。『そのまま暁光一郎先生のように生きるのも有りだったかも?』という気もする。
みやび…『どうした“本校系”?』の思いを払底して、終盤、司先生の良い男ぶりが無くなってしまうのも突き抜けると綺麗にまとめてくれました。
背景画の使い回しとかセリフあるのに立ち絵が無いとか『もう少し絵があればなぁ』と思いました。