ファンタジー要素を交えた、感動的なお話でした
公式サイトの情報を見て、最初は絵にだけ惹かれて本編とFDを同時に購入。
ブランドはFAVORITEさんで、自分はここの作品は初めてだったのですが、まずはじめに思ったのは丁寧に作られているなということ。
原画の司田カズヒロ先生の絵はとても綺麗で、CGは配色もよく、BGMとムービー両方がこの作品の空気に馴染めていて雰囲気を楽しめました。
なかひろ先生のテキストには粗がなく、読みやすくて飽きることはないと思います。
珍しくはじめはルート制限がかかっているゲームです。
シナリオの内容ですが、王道の学園物にちょっぴり不思議な要素を交えたものでした。
日常から、シリアスな展開に入るまでの伏線や間隔が素晴らしく作り込まれています。
また、コメディー要素や萌えゲーならぬ萌え要素もバッチリ含まれているので無駄という部分がなかった。
特に私がこの作品で気に入ったのが、キャラクターの個性。キャラクター構成がしっかりしているのか、キャラクターの振る舞いもおかしなところはなく、性格にも統一性があり嫌いなキャラクターが一人もいなかった。これは凄いことだと思う。
ただはじめの出だしのあたりの妹ヒロインのウザさ、後輩ヒロインの毒舌っぷりは嫌悪感を持つ人は少なからず生まれると思います。自分もうざいとは思います。
ですがそこで投げ出さないでください。個別ルートは非常に作りが良く、本当は良い子だと分かるはずです。
ヒロイン数は5人+後半にルート解除で隠しヒロインが2人。この隠しヒロインであるメアと夢がたまらなく最高でした。
夢ルートだけEDが違うところから、これが今作最大の目玉。
夢ルートの最後の部分、自分の本当の願いを語るところはうるっときました。全体的に悲哀の漂うお話でしたが最後はきちんとまとめられてよかったです。
そして何よりもメアが最高に破壊的に可愛かったです。罵倒?から主人公への好感度があがってダメダメになるところが特にやばい。
ロリコンではないと自分では思うのですが、これはかなり庇護欲に駆られます。
夢とメアには特に主人公と幸せになってもらいたいと、ゲームを攻略後に強く思える作品でした。
夢とメアは尺が短めなので、FDの方と合わせてやってもらえるとよいかもしれません。
総じて全てのヒロインには魅力がありました。まだやったことのない人はつい最近COMPLETE版としてFDと特典のドラマCD付きで再販されていますのでそちらを買うことを勧めます。自分もそっちも買うことになりそうです。
おまけですが1月28日に星空のメモリアの画集が出るそうです。