マンネリも 突き進めれば サプライズ(追記:3/2-6,8,13,15,19,22)
履歴(2025年)
03/01:初稿(ファーストインプレッション、エロさ)
03/02:追記(バックログ操作での不具合)⇒解決まで経過を随時追記予定
03/03:修正(エロさ)
03/04:追記(本作の販促状況、バックログ操作での不具合)
03/05:全体的にちまちまと修正、追記
03/06:追記(バックログ操作での不具合)
03/08:修正(エロさ)
03/08:追記(シナリオ、演出面、操作性の気配り状態)
03/13:追記(セカンドインプレッション)
03/15:追記(文章の書き方の不明点)
03/19:追記(「文章の書き方の不明点」に5点目を追加)
03/19:修正(エロさ)
03/19:追記(サードインプレッション)
03/22:追記(備忘録)
〇ファーストインプレッション
最初に言いたいことは、こんな場末サイトの部外者感想(当感想を含む)なんか読むくらいなら、 本作の発売半年前に出た BugBug.NEWS での鏡裕之氏(企画・シナリオ担当)への直撃インタビュー記事、
「Waffle『巨乳ファンタジー5 ~王子リーン~』表紙連動特集・第1~3回」
を読んだ方が、よっぽど有意義だろうってことです。根掘り葉掘り、鏡裕之氏自身が知りたいことを熱く大量に語っております。
そのため、私が書くことなど殆どないのですが、私が本作をプレイして一番に思ったことは、
・絢爛豪華(けんらんごうか)、主人公ハイスペック
ってこと。冒頭から27インチ画面に映し出されるキラキラ背景映像に目を見張ってしまいました。
いや~、最近ロープライス作品ばかりプレイしていたから、フルプライス作品の豪華さに面食らったわ。作品ボリューム的にも「鏡裕之:たぶん『4』並。きっと3MB近く。腕壊れそう」とのこと(3MBってことは約150万字「ラノベ換算だと10冊分以上」ってこと?)。
巨乳ファンタジーシリーズも内容的に、第1作目から1周して第5作目となり、映像表現も各種演出も含めて格段にパワーアップした結果、
・鄙(ひな)びた場末から絢爛豪華な盛り場
・惚(とぼ)けた主人公から冴えた主人公
にクラスチェンジしておりました。更にもう一つ付け加えるとするならギャグ、コメディー路線が格段に強化されたってことかな(ルキシス王女の「へのへのもへじ」自画像には、ちょっと笑ってしまった)。
鏡裕之氏によれば、これまでのシリーズ4作品で試行錯誤した結果、「やってみた感じは、あんまり下げすぎない方がいいなあっていう。ある程度エリートにしておいて、でも、だめぽな感、落ちこぼれてる感にしちゃった方がいいなあと」との考えに至り、本作の主人公設定になったらしいのです。
しかし、第1作の「落ちこぼれの新米騎士だったリュートが国王の座を射止める」のと、第5作の「卑しき血の王子だったリーンが国王の座を射止める」のでは、主人公のスタートラインからして雲泥の差があるため、やはり成り上がり度が大幅にパワーダウンした感は否めません。
しかも、プロットは当シリーズの過去作を完全踏襲しているため、先のストーリー展開が完全に読めてしまい、意外性もゼロ。完全に予定調和の世界観なのです。
その対策として、本作のコンセプトは従来路線を継承した、
『立身出世』と『巨乳を楽しむ』+『底辺(候補外)の王子が王になる快感』
ではあるのですが、さらなる付加価値を付与するために、
「『5』は完全に舞台が、世界が違うんですよ。
今までの物語との世界の同一性をゼロクリアーしてつくった企画なんです」
とのことでした。
しかしながら、リセットした割にはこれまでと同様な中世ヨーロッパ的世界観ではあるわけで、プレイ中はそんなことを全く意識することはありません――というより、同一世界じゃなかったんかい。解説されても、プレイ時にはプレイヤーに殆ど意識されない設定事項って、意味あるのだろうか? まあ、製作者的には“拘(こだわ)り”ってことに対する意味はあるのだろうけれど……。
これでは、どこがマンネリからのサプライズなんだよって話になるのですが、私が一言感想に込めた意味は、
・マンネリでも続けることに意義があるんだよを体現した作品
ってことに尽きるかな。
長く続ければ、本作がシリーズでの最初って方々も出て来るだろうし、
・マンネリでも突き詰めれば匠(たくみ)な作品
・マンネリでも一周回れば新鮮・刺激的な作品
って思われることだってあるかもしれないよってこと。そのうち“みるくふぁくとりー”の「炎の孕ませシリーズ」ともども、「巨乳・爆乳・超乳」路線で「伝統」やら「継承」やらといった範疇で、何らかの文化的な金字塔を打ち立てることだってあるのかもしれないのだから(笑)。
まだ、プレイ途中時点での感想なので、最終的な評価点はプレイ完了後に決定しますが、本当に今までにないサプライズ展開でも起きない限り、安定志向(意外性はないけれど失望もない)の平常運転作品ってことでの、70点台になると思います。
〇セカンドインプレッション
やっとハーレムルートのみを終えました。最後のハーレムエッチ連チャンの長時間通常再生はきつかったのですが、その直前までのエッチなしシナリオ部分が少し長かったので救われ、なんとか乗り切りました。本作、エッチシーンをスキップしても物語の把握には一切支障をきたさないので、何度Shiftキー(全てスキップ)に手を伸ばしそうになったことか……。
残すは、メインヒロイン5人の個別ルートと【SPECIAL】にある特典シナリオ『ルキシス王女は刺激が欲しい』。先は長いですが、当シリーズの既存作品のプロットどおりだと想定すると、プレイ完了までの道筋は見えてきたのかなと。
因みに、現状の共通・ハーレムルートだけ完了時点での「CG GALLERY」と「SCENE GALLERY」の未確認度合いはというと、次のとおりです(「未確認数/総数」で表記)。
ネフィリア(CG:7/12, SCENE:7/12)
ベルベル(CG:4/15, SCENE:3/14)
ソニア(CG:4/13, SCENE:3/12)
アルシャール(CG:8/13, SCENE:7/12)
ルキシス(CG:12/16, SCENE:12/15)
---<以下は完了>------------------------
ハーレム(CG:09/09, SCENE:12/15)
サキュバス関連(CG:07/07, SCENE:07/07)
侍女関連(CG:04/04, SCENE:04/04)
未確認数が各個別ルートのシナリオ量に比例すると想定した場合、ルキシスが一番読みごたえがあって、ベルベルとソニアはすぐ終わると考えて良いのかな(実際にプレイしないと確約はできないけれど)。シナリオがエッチシーンのみで埋め尽くされていた場合は、精神が崩壊してしまいそうですが、物語成分の分量も比例してありますよね――あると信じたい。
さて、私がハーレムルートを完了した直後に、Ver1.04修正パッチが公開されました(「誤字脱字など」のみ修正)。間違いなく、Ver1.05以降も出ると思われます。何しろ、動作不安定で最悪突然落ちるし、単に動作が重いのは目を瞑(つぶ)るとしても、それが高負荷状態に起因する不具合誘発の端緒になりかねないのが困る。現状は、修正パッチの掲示場所で、御免なさい文章を書かざるを得ない状況ですしね。どんだけ不具合の問い合わせがあったんだよって感じですが……。
まあ、推奨スペックが「メモリ:2GB以上(推奨4GB以上)」で、タスクマネージャーで本当に一つのプロセスで実メモリを2GB以上食っているのを見た時には、正直このプログラムの作り、ヤバくねって思ってしまったのだけれどね。
発売後12日間で、4回も修正パッチを出さざるを得なかった品質状況なのですから、完全に不具合が直ることはないだろうと考えた方が良いのかもと達観しております。世の中、諦めが肝心です。所詮、ゲームです。銀行やキャリア等のソフトウェア障害とは違い、社会インフラへの影響度はゼロなのですから(笑)。
私、Ver1.03修正パッチ適用後に、かれこれ3、4回落ちてるんですけれど、プログラムが落ちたって、いいじゃないか――いや、良くはないんですけれど……。偏(ひとえ)に、だいぶ前の最新セーブポイントから延々とスキップ処理で進める時間の、なんと虚(むな)しいひと時なことか。
それにしても、実際に点数評価するとき、この不具合状況を、どう考慮するべきなのか、悩んでしまいますね。真面目に評価すると大減点ものですが……修正パッチで改善できたのなら相殺するべきなのか? そもそも、致命的エラー(落ちる等)が改修される、真の修正パッチは出るのだろうか?
今のところ、1ルート攻略してもファーストインプレッションで述べた事柄を覆(くつがえ)す材料は、見つけられなかったかな。まあ、個別ルートで考えが変わるかもしれませんが……どうなんだろう? 各個別ルート完了でのサードインプレッションを待て! 待つんだ、ジョー!? ルキシスルートには、ちょっと期待しているんだけれど。
ところで今更なんですが、タラキンがリーンに対して、「奴隷男、鈴虫」と罵倒することが当初書かれておりました。奴隷男は分かるけれど、鈴虫って何? って薄ぼんやりと思ってはいたものの深く追求することもせずにいたら、ボロンド方策の確認シーンでタラキンが、
タラキン王子「はは! 確かめに行くまでもない! 嘘に決まっている!
あいつは嘘は下手糞だからな。何せあいつはただの鈴虫だ。
リ~ンリ~ンと鳴くしかできん」
と宣(のたま)ったのでした。目から鱗が落ちる衝撃……。
〇サードインプレッション
予定より早く各ヒロインの個別ルートとスペシャルがプレイ完了できました。つまり、予想より意外と短かったということ。最も期待していたルキシスルートも、他とそんなにボリュームが変わらなかったような気がします。
各ヒロインの個別ルートをプレイしていて思ったことは、「ハーレムルートを最初に攻略するのは悪手だったかもしれない」ということです。共通からハーレムルート入りが最初だと、各ヒロインの話をさらっと流して進行していくことになり、物語に深みを与えず、あっさり。
そのため、作品に対する評価が落ちることになりかねません。そのため都度、個別ルートを攻略しながら各登場人物たちのバックグラウンド情報を深めながらハーレムルートを目指す方が、ベストだったのではないかと考えるに至りました。
以上を踏まえた上で全体を通して思ったことは、やっぱり「あっさり味」って感じかな。成り上がり度も、エロも、オッパイも、みんな。たぶん、巨乳ファンタジーシリーズに慣れてしまったからだと思います。この作品が巨乳ファンタジーシリーズでの初見だったのなら、また違った感想になったのかもしれませんが……慣れって怖い。
当サイトの発売予定表を見ると、4月25日に『温泉パイズリファンタジー 〜母乳篇〜』(2750円<税込>)が、本作のアペンドとして発売されるみたいです。たぶん、本作だけでは儲けが少ないと考え、本作の購入者にはもっとお布施をしてもらおうって魂胆でしょうか。私は、主人公の成り上がり度を堪能しか求めていないため、成り上がった後のハーレムエッチしか堪能できない当作は、購入対象外です。
因みにVer1.04修正パッチ適用後も、ぼこぼこ落ちまくっているのですが、落ちる直前に画面が一瞬真っ暗になって復帰後、本ゲームだけが正常に動作しなくなって落ちてしまう状況です。イベントビューアーのログ内容で表現するなら、「イベント ID:4101 でディスプレイドライバー igfxn が応答を停止したが正常に回復した後、kyonyu5.exe が 例外コード:0xc0000005(モジュール名が unknown)で イベント ID:1000 の Application Error を発生して落ちる」となります。
使用中のインテルグラフィックスドライバーとの関係性がありそうですが、落ちるのはこのゲームだけなので、ゲーム側で修正パッチが出ることを期待するしかありません。ただし、個人的にはゲームをプレイし終えてしまったので、今となってはどうでもよい状態になってしまいましたが……。
さて、最終的な本作の点数ですが、ストーリー的に余りにもあっさりし過ぎと感じて、内容的にも拍子抜けしてしまいました。エロシーンを抜いたら、「ストーリーの本質」はスカスカなのではとさえ思ってしまいます。
『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』によれば、「ストーリーの本質」とは「ギャップ」であり、それは「ある人がアクションを起こして、その次に起こると思っていることと実際に起こることの間に生じるギャップ、つまり予想と結果、可能性と必然性の間の隔たりだ。脚本家はシーンを組み立てるために、現実の中にこうした裂け目を次々と作っていく」とのこと。
つまり、シリーズ過去作品の知識と経験がある私にとって本作は、過去作品の構成を踏襲しているがため、そのギャップの落差が小さく見え平坦な印象を持ってしまったがため、全体的に「あっさり味」と感じてしまったということ(=「スカッと感の欠乏」)。
端的に言うと、正しく「マンネリ」の弊害ってことになるのだけれど、だからこそファーストインプレッションから主張しているとおり、過去作品に捉(とら)われない新規のユーザーなら、異なった感想をいだく可能性があるともいえる作品なのです。
また、動作上のエラーをどう評価するのかも問題です。本来であれば、ダウンする時点で最低限の品質を保てていないため、その時点で赤点です。しかも未だに直っていないし、お蔵入りの可能性も高そうだし。とは言え、ゲームし続けられないほど頻繁に落ちるわけではないですし、全く動作しなくなるわけでもないので、適度にセーブしていれば実害は最小限で済むレベルともいえるのです。もちろん使用するPCの動作環境によっては、全く問題ないことだってあるでしょうし。
取り敢えず今回は、動作上のエラーは眼を瞑って評価することとし、フルパッケージなのに完了できた現実を素直に喜ぶべきと考え(ここ数年、フルパッケージ作品は完了できずギブアップばかり)、当初の想定に基づき70点とします。
(3/23追記)
今になってやっと気が付いたのですが、私はFANZAでDL版を予約購入したわけですが、最初にインストールした時にゲームを起動して暫くしてから【SPECIAL】に特典シナリオ『ルキシス王女は刺激が欲しい』が既に入っていたので、これが予約特典なのだとばかり思っていたのですが、本来の予約特典は『もしもソニアが素直なら』で、本体のインストール後に追加でインストールする必要があることが分かったのでした。
そうすると、FANZAからのDL版購入は、オフィシャル通販購入扱いなんですかね。でも、オフィシャル通販予約特典の『エクストラコスチュームデータ』は予約してもついていないのだから、いまいちDL版での特典付与の扱いが不明です。ルキシスの特典シナリオが入っていたのが、そもそも間違いなのかな。
〇エロさ
鏡裕之氏はインタビューの中で、ブラサイズの計算式を交えながら表現方法としてのマニエリズムとリアリズムの違いに言及し、「『主観的なIカップ感』ではなく『客観的なIカップのリアル感』を描くようにするために、イメージではなくリアルベースでバストサイズを設定することで、奇乳にならないようにする」ということを、延々と熱く語っておられました。
恐らく、おっぱい星人(おっぱいマニア、おっぱいフェチ)の方々にとっては、我が意を得たりって事柄なのだと思います。
ただ、これは完全に個人的な主観の吐露でしかないのですが、奇乳ではないのかもしれませんが五十歩百歩、私には余りにも「巨乳・爆乳・超乳」すぎて、エロというより「蟲・触手モノ」の系譜、系統――いわゆるゲテモノ――の1ジャンルとしてのシーンに思えてしまうのです。
そのため、鏡裕之氏は「ポルノ(ポルノグラフィー:性的行為のリアルな描写を主眼とする文学、映画、写真、絵画などのメディアの総称)」について、
「ポルノのエッチシーンは奇妙奇天烈を競う競技でも、奇妙奇天烈プレイを発明する競技でもなく、どんなにマンネリと言われようとも、お客さんが欲しいというもの、お客さんが求めるものを出す定番的世界でなければならない」
と主張しているのですが、私には「巨乳・爆乳・超乳」の時点で、充分、奇を衒(てら)った世界だと思ってしまうのですが……。絵を見ても、エロさより奇異を先に感じてしまうし、絵を無視して文章だけ追ってみても、エロ表現のフォーカスが「巨乳・爆乳・超乳」に特化しているため、シナリオ上でも、
ト書き:セックスは射精して終わりではない。
オッパイ好きには、パイズリで〆てこそ、セックスである。
という極意・名言?を書いて力説しているくらいです。普通だったら、射精後はピロートークが定番でしょうに、〆がパイズリってどんだけオッパイ三昧なんだよ、この作品。それを示す端的な例がルキシスルートにありました。
(ルキシスとの最初のセックス直後)
ルキシス「わたし……リーン様と結婚します……」
リーン「姫……」
ルキシス「ベルベルが妾でも平気……ザマス王妃の計略には乗りませぬ……」
リーン「姫」
ト書き:姫が黙って目を閉じる。
ト書き:おれは姫に初めて口づけをした。
ルキシス「んっ……ちゅぷ……ぴちゃ……ちゅぷ……」
エッチへのフォーカスがオッパイへの一点集中だから、最初のセックス後に初めてのキス。エッチの順番が倒錯しているけれど、たぶんこれがピロートークの替わりなんでしょうかね。
また、私が重大だと思っている事柄として、本作ではエッチでの性臭表現がほぼ皆無という、極めて特異なエロゲーであることも指摘しておきたい。唯一あったニオイ表現が、これ。
ト書き:遠くに船の姿が見える。
少し離れてファリア王国の船も停泊している。見慣れた光景だ。
暗殺者B「クンクン、クンクン」
暗殺者C「なんかいい匂い」
リーン「飯の匂いするか?」
暗殺者A「事件の匂い」
ベルベル「あはは……」
エロゲーシナリオとは思えないニオイ茶化し。正しく既存エロゲーへの挑戦だな(笑)。オッパイ原理主義、ここに極まれりですな。
そのため、この方針にフィットできない私にとっては、あまりエロくは感じられない。どうも私には、鏡裕之氏のシナリオからエロさを見出(みい)だす感性と能力が、欠如しているらしい。それでも、ルキシスとのエッチシーンだけは、少しだけエロく感じました。なんでだろう? 絵だけを見ている分には――ルキシスは超乳だから――牛(ホルスタイン)の乳搾りシーンにしか見えないのだけれど(笑)。シナリオで挽回したってことなのかな。
ただし、鏡裕之氏のエロシーンに至る過程とその結果に対する考え方、
「シチュエーションとコスチュームとプレイ内容とを組み合わせて、ちゃんと主人公がヒロインに欲望している伏線を張って、主人公の欲望の進行とヒロインの気持ちの進行を裏でしっかり計算しておいて、そして、お互いの欲望の度合いとお互いのキャラとお互いの感じ具合の度合いを台詞に乗せてエッチシーンとして書くからエロいんですから。そこのどこに、奇天烈が入る隙があります? ないでしょ?」
は大いに賛同できます。できるのですが上記でも書いたとおり、私が求めるエロ進行とエロ描写の内容にはなっていないのと、奇天烈への線引きと許容度に関する感性が、鏡裕之氏と私とでは温度差があるということです。
ですが、鏡裕之氏のストーリーテリング能力は本物。従って、本作のプレイでは邪道な考え方なのかもしれませんが、このシリーズに私はエロさを求めてはおりません。純粋にストーリー上での主人公の成り上がり度を堪能の一択です。
〇シナリオ、演出面、操作性の気配り状態
現状、プレイ開始1週間経過での進捗状況は、王家の森での狩猟前、海賊アジトでのソニアとの2回目エッチシーンあたりをプレイ中といった段階です。この時点までの本ゲームにおけるシナリオ、演出面、操作性に関して、私が感じたことを記します。
<シナリオ>
ストーリーがちょっと進むと長いエロシーンでストーリー進行が中断の繰り返しプロットなので、3つほどエロシーンを見ると、ダレてきてそれ以上は続けられなくなり、翌日以降に後回しループの状況。その結果、遅々として進まないのですが……。
ストーリー内容に直接関係のないエッチシーンをスキップすれば快適に進捗できそうなのですが、根が貧乏性なもので、スキップできずに全て通常再生で進行中なため、ちまちま進行の状況です。
最近のエロゲーは、マーケティングの都合上からか、ストーリーよりエロ最優先の方針が多いので――フルプライス作品は――私にとっては特に鬼門なのです(以前のように、なにがなんでもプレイするぞっていう気力も全く続かない自分自身の現実に、呆然自失)。
当サイトの「最近入力が多いエロゲー」で、非18禁ゲームが上位にランクインすることが多くなってきているのも、上記の事柄が原因の一つではないのかと、私は思っています――エロゲーサイトの筈なのに。
ただし、言葉の意味をきちんと地の文で説明するライターの配慮精神は、素晴らしいと思いました。
例1)
(直前の会話文での「ルキシス殿下」を受けて)
ト書き:殿下とは、ルキシスへの呼び名である。王子に対しても、
王女に対しても、敬意を込めた呼び名は「殿下」である。
例2)
近衛兵A「殿下。ここは騎士たちを集めて一発ぶつべきです」
ト書き:ぶつとは演説のことである。
例3)
ト書き(あれだけ親父殿に叱責されたのだ。
タラキンは恥を掻かされたと思うに違いない。
ザマスは息子の登極の可能性がなくなったと察するに違いない)
ト書き:登極とは、王としての即位のことである。
別に説明されなくても、大概の方々は話の流れと一般常識から判断できる筈ですが、例1は皇族・王族の男につける敬称だと思って、ルキシスは男なのかと勘違いする方々がいるかもしれませんし、例2は「殴る」ことかと斜め上の解釈をする方々だっているのかもしれないのですから。ただし例3の「登極」は、意味が分かる方々の方が少ないと思うので、説明は必須だと思いました(少なくとも私は分からんかった)。
あと、私が思ったことは、鏡裕之氏が今となっては旧世代のライターに属するよねってこと。歳がってことではなくて、日本語の文章の書き方についてです。
「ひらがな」への長音符は必ず「~」を使用し「ー」は一切使わないし、「多重鍵括弧」での複数人の同時台詞表現とかしないし。ある意味、本来の現代文の書き方の原理原則に忠実に則(のっと)って記述するので、読み手との間に認識齟齬をきたすことなく普通に読めます。代表的な例を挙げるとするなら、次のとおり。
例)ゾナ&ニケ&ベルベル
「ほらほら、ほらぁ~~~っ♪」 であって、
ゾナ&ニケ&ベルベル
「「「ほらほら、ほらぁーーーっ♪」」」 とは書かない。
<演出面>
総体的には、とても丁寧な配慮がなされていると思います。例えば、登場人物たちの初登場場面では、人物名と肩書が目に焼き付くように表示する演出です。でも、私は鳥頭なので人物名とか、その時点では全く記憶できないんですけどね(笑)。
また、顔の表情変化についても、演出が細かいです。例えば、次のとおり。
ト書き:ベルベルたち3人の姿に気づいて、近衛兵が破顔した。
近衛兵B「お会いになられたようですな」
リーン「こってり搾られた」
近衛兵B「さすがですな」
この時、近衛兵Bと一緒に歩いていたソニアの立ち絵の顔が――リーンとサキュバスたちとのエッチが分かったことで――ほんのりと赤らむ演出がなされておりました(ぽんぽんエンターキーを押していたら、一瞬で流されてしまうような場面にも拘らず)。
このように、すごく細かく演出面で配慮しているのですが、それにも拘らず、他のエロゲーにもよくあるシナリオ内容と映像表現との不整合という、演出上の手抜きもあるのです。
例1)
リーン「ベルベルなら、おれにどんな絵を描く?」
ベルベル「こんな絵」
ト書き:とベルベルが自分の顔を横に引っ張ってみせる。
⇒ベルベルの立ち絵の顔は、舌を出しただけで、顔を手で横に引っ張ったりなどしない。そもそも舌を出す描写なんて、地の文のどこにも書かれていないし。
例2)
ト書き:アルシャールが3人組の1人といっしょに部屋に入ってきた。
手錠を掛けられている。
⇒このシーンのためだけに、手錠を嵌めたアルシャールの立ち絵なんか用意したくなかったのか、当然、立ち絵のアルシャールに手錠など嵌められていない。普段の海賊姿のアルシャールの立ち絵そのままだから、捕まっているのに剣まで腰に差して、腰に両手を当ててふんぞり返っいるポーズだし。地の文の描写と立ち絵が全然合っていないから、凄く変。
例3)
(ソニアへのパイズリシーン)
ト書き:おれは両方のオッパイをつかんで腰を振った。
ト書き:おれにオッパイをつかまれて、母乳が飛び散る。
リーン「相変わらずエロいな……いっぱい乳出して……」
ソニア「だって、出ちゃうんだもの……ンッ、ンッ……」
⇒このシーンの最初から最後まで、絵はソニアのオッパイから母乳なんか一切出ていない。パイズリ後の後背位からの両手での乳搾りでは、母乳がドバドバと出ていた。そのため、演出上の対比効果を狙って意図してやめたってことも考えられるが、明らかに変なものは変。
<操作性>
とにかく動作が重い。タスクマネージャーで見たら、実メモリを2GB以上も本ゲームだけで食っていた。紙芝居ゲーでしかないのに、超重量級ソフトである。一緒に Chrome も起動していたら、あっという間に実メモリの使用量が8GBを越えているし、PCにメモリを16GB積んでて本当に良かったと、真に思ってしまった今日この頃。
まあ、重いのは別にいいとして、実は一番困っているのは、本ゲームの画面モード(ウィンドウ/フルスクリーン)切替が瞬時に行えないことだったりします。私はゲームをしながら調査、メモ書きを頻繁に行うため、ゲームの画面モード切替をしょっちゅう行う必要があるのです。
マニュアルを見ると、本ゲームでできることは、環境設定画面への直接移動をキーボードの「C」キーで行った後、矢印キーで画面モードに移動して選択するか、マウスで直接選択するしかないのかなと。大変めんどくさいです。他社のゲームみたく、「alt + Enter」で瞬時に切り替えしたいです。本当にお願いします、Waffleさん。
〇文章の書き方の不明点
鏡裕之氏のシナリオって、ストーリーに限れば基本、面白い。でも、時たま良く分からない文章の書き方に遭遇したりします。ここでは、4点ほど例を挙げたいと思います。
・1点目:「嫐(なぶ)る」と「嬲(なぶ)る」の使い分け
前提事項として、
嬲る:男性が女性を苛めること
嫐る:女性が男性を苛めること
という違いがあることを踏まえた上で、本作のシナリオでは、「なぶる」という言葉が頻繁に使用されているのですが、その場合、「嫐(なぶ)る」と「嬲(なぶ)る」を使い分けて書いているのです。最初に「なぶる」が使われたのが、次の地の文。
ト書き:2人の舌が、まるで軟体動物のようにぬめぬめとくねる。
細い舌先が細かくふるえて、敏感な亀頭をびちゃびちゃと
嫐(なぶ)っていく。
サキュバス族のニケとゾナの女二人が、男のリーンをフェラチオで「なぶる」シーンだから、意識して「嬲る」ではなく「嫐る」を使っていることが分かります。読み仮名までふっているのだから、その決意のほどが分かろうというもの。
ところが、だんだんストーリーを進めていくと、
ト書き:おれはイキそうになりながら腰を振った。
両側から激しくオッパイがペニスを嬲りまくる。
鼠蹊部に何度もオッパイが密着して、鼠蹊部も嬲り立てる。
これは、リーンがベルベルのオッパイになぶられている描写なのだから、「嫐」だと思うのだが「嬲」を使っている。そうかと思うと、ベルベルのパイズリシーンでは、
ト書き:思い切りテクニシャンだった。オッパイと唇との両方が
ペニスをしごき立ててくるのだ。舌に嬲られて射精しそうになって、
オッパイに嫐られていっそう射精しそうになる。
わざわざ1つの句の中で「嬲」と「嫐」を使い分けているのだが、ベルベルの「オッパイに嫐られて」は理解できるが、ベルベルの「舌に嬲られて」は理解できない。そもそもどちらも、リーンがベルベルになぶられているのだから。
以上から考えると、当初は意識して使い分けようとしたが、だんだん使い分けるのが面倒くさくなって、「嬲」でいいやになっていったのではないかと(そもそも「嫐」の使用頻度は「嬲」よりずっと低いので)。
・2点目:会話文の中の会話文の表現方法
私は、次の2つの会話文を読んだとき、それぞれの会話文の2行目の内容が、最初理解できませんでした。突然、意味不明なことを言ってるぞと。不要な文章なんじゃないかと思ってしまったのです。
例1)
アズラルド1世「エルゼキルめの心の声がよう聞こえるわ。
リーンが気になる。どんな王子か見てまいれ」
例2)
リーン「お2人はおれに聞きたいことがあるはずだ。
海賊を手に入れて、我が国を攻めるつもりなのか」
例1の段階では理解できず、その後の例2の段階で前後の文章を読んでやっと、それぞれの会話文の2行目は1行目の対象(例1では「エルゼキル」、例2では「お2人」)の“心の声”を代弁しているのだと、理解できたのでした。
だとすると、本来なら最低でも代弁した“心の声”は、二重カギ括弧(『』)で括(くく)るべきだったのでは? 私なら、次のように書いて欲しかったですけどね。
例1)
アズラルド1世「エルゼキルめの心の声がよう聞こえるわ。
『リーンが気になる。どんな王子か見てまいれ』と」
例2)
リーン「お2人はおれに聞きたいことがあるはずだ。
『海賊を手に入れて、我が国を攻めるつもりなのか』と」
・3点目:人称と視点の混在で混乱
いろんな意味で混乱したのが、次の文章です。
リーン「な~んだ、悪魔といってもそんなもんか、ただの無能だな」
悪魔2号「何っ!」
悪魔3号「我らは有能ぞ!」
:
リーン「では、これを開いてくれるか? どうもおれには開けられんのだ」
ト書き:おれはお守りを突き出した。←一人称(リーン視点)
悪魔3号「無能だな」
ト書き:無能と言われたのが頭に来たらしく、やり返す。←三人称(神の視点)
基本的に一人称(リーン視点)で地の文は書かれているので、最初は何で「リーンが無能と言われてやり返す」のかと思ってしまったのですが、「らしく」と思った第三者による悪魔3号についての説明なのかと理解し直しました(「らしい」は、物語や小説の語り手である三人称の全知視点〈神の視点〉で用いられる表現)。
また、悪魔3号の「無能だな」も唐突すぎです。有能無能の会話文からちょっと経ってからの突然の割り込みだったため、なんだいきなりと余計に混乱してしまいました。
人称も視点も違う地の文の混在は、ご勘弁。
・4点目:繰り返し文章
次の会話文の★★★部分は、もしかしてその直後とのダブりなのだろうか?
ソニア「あはぁっ! いいっ……! お乳いっぱい出ちゃう……!
もっとお乳搾って……!」
リーン「乳騎士め……! この母乳騎士……! ンッ、ンッ、ンッ!」★★★
ソニア「あぁぁっ、あぁっ、母乳騎士よぉ……!」★★★
リーン「乳騎士め……! この母乳騎士……! ンッ、ンッ、ンッ!」
ソニア「あぁぁっ、あぁっ、母乳騎士よぉ……! だからお乳搾ってぇ、
お乳搾りながら犯してぇ……!」
私には、「大事なことなので二度言いました」精神で強調したかったというより、単純にダブっただけだと思ったのですが……繰り返しが奇異に感じてしまったもので。多分に同種の内容の文章を繰り返しながら、文章を補強して綴(つづ)っていく傾向があるような気がするのですが……冗長じゃないのと思ったりなんかして。
・5点目:ザマス王妃の口癖の一貫性
ザマス王妃は、語尾が「ざます」になることがあるのですが――というより「ざます」言葉の割合の方が多い――どういう場合に「ざます」言葉になるのかというと、地の文できちんと説明されています。
ト書き:母は、いつもは語尾に「ざます」をつけて話さない。
何かある時、感情が高ぶった時に、語尾に「ざます」をつける。
「何かある時」とは、具体的には「感情が高ぶった時」だと説明している文章だと思います。ところが、感情が高ぶっているのに、一言も「ざます」言葉を発しなかったシーンがありました。それはルキシスルートで、「リーンに媚薬を盛ってルキシスに嫌われる算段の筈が、逆にラブラブになってしまった」のを知った後の、近衛兵やタラキン王子との会話時です。
余りにも長々と「ざます」言葉がなかったので、逆に違和感を持ってしまったくらいです。
該当シーンの要点を抜粋すると、次のとおりです。
ザマス王妃「何なの⁉ なぜそうなるの⁉」
ト書き:思わずザマス王妃が声を荒らげる。
近衛兵C「何とも――」
ザマス王妃「そんなはずがないわ。自分以外に女がいると知れば、
情熱は冷めるもの。他に女がいるのに自分に襲いかかれば、
ただ性欲目当てと思って激怒するはず」
ザマス王妃「こんな男はもうごめんだと思うはずよ!
どうしてそうならないの⁉」
ト書き:近衛兵が、わかりませんとばかりに首を横に振る。
ザマス王妃「ありえないわ。絶対ありえない」
:
ト書き:背筋を襲う冷たい殺気に、ザマス王妃はびくっと身体をふるわせた。
タラキン王子「つまりだ。ママは失敗したというわけだ」
ザマス王妃「失敗するはずがないのよ。あんなことをされて、
怒らない女がいないはずがないもの。きっと体面があるから
怒らない振りをしているのよ。そのうち爆発するわ」
タラキン王子「爆発するのはボクの方だ!」
タラキン王子「ママは出禁だ~~~~~~~~~~~~~っ‼」
ザマス王妃「ひぃ~~っ!」
ト書き:ザマス王妃は絶句した。頭の中が真っ白になった。
後半のタラキン王子との会話時は、ザマス王妃の心が「感情の高ぶり=興奮」とは真逆の「不安」状態(殺気にびくっと身体をふるわせる状態)だから「ざます」言葉を発しなかったと解釈できるものの、前半の近衛兵との会話時は、声を荒(あら)らげる状態にも拘らず「ざます」言葉を一言も発しないのは、如何(いか)に格下の近衛兵とは言え、さすがに奇異に感じてしまいました。
〇本作の販促状況
ゲームの完了は長丁場になりそうなので、息抜きに当サイトらしくデータ分析を試みてみようと思います。
当サイトの「発売予定表」を見ると、当サイトでの当月発売エロゲーの購入予定者数順位トップ3は、次のとおりでした。
< 3月4日 00:00 時点 >
順位:ゲーム名:購入予定者数(発売前→発売後)
1位:ジュエリー・ナイツ・アルカディア -The ends of the world-:62→60→63(3/5)
2位:恋愛、はじめまして:31→31
3位:巨乳ファンタジー5 ~王子リーン~:5→6
当月は1強他弱の中で『恋愛、はじめまして』が比較的頑張ったって感じですかね。本作はいつもどおりの結果ですね(購入予定者数までマンネリ化してどうするんだって感じ?)。
発売前後で購入予定者数が増減しているのが、データとして面白く感じてしまいますが、発売後の感想を見て、購買意欲が変わったってことですかね。とは言っても、1位の中央値と平均値は共に86の高評価。私は食わず嫌いを拗(こじ)らせて購入しませんがね(笑)。
次に、当サイトの「最近入力が多いエロゲー」の状況を見ると、次のとおり。
< 3月4日 00:00 時点 >
順位:ゲーム名:データ入力数
1位:ジュエリー・ナイツ・アルカディア -The ends of the world-:60
2位:恋愛、はじめまして:34
26位:巨乳ファンタジー5 ~王子リーン~:12
購入予定者数のまんまの結果ですね。購入予定者数の増減が、きちんと反映されているように見えるのが面白い。それを考えると、本作は発売後に評価が上がったか、隠れファンが蠢いているってことですかね。
それにしても本作、発売4日目で26位ですからね。ボリュームがありすぎて未だにプレイ中の方々が多いからだって、言い訳と好意的解釈をするしかない状況です。
だがしかし、実際の販促状況(DL版)はFANZAのランキングでは一転して、次のとおり。
< 3月4日 00:00 時点 >
巨乳ファンタジー5 ~王子リーン~
ランキング:週間1位ー月間02位。お気に入り登録数:2890人
恋愛、はじめまして
ランキング:週間3位ー月間06位。お気に入り登録数:1140人
ジュエリー・ナイツ・アルカディア ‐The ends of the world‐
ランキング:週間5位ー月間12位。お気に入り登録数:1687人
全く真逆の結果です。つまり、当サイトの購入予定者数やデータ入力数など、実際の販促状況の判断指標としては、余り当てにならないってことだよね。実態は、どこがウハウハ状態かは明白でしょう。そりゃあ Waffle も、巨乳ファンタジーシリーズに多大な労力と金を注ぎ込むわけです、知らんけど。
私など、冒頭からのキラキラ背景映像に目を見張ってしまったぐらいだし、実際3作品の中では一番、金と労力をかけて制作しているよね――他の2作品は未プレイなので、更に知らんけど(笑)。少なくとも、ボリュームが一番なのは間違いない(費用対効果を考える上では、重要な指標の一つ)。
〇バックログ操作での不具合
(3/2 06:00 追記)
パッケージ版は、発売日の2月28日に「“一部演出のミスを修正”と“セーブロードの不具合を修正”」内容の修正パッチが出ており、これはダウンロードカード版、ダウンロード版をプレイの方は、適用不要となっています。
私はダウンロード版なので、上記の不具合は発売前に対応済みってことだと思うのですが、ちょっと厭(いや)らしい別の不具合が発生(パッケージ版でも発生するかも)するため、情報共有目的で、ここに記します。
不具合内容は、バックログ表示上のメッセージ一覧で、該当メッセージ時点に戻るための移動ボタンを押すと、一旦は該当メッセージ時点に戻るのですが、そのあと次のメッセージを表示させようとすると、それより少し前のメッセージまで更に勝手に遡って移動してしまうというものです。
私のPC環境では再現性100%なため、Waffleのサポートに連絡し、回答待ちです(日曜だから月曜以降での回答ですかね)。
(3/2 17:30 追記)
Waffleのユーザーサポート、凄いです。05:21にE-mailで問い合わせ(Waffleへの問い合わせ方法は郵便かE-mailの二択)したら、当日の09:05に最初の返信がありました――日曜日なのに。
----------------------------------------------
日頃より弊社製品をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
『巨乳ファンタジー5』
のお問い合わせにつきまして、ご迷惑をお掛けしまして大変申し訳ありません!
開発に確認をさせていただきますので、しばらくお時間をいただけますと幸いです。
取り急ぎのご連絡となりまして大変恐縮です。
今後とも弊社製品を何卒よろしくお願い致します。
----------------------------------------------
Waffleユーザーサポート
最近は自動応答システム対応も多いのですが、Waffleの場合、郵便かE-mailでのみの問い合わせ対応なので、サポート担当者が届いたメールを見て返事を書くという仕組みです。
返信時間から考えると、朝定時での出勤対応ですかね。本作は金曜日発売なので、直近の土日は問題発生対応に備えて臨戦態勢ってところでしょうか。いつもの日常風景ならブラック認定です(笑)。Waffleのユーザーサポートって、マニュアルを見てもサポート時間とかの制限が何も書いてないんですよね。24時間365日対応だと思われちゃいそうで心配してしまいますが、電話などのリアルタイムサポートはしないから無問題ってことなのかな。
それにしても、絵に描いたような定型句、低姿勢――普通の会社みたい!? 実のところ、エロゲー会社のユーザーサポート対応って、本当にピンキリですからね。私の経験では、自動応答システムでの最初の自動返信以降、回答を催促しても全く無視ってところも。二度と該当ブランド製品は買わないと固く心に誓って暫くしたら、新規ゲーム発売直前に元代表のセクハラおよび給料未払いが発覚――新規ゲームは空中分解、「ひよこソフト」って言うんですけどネ!
現時点では、迅速対応でとても好感触ですが、果たして再現するのかどうか。再現性がないと、私のPC環境固有の問題ってことに……。
(3/4 16:00 追記)
サポートから修正パッチを公開したので、それを適用して確認して欲しい旨の連絡がありました(公式Webサイトの「修正・追加パッチ一覧」で既に公開されていたVer1.01修正パッチが、Ver1.02修正パッチに3月3日付で更新)。
Ver1.02はVer1.01の修正内容2点に加えて、新たに次の3点が修正されています。
①Windows11環境下で特定ルートで強制終了してしまう問題を修正
②ザマス王妃の全裸立ち絵の不具合修正
(本来乳房にもモザイクを掛けるはずだったのが掛けられていなかったので、改めて乳房にモザイク修正)
③一部、システムUI表示の誤字を修正
どこにもバックログ上の問題など記されておりませんが、案内メールには「Windows11での挙動を調整させていただいておりますので、上記パッチの適用で改善する可能性もございます」とのことでした。恐らく、①の対応に付随して一緒に直っているだろうってことなのでしょうかね。
修正パッチ適用で改善しない場合、セーブフォルダ内のファイル全てを送付する旨の連絡が後から追加であったため、直るかどうかは確証がなかったみたいですね。
Ver1.02修正パッチ適用で、本件の不具合が解消されることが確認できたため、サポートに連絡して本件はクローズにし、本件が直るまでプレイを止(や)めていたので、プレイを再開することにしました。
重要:Ver1.02修正パッチの適用対象はパッケージ版、ダウンロードカード版、ダウンロード版の全てです(Ver1.01修正パッチの適用対象はパッケージ版のみでした)。
それにしても、ザマス王妃の全裸立ち絵での乳房モザイク、エロゲーで乳房モザイクって、どういうこと? もうさんざん見てしまったのに(笑)。作品の雰囲気を壊したくないため、演出上で見苦しいものを見せたくない配慮をする予定が、忘れてしまったってことなのだろうけれど――苦情を言う人、いる? まあ、おっぱい星人は文句を言うのかもしれんが……。
ところで、他作品を含めて、今までの「修正・追加パッチ一覧」への修正パッチ案内では、
「※上記のことを確認しても改善されない場合、お手数ですがユーザーサポートにご連絡ください。」
と一番最後に記載するのみだったのに、今回の修正パッチ更新案内からは、問い合わせ先のE-mailアドレスが初めて一緒に掲示されたのでした。
Waffleユーザーサポートの意識改革の表れか、はたまたお客様から苦情があったからかは不明ですが、私も最初、サポートへの連絡方法が分からず、右往左往した後、製品添付のマニュアル確認に思い至ったという経緯があったので、これは良い改善だとは思いました(ただしオープンにすると、良からぬメールが送られて来る弊害もありそうだけれど……)。これなど、間接的なマンネリからのサプライズの一環と言えなくもないだろうか。
(3/6 08:00 追記)
何気に「修正・追加パッチ一覧」を覗いたら、3月5日付でVer1.03修正パッチが公開されていました。Ver1.02までの修正に加えて、次の2点が追加されています。
・シナリオ中の誤字を修正
・Windows11環境下でIntel内蔵グラフィック時にセーブデータのサムネイルが保存できない問題を修正
短期間での修正パッチ連発のためか、
「このたびは、弊社製品における不具合により、ユーザーの皆様に
多大なるご迷惑をお掛けして申し訳ございません。
今後とも品質向上に努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。」
のお詫びコメントが追加されていました。今回は、やけに低姿勢ですね。E-mailアドレス記載で、不具合の問い合わせがいっぱいあったのかな? この調子だと、Ver1.04以降が出てもおかしくありませんね。
(因みに、修正パッチと実際のゲームでのバージョン表記が、微妙に違うのは紛らわしいので統一して欲しいと思いました。修正パッチでは「Ver1.03」、ゲーム上では「Ver.1.0.3」。もしかして、修正パッチのバージョンであってゲームのバージョンではないって理屈?)
(3/6 18:20 追記)
私、今回の修正パッチの件で、本作の公式Webサイトの作りにいろいろ改善点があることが分かりました。アンケートで意見を言うべきだなって思ったことを記します。
問題点1:修正パッチのお知らせが分かりづらい。しかも最新情報が案内されていない
修正パッチ情報は本作の公式Webサイトのトップ画面に固定ボタンとして掲示して通知すべき重大問題の筈なのに、「Infomation」の常時3つしか表示されない横スクロール案内上と「SPECIAL」案内上にある多数の情報の中の一つ扱い(しかも2月28日の最初の案内表示のまま未更新)。
問題点2:Waffleの公式Webサイトへのリンクが、本作の公式Webサイトのトップ画面上でされていない
では、修正パッチの最新情報案内がどこに掲示されているのかというと、Waffle自体の公式Webサイトです。Waffleの公式Webサイトには、私がちょっと悩んだ「お問い合わせ」の仕組みと案内もちゃんとあるのです。
であれば、本作の公式Webサイトのトップ画面にWaffleの公式Webサイトへのリンクが張られて然(しか)るべきなのですが、トップ画面の一番目につく場所にあるWaffleのロゴに、リンクが貼られていないのです。なに、このダメダメな不親切設計って感じなのです。
(3/10 08:15 追記)
不具合、直ったと思ったのは錯覚でした。
そのため、当ゲームのセーブフォルダ内ファイル全てを送付して、再度問い合わせ中です。
(3/15 00:45 追記)
3/14 16:01 にFANZAから「メーカー様より製品ファイル差し替えの案内がございました」とのVar.1.0.4への更新案内メールが届きました。Var.1.0.4が公開されたのは3/11だから、DL版への反映に3日かかったわけだ。ちょっと後手後手対応かも。
(3/16 12:05 追記)
本日の 09:06 にWaffleユーザーサポートからメールがありました。「引き続き症状の確認等を進めさせていただきます」とのこと。再度の問い合わせ後1週間たつから、一報しとかなきゃってところですかね。そういうところはきちんとしたユーザーサポート対応ができていると評価できるよね。相変わらず、日曜定時出勤対応なのはお気の毒さまとしか言いようがないですが……。
〇備忘録
★農民に鍬(くわ)と鋤(すき)の配給
立ち絵の農民には鍬しか描かれていない。鋤も描くべきだと思った。
後(のち)に、タラキン王子が税率を5分上げる増税時のユルギア領民の反乱での農民の立ち絵では、三又の鋤だけが描かれていたので、演出上、混ぜれば良かったのにと思ってしまった。
★日本全国酒飲み音頭
暗殺者A「うへ~っ! 海賊を退治したから酒が飲めるぞぅ♪
酒が飲める飲めるぞぅ、酒が飲めるぞぅ♪」
⇒『日本全国酒飲み音頭』の曲でちゃんと歌っていた。懐かしい! 昭和だ! 音楽の著作権とかJASRACへの支払いとか発生しないんですかね。
★ネフィリアはどういった境遇で育ったのか?
ネフィリア「はぁ、はぁ、射精なさってもいいのですよ……
わたしは魔術だけでなく、セックスも得意なのです……
ンッ、ンッ、ンッ♪」
⇒セックスも得意って、修道院にいたんじゃなかったっけ? どんな修道院なんだよ。
★性魔術
ネフィリア「焦ってはダメです、殿下、わたしとつながっていれば、最強です」
リーン「は?」
ネフィリア「性魔術が使えます、殿下、目を閉じて」
⇒セックス終了直後に悪魔に襲われて、「聖魔術」ならぬ「性魔術」(笑)。
★どう気持ちいいのかの描写不足
ネフィリア「殿下のもみもみ気持ちいい。おチンポも気持ちいい、
イクぅぅ……‼」
⇒揉まれるとどう感じるから気持ちいいのか、おチンポも膣内でどうなるから気持ちいいのか、気持ちよくなる感覚の状況を具体的に描写してくれないと、私はエッチく感じません。
★オッパイの左右
ト書き:おれは欲望満載で、ルキシスの右のオッパイにしゃぶりついた。
⇒絵は、ルキシスの左のオッパイにしゃぶりついているのだが、体面のリーン視点では右のオッパイ。地の文からはどちらの観点で書いているのか不明。これはもう少し明確に書くべきだったのではと思った。
★悪魔がお守りを開けて
悪魔3号「こんなもの、すぐ開けて見せる」
ト書き:かぱっと呆気ない音がした。
:
ト書き:いきなりお守りから白い粉が飛んだ。
秋間3号「んがっ⁉」
悪魔1号「何だ? ジジイになる粉か?」
悪魔2号「違う! こいつは――!」
⇒サラッと流してるけれど、「ジジイになる」の発想は浦島太郎の玉手箱が元ネタだよね。
★親父ギャグ
ト書き:ほら貝の音が鳴った。
ファリアの騎士Y「何だ⁉」
リーン「ドルイア卿を討ち取ったぞ~~~~っ!」
ト書き:おれはほら貝につづいて、思い切り大声でホラを吹いた。
⇒分かりやすいギャグで安心するよね。
★アルシャールの過去と主人公との共通点
ト書き:アルシャールは、ベリル海の東側に隣接するもう1つの国、
トルキア王国の女だったらしい。
そこで小料理屋の娘をしていたそうだ。
ト書き:おれも半分トルキア人の血が流れていると言うと、
アルシャールは驚いていた。
⇒さすがにトルキアつながりの共通設定は想定外だったが、この設定が物語に殆ど影響しなかったのも想定外だった。しかし、トルキア王国のことなど本作では殆ど語られていないのだから、さもありなん。
(特典シナリオ『ルキシス王女は刺激が欲しい』)
★深淵を除き込む時、分身もおまえを覗き込んでいるのだ
リーンA「おれが言うことは、おまえが言っているのだ。
おまえがおまえの深淵を除き込む時、
分身もおまえを覗き込んでいるのだ」
リーン「小難しいことを言うな、バカタレ」
リーンA「でも、そそらないか?
2人でルキシスを犯してみたいとか思わないか?
2人であの超乳を同時に犯したいと思わないか?」
ト書き:破廉恥な、だが、ゾクゾクすることを言う。
リーンA「絶対、めちゃめちゃ感じるぞ。めちゃめちゃ射精するぞ。
2人で犯してめちゃめちゃ射精したい」
ト書き:おれは否定しなかった。
ト書き:できなかった。
ト書き:自分の中に、ルキシスをめちゃめちゃに犯したいという欲望は、
確かにあったのだ。
⇒ニーチェの言葉「怪物と戦うものはその過程で自らが怪物とならぬよう気をつけよ。深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」をもじって言っているのだが、リーンがリーンAに取り込まれていくのが、正(まさ)しく「ミイラ取りがミイラになる」そのものだから、パクリ元の言葉の精神を正(ただ)しく受け継いでいるよね。
★不具合
誤字・脱字・衍字関係と声優さんの読み間違い関係を記します(対象:Ver1.04修正パッチ適用でも未修整のもの)。
◆誤字・脱字・衍字関係
修正パッチでいくつか直っているとは言っても、フルプライス作品のボリュームにしては、意外に少ない。
暗殺者A「城内にない、とか偉そうに吐かしていたら、
持ってるやつが見つかって
こっそり戻したおいたってパターンじゃね?」
⇒「戻した」は「戻して」が正しい。
⇒因みに声優さんは「吐かしていたら」を「吐かしてたら」と読んだ。
アズラルド1世「娘を嫁がせた国に攻め入れる父親はおらぬ。
どんな事情があろうとも、縁談を進めよ」
⇒「攻め入れる」は「攻め入る」が正しい。声優さんは正しく読んでいた。
ト書き:でも、チンポがさらにとける、とけるので、双つの陥没乳首にひたすら
指のチンポを突き刺して犯しまくる。だが、それが限界だった。
同時にルキシスの減退だった。
⇒「ルキシスの減退」は「ルキシスも限界」または「ルキシスの限界」が正しい。そもそも「減退」では意味不明。
私的には、
「リーンは限界で、同時に『ルキシスも限界』だった」の方が、
「リーンは限界で、同時に『ルキシスの限界』だった」よりも、
文章としては適切かなと思った。
ネフィリア「いいよ、いっぱいぴゅっぴゅしようね~♪
はぁ、はぁ、ほら、イッちゃう、ほあら、イッちゃう、ほら、
ぴゅっぴゅしちゃうよ~♪ンッ、ンッ、ンッ♪ ほらぁ~~♪」
⇒「しちゃうよ~♪ンッ、ンッ、ンッ♪」は、最初の「♪」の後に空白1文字が抜けている。
リーン「美味しひい……ぴちゃぴちゃ♪
⇒♪の後に閉じカッコがない。
ネフィリア「美味しい?」」
⇒閉じカッコが1つ多い。
ト書き:おマンコがペニスをしごきながらエッチを音を立てる。
⇒「エッチを」は「エッチな」が正しい。
ネフィリア「お乳を飲んで、いっぱいイコこうね~♪ ンッ、ンッ、ンッ♪」
⇒「イコこうね~♪」は「イコうね~♪」が正しい。
タラキン王子「近衛兵たちを殺ったの、ママだろ」
ザマス王妃「何の話?」
タラキン王子「ボク、わかるんだからね。
あいつは、ママの言う通りにしただけなのに」
⇒ママの言う通りにしたのは「近衛兵たち」なのだから、「あいつは」ではなく「あいつらは」だと思う。
(特典シナリオ『ルキシス王女は刺激が欲しい』)
ト書き:――夜中におれは目が覚めた。
3人から分身の薬を飲んだせいか、いきなり目が覚めてしまったのだ。
⇒「サキュバスの3人+ルキシス」だから「3人」ではなく「4人」ではないかと思う。
◆声優さんの読み間違い関係
沢山あります。当然のことながら再録などしないだろうから、今後も直ることはないであろう。
いくつかのカテゴリーに分けて記します。
<考察必要系>
正しいのか正しくないのか、私には真偽不明なので、取り敢えず考えてみました事案。
・「その後」の読み方
ファリアの騎士A「はい、殿下。我らを愚弄しておるのかと。
その後、ザマス王妃が耳打ちして、それから怒らなくなりました」
⇒声優さんは「その後」を「そののち」と読んだのだけれど、私なら「そのあと」かな。
「その後」の読みは「そのご」、「そのあと」、「そののち」の3通りあるのだが、調べてみると、いろいろな意見があって、意外と奥が深い。内容をまとめると次のとおり。
そのご :何かの出来事を境に、その「後」ずっとある状態や出来事が続く場合に使う傾向がある。
(そのご「こうなった」というように)過去の具体的事実を指すのが得意。
そのあと:直後を含む
何かを終わらせてから改めて別の何かをした場合に使うことが多い。
(そのあと「こうしよう」というように)未来を始めとする、抽象的な概念を指すのが得意。
そののち:直後を含まず、ある程度時間経過した場合に使用
堅苦しさの度合い:(formal)そののち>そのご>そのあと(casual)
以上を考慮すると、騎士が上位の殿下に具申するのだから、よりフォーマルな言葉を使うべきだと考えると、声優さんの読みどおり「そののち」がベストなのかもしれない。
・「皆」の読み方
ソニア「陛下もタラキン王子もキラル王子も、皆来るみたい」
⇒声優さんは「皆」を「みんな」と読んだが、私は「みな」だと思った。理由は、近衛騎士のソニアがくだけた言い方はしないだろうと思ったから(「みな」は文語的に使う、「みんな」は口語的に使うという違いがあるので)。
・「謀る」の読み方
ネフィリア「発表されてしまっては、もうタラキンが即位する可能性が
なくなると踏んだザマス王妃は、最後の手段、
命と引き換えの呪殺を謀った。そういうことではないでしょうか」
⇒声優さんは「謀った」を「たばかった」と読んだが、私は「はかった」だと思った。
調べてみると、「『たばかる』と読む場合は、基本的に人を対象とする(目的語が人になる)」のだとか。この場合だと、「呪殺」は人ではないのだから「はかった」になるのではないかと思う。
・「しようのない」の読み方
ネフィリア「くす。しようのない殿下」
ネフィリア「ほんと、しようのない方なんだから……ンッ、ンッ、ンッ♪」
ネフィリア「くす。しようのない子ね♪ ほんとにオッパイ、好きなんだから♪」
⇒声優さんは「しようのない」を書いてある字句どおりに読んだが、会話文なので話し言葉としての「しょうのない」と読んだ方が良かったのではと思った。個人的には、「しようのない(しょうのない)」より「しようがない(しょうがない)」とした方が良かったと思うのだけれど。
・「昨夜」の読み方
ベルベル「本当だよ。昨夜、エッチした後に言われたの♪」
&
近衛兵C「それはわかりません。昨夜はかなり考えていたようなのですが……」
⇒どちらの声優さんも「昨夜」を「ゆうべ」と読んだが、私は「さくや」だと思った。私は「昨夜」を「ゆうべ」と読む習慣が全くないというしょうもない理由なのだが、「さくや」の方が畏(かしこ)まった言い方で「ゆうべ」が口語的だと解釈するのなら、少なくとも近衛兵から王妃への言葉としては「さくや」の方が適切なのではないかと思った。
<長音の位置変更系>
長音の位置がテキストと相違がある事案。これによって、ライターの意図とは違ったニュアンスをもたらす場合があるし、それに基づいて、読み方の高低または強弱のアクセントが変わる場合もある。そのため本来なら、長音の位置を声優さんが故意に変更するのは良くないのではないかと、私は思っています。
私は長音の配置によるニュアンスの相違を「主張」、「宣言」、「駄々」の3パターンに分類してみました(私がこの場で勝手にカテゴライズしたものだから、考え方が間違っているかもしれない)。
「主張」:〇~
「宣言」:〇~〇
「駄々」:〇~〇~
※ “〇”は文字または文字列、“~”は長音符を示す。
以上を踏まえて、以下の実例をご参照ください。
ニケ「精液飲みたい~」
⇒「飲みた~い」と読んだ。この場合、最後を伸ばすのは「拗ねてるニュアンス」で、一つ前で伸ばすのは「願望のニュアンス」になると思うので、読み方のアクセントも変わります。「主張」が「宣言」に。
ベルベル「そんなの関係な~い」
⇒「な~い~」と読んだ。駄々をこねているニュアンスが協調された言い方になってしまったが、本来は否定の意思を強調したかっただけ。「宣言」が「駄々」に。
アルシャール「はぁ~っ! 濃い~ね~♪」
⇒「濃いね~♪」のように読んだ。たぶんライターは、間寛平の「かい~の」ノリの読み方を求めているのでは。「駄々」が「主張」に。
ベルベル「ベルベルは悪魔じゃない~っ!」
⇒「悪魔じゃな~い~っ」と読んだ。この読み方だと単に駄々をこねている言い回し。ライターが表現したいのは、悪魔じゃないというベルベルの強い主張だと思う。「主張」が「駄々」に。
アルシャール「でも、あきらめない~~~っ!」
⇒「あきらめな~~~いっ!」と読んだ。「主張」が「宣言」に。
ベルベル「きひぃん♪ そう♪ リーン、わかってるぅ♪
でも、まだ足りな~い♪」
⇒「足りな~い~♪」と読んだ。「宣言」が「駄々」に。
ベルベル「ひぃっ! あひぃっ! ひぃぃっ、全然足りない~♪」
⇒「足りな~い♪」と読んだ。「主張」が「宣言」に。
ネフィリア「イッちゃダメ、イッちゃダメ♪ ほらほら、イッちゃダメ♪
イッちゃダメ~ぇ♪ ほら我慢~♪ ンッ、ンッ、ン~~ッ♪」
⇒「イッちゃダメ~ぇ♪」を「イッちゃダ~メぇ♪」と読んだ。「主張」が「宣言」に。
ベルベル「出発~~~っ♪」
⇒「しゅっぱ~~~つ♪」と読んだ。あってるのか?
文章どおりだと「しゅっぱつ~~~っ♪」だと思うのだけれど。「主張」が「宣言」に。
ベルベル「汚れてなんかな~~い!」
⇒「な~~い~~!」と読んだ。「宣言」が「駄々」に。
<錯誤系>
声優さんが普段から間違った読みで習慣化したもの。つまり、今後も同じ読み間違いをする可能性が高い事案。
キラル王子「もしかして立ち消えになったのか?」
⇒「立ち消え」を「たちきえ」と読んだが、正しくは「たちぎえ」。
アズラルド1世「何? 唆した者がボコボコにされた?」
⇒「唆した」を「さとした」と読んだ。正しくは「そそのかした」。
ソニア「殿下は寛大な御方。
今日の無礼はきっとお許しになろう。よく考えることだ」
⇒「今日」を「こんにち」と読んだが、私は「きょう」だと思った。理由は、「きょう」と「こんにち」では、意味が異なるから。
きょう :昨日と明日の間にある特定の1日のことを指すことが多い。
こんにち:最近、この頃、今ではなどに置き換えることが可能な場合が多く、特定の日を指さないことが多い。
近衛兵B「まさか、アルシャールを逃そうっていうのじゃないだろうな」
⇒「逃そう」を「にがそう」と読んだ。正しくは送り仮名から「のがそう」だと分かる。
ベルベル「でしょ~? 超美味いの!」
⇒「美味(うま)い」を「美味(おい)しい」と読んだ。ベルベルの声優さんは日本語の再勉強が必要かな。
アルシャール「逃すか!」
⇒「逃(のが)すか」を「逃(に)がすか」と読んだ。
アルシャール「ンフン、王子が気持ちよくなって逃げてるぞ♪ ンッ、ンッ、ンッ♪
でも、逃さない♪ ぴちゃぴちゃぴちゃ♪」
アルシャール「逃げようとしても逃さないぞ♪ ンッ、ンッ、ンッ♪
レロレロレロレロ!」
⇒「逃(のが)さない」を「逃(に)がさない」と読んだ。
<勘違い系>
ぜんぜん違う言葉に置き換えて読んだ事案。
キュラスの承認A「……ご無事を願っております」
⇒「願って」を「祈って」と読んだ。指示でもあったの?
ゾナ「もっと射精をしないと悪戯するぞ~♪」
ベルベル「悪戯開始ぃ♪」
ニケ「悪戯開始ぃ♪」
⇒ベルベルの声優さんだけ「悪戯(いたずら)」を「意地悪(いじわる)」と読んだ。普通は間違いようがないのに、何故(なぜ)?
ファリアの騎士A「レガリアの奇襲~~~っ! 閣下をお守りせよ~~っ!」
⇒「閣下」を「殿下」と読んだ。そもそも、ドルイア卿はゲール伯でファリア王国の重臣だが、王族ではない筈。
ランズギル「おまえたちも、お2人に忠誠をもってお仕えするように!
よいな!」
⇒「忠誠」を「忠義」と読んだ。
アズラルド1世「世の息子だから申しておるのだ。
タラキンは奸策に走ろうとするところがある」
⇒「奸策」を「奸計」と読んだ。でもその直後の会話文ではちゃんと「奸策」と正しく読んでいる。どうなってるの?
<アドリブ系>
微妙に言い回しを変えて読んだ事案。読み間違い範疇に入れるべきか悩むが、文章どおりではない。
海賊A「大変です! や、やつが来やがったんで!」
⇒「大変」を「てぇへん」と読んだ。読み仮名がないのに、これは声優さんを褒めるべきなのかな。
アズラルド1世「そう驚くまでもあるまい。姫君は、タラキンもキラルも嫌っておる。
リーンしかおらぬではないか」
⇒「そう驚くまでも」を「そう驚くことでも」と読んだ。まあ、普通はこっちだよね。
ベルベル「こっち来て。パイズリの仕方を教えるから」
⇒「教えるから」を「教えてあげるから」と読んだ。個人的には声優さんの読みの方が好みだが。
ベルベル「そんな凄いご馳走、出てこないと思うよ。
でも、きっと花輪とか編んで用意してくれるんじゃないかなあ」
⇒「くれるんじゃ」を「くれてるんじゃ」と読んだ。しかし、声優さんの読みの方が良いと思った。理由は、「~してくれる」では「~してくれる状態の現状が不明」だが、「~してくれてる」だと「~してくれる状態が継続している」ことを示すと思うから。
<単純ミス系>
アドリブの範疇といえなくもない相違が、テキストと声優さんの読みにある事案。
ベルベル「じゃあ、途中目隠しをしてけばいいじゃん」
⇒「してけば」を「していけば」と読んだ。
ニケ「かはぁっ! あぁっ! あぁぁっ! チンポだめって、
そんなに突いたらイクからだめって、かはぁぁっ……!」
⇒「かはぁぁっ」を「あはぁぁっ」と読んだ。
ドルイア卿「アズラルドめは喜んでいるでしょう。
ファリアが来ても駆逐できると鼻息荒くしていることでしょう。
そうできる状況をつくったのは――」
⇒「鼻息荒く」を「鼻息を荒く」と読んだ。私は、声優さんの読みの方が良いと思うのだけれど。
ベルベル「いっぱい精液飲まへて♪ まだ全然足りない♪ 精液♪ 精液♪
ンッ、ンッ、ンッ♪」
⇒「飲まへて」を普通に「飲ませて」と読んだ。これでは酔っぱらって呂律が回らない雰囲気を出せないだろう。
ソニア「受けてもよかったんじゃないの?」
⇒「じゃないの?」を「じゃない?」と読んだ。
アルシャール「あはぁぁっ、王子だめぇ、イク、チンポだめぇ……!」
⇒「おチンポ」と読んだ。アルシャールだからな。「チンポ」だろう。
アルシャール「ンッ、ンッ、ンッ♪ 王子ぃ♪ オッパイでイケぇ♪
ンッ、ンッ、ンッ♪ イケぇ~~~~っ♪」
⇒「イケぇ~~~~っ」を「イクぅ~~~~っ」読んだ。
ベルベル「ザマス王妃の罠に掛かっちゃためだよ。ザマス王妃はリーンを
蹴り落としにかかってるんだもん。蹴り落とす道具に
ルキシスを使ってるだけだもん。道具にされてうれしい?」
⇒「使ってるだけだもん」を「使ってるんだもん」と読んだ。ニュアンスが大分違ってくる。
ルキシス「はあん……! ほんと? はぁ、はぁ、いっぱい出そう?
ンッ、ンッ、ンッ♪ オッパイしゃぶりながら、ンッ、ンッ、
シコシコされると、ンッ、出そう?」
⇒「いっぱい出そう?」を「いっぱいだそう?」と読んだ。正しくは「いっぱいでそう?」。そもそも、そのあとの「出そう?」は「でそう?」と読んでいるし。
以上
The above is a long impression of shiratori.