(エロなんてなくて良いから)SDキャラ版のゲームかマンガかアニメの制作を求む。それが『搾精病棟』の生きる道。(追記:5/2,4,6,24)
履歴(2022年)
4/27:初稿(はじめに、プレイ前の所感、おわりに:<SDキャラ>/<全年齢版>)
4/28:午前0時にDL版ダウンロード後、プレイ開始。<ヌマジリ編>プレイ完了
:追記(<ヌマジリ編>:プレイ後の所感/不具合/備忘録)
4/29:全体的に細かく修正
4/30:ここまでの記述内容で、一旦投稿
5/02:追記(<キリタニ編>:プレイ後の所感/不具合/備忘録。アンケートフォーム)
5/04:追記(<テンドウ編>:プレイ後の所感/不具合/備忘録)
5/06:追記(おわりに:<最終評価>/<次回作:第3弾>)
5/24:追記(おわりに:<次回作:ティザームービー>)
○はじめに
今年(2022年)、初めての投稿です。最近、私のエロゲー熱もすっかり冷め、無料のWeb小説を読み漁るのが日常風景となった今日この頃、shiratoriです。もしかしたら、今作が今年の最初で最後のエロゲープレイとなるのかもしれません。
もうねぇ、今や心に響く新規のエロゲータイトルを見つけられないのです、私(わたくし)。そんな胸中、今作を購入しプレイすることになったわけですが、では今作が心に響いたから購入することにしたのかというと、そんなことはありません。単に、前作をプレイしての続編だったからプレイすることにしたという、何とも機械的で後ろ向きな理由によるものなのです。
とはいえ、プレイするからには時間は有限、掛けた時間とお金を無駄にしないためにも、本気で楽しまなくっちゃという心構えのもと、真剣にプレイに勤しむ所存です。
というわけで、今回、今作の長文感想を書くにあたっての目的と考え方ですが、私の前作長文感想と同様な評価方針(今作が原作にどれほど迫れたのか、はたまた凌駕できたのか)で臨みたいと思います。具体的には、今回も前作同様、原作の該当箇所とおぼしき6~8章までを事前にしっかりと読み込んで学習したうえで、今作に対する感想を記していきたいと思います。そのため最初に、比較対象として今作プレイ前に私が抱(いだ)いた今作の出来具合予想を検証し、次に、実際のプレイ後に今作の出来具合がどうであったのかを確認し最終評価をくだすという段取りで、本感想を書いていきたいと思います。
○プレイ前の所感
私が今作プレイ前にどう感じたのかですが、実は今年の1月3日、私の前作長文感想に「第二弾についての発売前コメント」としてちらっと追記しておきました。といっても、わざわざ参照する方々は皆無でしょうから、その内容を踏まえて、再度、記したいと思います。
<続編(第三弾以降)の制作について>
最初に、「(私のために)前作へのお布施にご協力いただいた皆様方、あ・り・が・と・う!!!(涙&笑)」の感謝の気持ちでいっぱいであることを、ここに表明しておきたいと思います。なぜならその結果、続編(第二弾)である今作が制作されることになったことは間違いないからです。恐らく前作の制作時点では、続編制作は確定していなかったのではないかと思われます。その証拠として、
・看護師長の声優さん変更
を挙げさせていただきたいと思います。これは、前作の製品情報ではメインキャラクター4人の声優さんしか公開されておりませんでしたが、実際のゲームではそれ以外の人物にも声があって、ゲーム最後のクレジットタイトルには、
看護婦長:百川水無(モモガワミズナシ)
看護師A&イジュウイン:冬峰小鈴(フユミネコスズ)
との記述がありました(“看護婦長”は“看護師長”の記述間違い――個人的にはクレジットタイトルの記述間違いは、仕事として一番恥ずかしい部類の間違いではないかと思っているのですが――最近、けっこうクレジットタイトル上にも間違いがあるらしいことを、私は実感しております。つまりは仕事がいいかげんであることの証拠&証明)。ところが二作目の今作では、看護師長の声優さんが“青山ゆかり”さんに変更されているのです。
これについては、前作の長文感想で看護師長の声について「キャラ絵がないことをいいことに、いきなり年長者っぽい老け声になってるんですけど。原作キャラ絵のイメージと違いすぎる。こりゃ、続編は作られないな、きっと」と、私は書きました。
以上を考慮すると、恐らく前作制作時には看護師長のキャラ絵がなかったので、看護師長という肩書きからきっと年配者だろうって安易に考えて声優さんをキャスティングしたのがモロバレです。ところが、続編の今作でキャラ絵が出来上がってきて、アレ?!ってなったんでしょうね。どうせ続編なんて制作されないだろうという安易な思い込みによる仕事のツケが、二作目で早くも声優さんの交代という悲劇を生み、シリーズものとしての整合性が取れなくなるという代償を支払うことになってしまったのです。
次に、前作よりも更に低価格(前作のリソース活用&メインキャラの一人削減)の今作において、複数の新たなサブキャラにわざわざ声優さんを適用したところを鑑みるに――声優さんのスケジュールをいっぺんに押さえる観点から考えても――今作のサブキャラをメインとした続編(第三弾さらには第四弾以降も)を同時並行で制作中であることが、十分に考えられるわけです。つまり、今年中に第三弾が発売される可能性が高いのでは、と私は推察するわけです。こういうのは、販促的に期間をおかずに連続してプッシュし続けないと、販促ムーブ効果も激減、あえなくシリーズ化終了の憂き目に……。だから、また1年も待っていられません。いよいよ“アマミヤ”メインの作品が近日公開か……知らんけど。
というわけで、今作ではサブキャラ扱いの“アマミヤ”にも声がついたので、次に各キャラの声と絵について、それぞれ評価してみたいと思います。
<声優さんの声とキャラとの適合度>
・メインキャラクター
ヌマジリ(超粘着ナース:原作に同じ)
⇒キャラと声(声質と声色)が、私が思っていたのと“微妙に”違う。
キリタニ(超腹黒ナース:原作に同じ)
⇒キャラと声(声質と声色)が、私が思っていたのと“かなり”違う。
テンドウ(超サイコパスナース:原作に同じ)
⇒キャラと声(声質と声色)が、私が思っていたのと“とても”違う。
声は、前作と違って今作は間違いなくどれも“ハズレ”ですね。そもそも声質がキャラと合っていないと思います。それに加えて声色がどのキャラも高すぎです。いわゆるアニメ声。そもそも、キャンキャン声は『搾精病棟』が醸しだす本来の雰囲気に、馴染まないと思うのです。全体的に、もう少しかすれ気味のハスキーな声質でないと……。因みに、声質とはその人がもともと持っている声の質のことで、声色とは声の音色や調子のことです。
キャラ絵は、原作と比較すると、ヌマジリはすまし顔になって顔から滲み出る狂気度がかなり下がり、キリタニは可愛くなって内に秘めた闇度が見た目からして減少し、今作のコンセプトである「邪悪」から外れてんじゃねって感じだし、テンドウは見た目がちょっと老けて、若気の至りのアーパーギャル度が減少って感じです。つまり狂気度、恐怖度、怪奇度の大幅な低下。もっとクトゥルフしてくれないと困ります(前作感想ではムンクの『叫び』成分不足と解説)。どうもこれは、売り上げを気にして“美少女ゲーム”という迷言にひよって歩み寄ってしまった結果ですよね、お・そ・ら・く。
絵で思い出しましたが、実は顔と声以外にもとても注目している事柄が、一点だけあります。それはテンドウのガーターベルト姿についてです。これは、パンツがガーターベルトの上か下かという、とてつもなく世界を揺るがすほどの重要な事案です(笑)。原作ではパンツがガーターベルトの下でしたが……つまり、生活する上では多少不便を強いられる状態(トイレでそのままではパンツを下げられない)。
さて、今作の原画家さんはどっちを採用したのか。見た目重視(パンツが下)か利便性重視(パンツが上)か、明日はどっちだ。私にとっては、とても興味深いテーマです。
・サブキャラクター
アマミヤ(原作では「超大声ドクター」と呼称)
⇒声質が子供っぽすぎて、合わない。また声色が高すぎ。
オオツカ(原作では「超巨体ナース」と呼称)
⇒声質は良かったが、声色に失敗している気がする。
看護師長
⇒声色はOKだが、声質が合っていない気がする。
モチヅキ(ポンコツナース。原作では「超変態ナース」と呼称)
⇒今作のキャラ絵のイメージどおりの声だとは思うが、原作のキャラ絵のイメージとは違う。
タチバナ、クロカワ、ヤマグチ、ヒラマツ:前作の長文感想で解説済みのため省略。
店員さん
⇒合っているような合っていないような。たぶん、声色が高すぎなんだと思う。モチヅキもそうだけれど、顔の縦横比で縦が原作より若干短いので、子供っぽい顔立ちになってしまったことが、原作の作品イメージを壊す諸悪の根源のような気がします。
声は全体的に、私が原作からイメージする雰囲気とは違って、すっきりし過ぎで高すぎなんですよね。もっとハスキーっぽくて低くないと、私のイメージする『搾精病棟』っぽくないのです。まぁ、そもそもの世界観が原作より小奇麗で高級感のある病院に変貌してしまっているので、こうなっちゃうのも仕方がないと諦めるしかないのでしょうかね。つまり、世界観としての根本的なコンセプトを変更してしまっているので、声優の人選を違(たが)えることになってしまったとしても、むべなるかな。
キャラ絵は、全体的に原作に似ているって言えば似ているのだけれど、なんか雰囲気が微妙にどれも違います。恐らく、根本的に目の表現が原作と違う(原作の基本は「腐った(死んだ)魚のような目」)のが、一番違和感を感じる部分だと思われます。また、全体的に顔の造形が可愛くなりすぎていて、モチヅキなんてその最たるもの。そりゃあ“超変態”から“ポンコツ”に宗旨替えするよね(『SDキャラ版『搾精病棟』他己紹介 ~モチヅキ~』でディスられててウケる)。『搾精病棟』本来の病んでる度のエッセンスが、全体的に低下気味になってしまっているのが、私にとっては本当に残念で仕方がないと思える点ですかね。
因みに、今作の新規キャラ担当である“ぎん太郎”さんと“吉野恵子”さんは、どちらがどれをご担当されたのか、私にはさっぱり分かりません。そのため、今作のコンセプトとして、「ぎん太郎&吉野恵子の参戦!」とか煽られても、私にはサッパリ。「こんな豪華な布陣で本当に大丈夫なのかしらぁああっ!?」<医師Aさん>と書いてあったのですが、私には「これ豪華な布陣なんですかぁああっ!?」と逆に問い質したい気持ちでいっぱいです。
※ 以上は、今作プレイ前時点での、飽くまで公式Webサイトで公開されている情報と原作から私が受けるイメージとの対比のみでの、私の所感です。
○プレイ後の所感
(追記:4/28)
<ヌマジリ編>
最初のヌマジリ編をプレイし終えて、今作については大体見切れたと思います。今作の方向性がだいたい分かりました。基本的には、プレイ前の所感どおりと思って差し支えありません。
・ヌマジリ:声が微妙で、原作に比べて顔から滲み出る狂気度が減少
(顔は原作より粘つくようなネチネチ度が足りず、声もそれに順ずる)
・モチヅキ:今作のキャラ絵イメージどおりの声だが、原作より顔を含めて普通に可愛くなりすぎ
・店員さん:声も顔も、原作のイメージから考えると微妙に子供っぽさがアップ
結局、本来のコンセプトでは陵辱ゲーム風『搾精病棟』が本流である筈なのに、今作では美少女ゲーム風『搾精病棟』に軌道修正しようとしたと感じました。どういうことかというと、私が思うに、恐らく前作の問題点として「エロで抜けない」というのがあって、それを軌道修正するために、キャラの絵と声を普通の美少女ゲームよりにいくばくか振った結果、上記の私の所感になってしまったと思われます。しかし、顔や声の表現が多少やわらかくなったところで、プロットとストーリーは基本的に原作に順じているので、結局は抜けないという呪縛からは逃れられなかったと考えられます。
そのため、原作信者からすると腑抜けていると感じてしまい評価がイマイチとなるかと思われるのですが、原作信者でなければ、少なくともヌマジリ編まではあまりハードに感じさせない適当さ加減に、普通に良く出来ていると感じるかもしれません。これは今作に対する評価者の立ち位置によって、評価が多少上下する要因になる部分だと、私は思いました。
私は原作信者ではありませんが、原作の雰囲気や空気感は大切にしたいとする立場ではあるので、ゲームの方は何か違うゾ!ってなってしまいます。その違和感を無視するのであれば、ヌマジリの声優さんの演技はそもそも上手だと思うし、モチヅキと店員さんの演技も合格点はつけられると思っています。ただ、私が思うところの『搾精病棟』の登場人物達の声ではないです。
次に、事前には判断できなかったシナリオとサウンドについて現時点での評価をしたいと思います。
シナリオは、ライターが3人(武藤真晴/上田ながの/須々木鮎尾)おりますから、単純にメインキャラ3人の各パートを、一人ずつ対応したと考えるのが妥当だと考えます。公式Webサイトの「製品情報」に記載の順番は上記のとおり(5/4追記:ゲーム最後のクレジットタイトルでは「上田ながの/武藤真晴/須々木鮎尾」の順番)ですから、普通に考えるとヌマジリ、キリタニ、テンドウの順にそれぞれ対応して執筆されたと考えられるのですが、果たして真相は如何に。武藤真晴さんは、前作では製品情報では記載されずクレジットタイトルのみ記載でしたが、今回は製品情報でも記載されましたね。
さて、ヌマジリ編のシナリオですが、良く書けておりました。原作の漫画セリフ形式テキストとは違って、きちんとしたシナリオ文章ですから、原作よりも地の文とかで原作にない内容が、追加で細かく記述されて表現されている点は、良かったと思います。例えば、ヌマジリの会話文では、次のとおり。
原作
「マザーテレサでも
キミを救済しないよ
それぐらい酷いんだよ
ヤマダくんは・・・」
今作
「マザーテレサでもナイチンゲールでも、キミのことは救済しないよ、絶対。
弥勒菩薩だって、キミのことは置き去りにするんじゃないかな?」
“マザーテレサ”以外に、“ナイチンゲール”と“弥勒菩薩”の大判振る舞い、キター!!! 原作より文章が冗長で細かく追加情報を記述する気配りな文章内容なので、何気に読んでて文章、上手いなとか思ってしまいました。ただし、そのためテンポは原作よりもだいぶ落ちます。これはトレードオフってやつですかネ!
また、原作には全く書かれていない文章の例としては、次のとおり。
ト書き:ニヤニヤと、蟻を虫眼鏡で焼き殺している子供のような笑みがヌマジリさんの口元に浮かぶ。
う~ん、ライターさんの精神構造が垣間見えるような気がします(笑)。
サウンドについては、BGMはばっちしでしたが、効果音が前作より手抜き気味です。例えば、
<ゲームの冒頭での病室内>
ト書き:外の道路を、車が走り抜けていく音が聞こえてくる。
⇒車が走り抜けていく音が何もない。まったくの静寂。
<モチヅキがリネン室からの退出時>
ト書き:バタンとドアの閉められる音が、どこか遠くに聞こえた気がした。
⇒ドアを閉める効果音が何もない。まったくの無音。
といった状態です。
以上から考えるに、ストーリーはほぼ原作を踏襲して違和感がないため、今作の出来自体は悪くないです。悪くはないのですが、原作の雰囲気や空気感とは“微妙”に違います。販促にSDキャラ版を採用してプッシュしたりしての軌道修正、これはつまり、今作は並行世界の『搾精病棟』といえるのではないでしょうか。
まだヌマジリ編だけしかプレイしていない段階で言うのもなんですが、今作は前作よりも、原作の雰囲気や空気感との乖離が若干大きい傾向があるように思え、そのため原作を知っていると違和感を多少は強く持ってしまう可能性があるのですが、これを納得できるかできないのかが、今作評価の分水嶺となるでしょうね。
(追記:5/2)
<キリタニ編>
プレイ前の所感で書いたとおり、キリタニのキャラ絵と声(声質と声色)が、原作から私が受けた印象とは“かなり”違います。“かなり”ですよ“かなり”。大事なことなので、連呼してしまいました。
そもそも、原作でのヤマダのキリタニに対する第一印象は、「黒髪の美人・・ その目と表情は優しく」ではあるけれども、「少し影があり、儚さを感じる上品そうな女性」というものでした。ところが、今作のキリタニのキャラデザと声は、前半部分を美少女ゲーム風の明朗な性格の美人にアレンジして強調し、後半部分を省いているのです。その結果、キリタニの本質である「腹黒さ」が、見た目上、全く窺い知れなくなってしまったのです。
原作のナース達のキャラデザはどれも、「目は口ほどに物を言う」のとおり、その目に特徴があり、誰もが「腐った(死んだ)魚のような目」を基本として描かれており、それが『搾精病棟』の世界観を構成する基本コンセプトになっていると、私は考えています。それがゲームになった途端、前作もそうですが、目に光が宿ってしまったのです。今作では、それが顔立ちにまで表れ、キリタニに至っては健康そうなどこぞの美少女キャラだよまでに進化、変貌してしまったのです。
本来、キリタニのキャッチコピーは、「超腹黒ナース」なんです。「外面だけはいいけど、中身はまっくろくろの悪魔」なのです(今作では「外面はバッチリだけど」となっていて、そのため本当にバッチリ美人になってしまった感じです)。今作の<キリタニ編>は、ストーリーは原作を踏襲しているので、シナリオだけ読む分には違和感がありませんが、いざ、ゲームとしてのキャラ絵と声がついた途端に、あ~ら不思議、どこぞのお姉さん美人アイドルかよって感じなのです。せめて、目が原作どおり「腐った(死んだ)魚のような目」であったのなら、悪魔的な腹黒さを醸し出せたかもしれないのに、目元キラキラのパッチリですからね。
ところで、キリタニ編のライターさん、全く癖がない完璧な文章を書きますよね。はっきり言って欠点が何もない(逆にいうと面白みがない文章ともいえるのですが……)。原作のシーン間のいささか端折った内容も、上手に補完しながら繋げて、違和感がないように文章を紡ぎますし、そもそもの文章自体も普通に上手いです。
ただ、本来の『搾精病棟』は癖のある内容なのに、癖のない文章で良いのかっていう根本問題はあるのですがね。美少女ゲーム風の作風に変更したキリタニ編と考えれば、制作意図どおりと考えられるので納得できる出来となるのでしょうが、原作の『搾精病棟』の雰囲気を求める側からすると、何かモヤモヤした気分に陥ってしまいます。これは、次のようなタチバナの言葉の違いにも明確に現れていると思います。
原作:タチバナ「あんな女に 一日で調教されて 情けない・・」
今作:タチバナ「あんな女にあっさり調教されて……情けない」
つまり、原作では「一日で」と具体的な期限を示すことで、キリタニの凄腕の闇度を強調させているのに対し、それが「あっさり」に置き換えられたことで、キリタニの闇度が本当にあっさりと流されてしまうことになってしまったのです。もうねえ、文章が上手で、滑らか過ぎるのよ。私には眩しすぎて、キリタニの悪魔的な闇度が、聖水で祓われてしまったかのような感覚を覚えてしまうのです。
私は、上記の<ヌマジリ編>の所感で、今作は並行世界の『搾精病棟』だと結論づけたのですが、<キリタニ編>をプレイして、原作の雰囲気や空気感とは“かなり”違うと再認識し、その思いを強くしたのでした。
(追記:5/4)
<テンドウ編>
プレイ前の所感で書いたとおり、テンドウのキャラ絵と声(声質と声色)が、原作から私が受けた印象とは“とても”違います。“とても”、“とても”、“とても”ですよ。大事なことなので、三唱してシュプレヒコールの刑に処したいと思います。
もう、冒頭からテンドウの高テンションギャル度100%に当てられて、ダウン寸前です。そのせいなのか、なぜかヤマダが普通でまともに思えるようになりつつある現実に、愕然としてしまいました。原作もそうですが、話が進んでいくと、ヤマダも少しは成長していくんですよね。
「プレイ前の所感」で、「テンドウは見た目がちょっと老けて、若気の至りのアーパーギャル度が減少って感じ」と書いたのですが、実際にプレイしていろいろな絵のテンドウを見ていくと、それなりに顔が綺麗だなということに気がつきました。テンドウでさえも、美少女ゲーム風キャラに変貌していたのでした。まぁ、「腐った(死んだ)魚ような目」でなくなった時点で、どのキャラも見た目上は、美少女ゲーム風キャラに変身してしまうのですけれどね。
ただ、原作や今作のどちらのキャラ絵であったとしても、声は違う気がします。もう、『搾精病棟』からかけ離れた別世界のギャル声って気がします。それでも、ずっとその声を聴き続けていると、ラストのヤマダ絞首刑シーンの頃には、もともと自分がイメージしていたテンドウの声が上書きされて洗脳されてしまい、今作の声以外のテンドウの声を失念してしまっている自分に気がつき、恐怖に慄いてしまいました。慣れって恐ろしい。
シナリオに関しては、テンドウ編を書いたライターさんの文章は独特の癖がありますね。このライターさん、原作の文章をいろいろ改変しまくりです。もう、自分の文章にしてしまおうっていう気、満々です。例えば、テンドウの会話文では次のとおり。
原作
「さ~て お待ちかねの~」
「ザーメン 格付けチェ~ク! キャハハハハハハ」
今作
「さあ、いよいよやってまいりました! お待ちかね
ザーメン格付けチェッーーーク! キャハハハハハハハハハッ!」
ただ、その所為でテンドウの性格付けが原作とはまた違った何かに変貌してしまった感じです。「いよいよやってまいりました」って言葉使い、テンドウらしくなくない? なんか違くない?(笑)
(一応、真面目に解説すると、「違くない」は「違わない」が正しいのにってことに引っかけてますです、ハイ)
また下記は、原作にはない今作で新たに追加されたテンドウの会話文ですが、
「それでは、ヤマダっちのザーメンをザーメンソムリエの
テンドウが判定いたします!」
「ドゥルルルルルルルルルルルルルルルル……」
:
「この100年で最低の味! ゲロの方がマシ! 星-500の
飲む価値なしザーメンです! キャハハハハハハッ!」
そもそもテンドウは気がふれたアーパーギャルなのですから、原作のテンドウなら、こんなまともな言葉を紡いで話せないと思いました。経過年数や特殊な数値評価などできるはずがありません。原作では「星一つ」の評価で済ましていますからね。「星-500」なんて発想、できるわけがありません。
テンドウの基本理念はただ一つ。単に「本能の赴くまま楽しいからヤる」、それだけですよ。テンドウは常識外の世界の住人なんですから、いちいち理屈づけて意味のある判断をする生き物として描いてはいけないのです。その行動に何らかの意味を持たせたら、それは原作の描くテンドウではないということです。
ライターさん、自分が頭が良いからって、テンドウにまでまともな思考方法を適用してはいけないと思いました。ライターさんが書くテンドウって、実際はまともなのにワザとハイパーテンションぽく振る舞って馬鹿の振りをしている娘(こ)って感じなのです。もう、原作の『搾精病棟』の精神から外れたキャラになってしまっているとは思うのですが、一番、美少女ゲーム風のキャラであるともいえるのです。これについては、
ヤマダ「何だろう……言葉は通じてるはずなのに、意思疎通ができないっていうか、常識が通じていないっていうか……」
ト書き:ハッキリ言って、異常だ。
ト書き:ヌマジリさんやキリタニさんも十二分に異常だったけれど、まだ理解の及ぶ範疇だった。
ト書き:けれども、テンドウさんはそのラインをぶっちぎっている。
と今作では書かれているのにも拘らず、私の中では今作のテンドウは、これまでの看護師さん達の中では一番まともに見えてしまうのです。あれっ、テンドウがまともに見える私は――類は友を呼ぶ――サイコパスなのでしょうか?
最後に重大発表。そうです。今作のテンドウのガーターベルト姿は、パンツがガーターベルトの上か下かという世界を揺るがす重要案件についてです。結果は、シックスナインでの窒息プレイ時の絵を見ると、あまり明確ではない描写を多変量解析した結果、原作同様にパンツ(青)がガーターベルト(白)の下側でした。つまり、見た目重視(パンツが下)であることが確定したのでした。いや~、判明して良かった、良かった。世界の危機は回避されたのです(笑)。これで、やっと溜飲が下がりました。
○不具合
主に、「誤字脱字衍字」と「声優さんの読み間違い」を記します。件数が多い場合は、取捨選択して気になった不具合のみ記します。
(追記:4/28)
<ヌマジリ編>
誤字脱字衍字:6件(内1件は正否不明)
声優さんの読み間違い:1件
・誤字(3件)
ヌマジリ「嘘だろうが何だろうか、そう言っとけば看護師さんにいろんなことしてもらえるもんねぇ?」
⇒何だろうが。声優さんは正しく読んだ。
ヤマダ「よ、余計なッーーはうぅうんっ! うんっ、うひぃんっ!」
⇒フォントを見ると、長音符「ーー」で記述されているが、私には伸ばして読むイメージができなくて、ここはダッシュ「――」の可能性もあるかなと。
ト書き:すして、もっと大きくできるでしょうとばかりに、亀頭全体を手のひらで撫で回してくる。
⇒そして
・衍字(3件)
ヌマジリ「ほら、どうしたのかな? 早く搾精しないと睾丸が腫れてくるんでしょ?
看護師にの医療処置を拒むような困った患者さんなのかな、キミは……」
⇒看護師の
ヌマジリ「た・だ・し……さっきみたいにに勝手にイったらどうなるか、分かってるわよねぇ?」
⇒みたいに
ヌマジリ「まぁでも、辛いのはわかるは、気持ちはよく分かる。こんな目に遭っちゃったんだものね」
⇒「わかるわ」の誤字または「辛い気持ちは良く分かる」の衍字だが、たぶん衍字。
・声優さんの読み間違い(1件)
ヌマジリ「実際、私からしてみれば他人事だから別にいいんだよね……
ただでさえチビで無職のヤマダ君が将来、不摂生でハゲてデ
ブって病気になっても他人事だもの」
⇒「他人事」を「たにんごと」と読んだ。正しくは「ひとごと」。それにしても、最近は「ひとごと」と正しく読む声優さんの方が少数派なんですけど。もう「たにんごと」が正しい時代になってしまった現代日本。
⇒そもそもヌマジリはこの後、店員さんの言葉使いにねちねちねちねち苦言を呈するのですが、その直前のシーンでヌマジリ自身が「たにんごと」読みでは、その後のシーンにぜんぜん説得力がなくなってしまうじゃないですか。そこのところ分かってますか、声優さん。とねちねちねちねち私も苦言を呈してみたりする(笑)。
(追記:5/2)
<キリタニ編>
誤字脱字衍字:0件
声優さんの読み間違い:0件
ブラボーです。キリタニ編を書かれたライターさんは、文章も上手いし品質管理も万全、完璧です。少なくともメーカーからの依頼内容を完璧にこなしたといえるでしょう。ライターさんが誰なのかがとても気になります。
シナリオが不具合なく完璧だからなのかは分かりませんが、声優さんの読みも完璧です。一つも読み間違いがありませんでした。素晴らしい出来と褒め称えたいと思います――ただし今作は、原作との方向性の違いが前作よりも顕著に現れていると思うので、原作を踏まえていると、完璧すぎると逆に、どんどん喜べなくなっていってしまうのですがね。
(追記:5/4)
<テンドウ編>
誤字脱字衍字:6件(内1件は正否不明)
声優さんの読み間違い:0件
・誤字(3件)
ト書き:何を訴えも全然届かない。テンドウさんは止まるどころか、更に手を激しく動かしてきた。
⇒「何を訴えても」または「何の訴えも」のどちらか。
モチヅキ「……看護師長、怖い人達とも繋がるがあるらしいの。だから……ごめんね、ヤマダくん」
⇒繋がりが
テンドウ「今のは、コースでいうことろのオードブルだね♪ まだまだい~っぱいお見舞いして、タチバナをチョー元気でハッピーにしてあげる♪」
⇒いうところ
・脱字(1件)
テンドウ「う~~ん……中出し2回でいい感じなるかなって思ったけど、やっぱりちょっと足んないな~」
⇒いい感じになる
・衍字(2件)
ト書き:僕は必死に足を持ち上げ、弧を描いて降り注いでくる精液をの落下点に尿瓶を添える。
⇒精液の
ト書き:ポツリポツリと呟きながら、呟き続けながら、テンドウさんがまた僕の首をギリギリと絞め始める。
⇒「呟きながら」と「呟き続けながら」の片方は不要ではと思いました。両方あっても、文章としては成り立つのかもしれませんが、その場合は冗長すぎるのではと思います。
○おわりに
<SDキャラ>
公式Webサイトの「スペシャル」コーナーに公開されているSDキャラをメインにしたゲームかマンガかアニメを新たに制作した方が、よっぽど世間に対するインパクトとアピールが大きくて良かったのではないのかって思ってしまいました。そっちの方が、表の世界も含めて新たな需要を喚起できるんじゃないのかって。そもそも今回、なんで新たにSDキャラ版を制作して販促活用ネタとしてプッシュしているのでしょうか? 今後に何らかの展望と展開を考えているのかいないのか、NEXTON君、それが問題だ!(by ハムレットもじり)
<全年齢版>
2022年4月10日からヤンマガWebで連載開始された『搾精病棟 全年齢版』には、本当に驚いてしまいました(原作のエッセンスだけ拝借した別世界線の話と考えると面白い)。ちんぽをシゴイて精子がナースの顔や体に飛び散っても全年齢版とは、これ如何に! 昨今の全年齢版の定義が、私には皆目分からないです。というか全年齢版こそ、SDキャラをメインにした作風で構成するべきだったのではないのかって、思ってしまいました。世の中、何かが間違っている気がしてなりません。もしかして、私が世間一般とズレているだけなのでしょうか?
(5/6追記)
<最終評価>
今回は、原作との比較検討をメインに書く内容で構成しているので、今作に関して原作との相違について、これまでぐちぐちと書いてはきました。しかし、原作とのニュアンスの相違を踏まえなければ、ストーリー自体は原作をほぼ踏襲しているので不満は特にありませんし、飽くまで別の世界線の世界観だと割り切れば、出来自体は悪くないと思っています。
そもそも、私の「プレイ前の所感」からも分かるとおり、今作の方向性は公式の公開情報から誰でも把握できますし、しかも実際にプレイした結果、その方向性どおりに制作されていることが確認できました。そのため、単に原作と雰囲気が違うので低評価では、端(はな)からプレイするなよって話にしかなりません。
飽くまでも作品の評価は、公式の公開情報から把握できる内容との相違がないかどうかを問題にするべきです。もし、制作側が狙った内容を狙ったとおりに制作できているのに納得できなかったのなら、作品を批判するのではなく、それを見抜けないで購入した自分の愚かさを非難するべきだと思っています。
以上の観点から考えると、今作の場合、公開情報として実は一点だけ問題にするべきことがあるのです。それは、最も目にするパッケージの顔ともいえる表紙絵です。今作の場合、コンドームをくわえたキリタニと精液まみれの手袋をはめたヌマジリの二人がフィーチャーされておりますが、その二人の目が、ほぼ「腐った(死んだ)魚のような目」(「虚ろ目」というらしい)をしているのです。
なぜここだけって感じです。ゲーム上のキャラ絵(立ち絵もイベント絵も含めて)はどれも、基本的に瞳孔まで書き加えられているため、「虚ろ目」に見えません。つまり、目が死んでいないのが今作の『搾精病棟』の世界観といっても差し支えないでしょう。にも拘らず、肝心の表紙絵を原作に基づいた目で表現しては、「今作の世界観って一体何?」って話になってしまいます。これは、食品サンプルと同類の詐欺ではないのかって、突っ込まれてしまっても仕方がないことでしょう。
個人的には、「虚ろ目」である表紙絵の目を正として、今作のキャラデザを考えるべきだったとは思いましたが、それだと余計に、キャラ絵と今作でキャスティングした声優さんとの声のギャップが大きくなりすぎて、いよいよゲーム版『搾精病棟』の世界観崩壊の序曲となりかねません。まぁ、既に原作の『搾精病棟』の雰囲気からは乖離しているので、大した問題ではないともいえますがね。
エロに関しては、本来の『搾精病棟』は“陵辱”が基本です、ヤマダへの(笑)。勿論、原作同様にお局三人の陵辱道具と化したヤマダを使っての女性への“陵辱”はありますが、それらを含めて、今作もストーリー的には原作を踏襲しているので、ブレてはいません。そもそも『搾精病棟』は、エロで抜くことが目的ではなくて、ヤマダへの“陵辱”シチュエーションをコミカルに楽しむのを目的としてエロを活用しているのにすぎないと、私は思っています。そのため、これで抜けたら、真性のMです。
それにも拘らず、『搾精病棟』に抜きを求める意見にひよって耳を傾けた結果が、今作だと思っています。キャラ絵も声も可愛く、ギャルゲーっぽさを目指して抜けるように頑張りました~ってな感じなのです。しかし、ストーリーは原作に忠実ですから、結局は抜けず、なんやかんやで中途半端ってな感じになってしまったと思います。(純粋な)陵辱なのか(歪んだ)純愛なのか、どっちやねんって感じなのです(相矛盾の混沌で曖昧模糊な状態)。そのため、イマイチその目指している方向性が分からなくなってしまったというのが、正直なところです。
ところで、原作のストーリーに従うのであれば、次回作は、これまで問題にしてきたゲーム版『搾精病棟』の雰囲気からの脱却を図れる最大のチャンスであるターニングポイント。「病院に渦巻く陰謀の謎を追うエロありサスペンス」へとストーリーが昇華されるはず? そうであるならば、今作で『搾精病棟』の雰囲気を変えたことは、ある意味、正解だったとなる可能性もあるのです。
シリーズものは、本来なら単品だけでの評価ではなく、シリーズ全体を通しての位置づけの中で、最終評価を下すべきものであると、私は理解しております。とはいえ、現在進行形で単品ごとにプレイしているのが現状の身としては、そうも言ってはいられません。そもそも現時点では、次回作が出るのかどうかも定かではありませんし。そのため、ここは割り切って、きっぱり現時点での単品としての評価をしておきたいと思います。
さて、私は前作を72点と評価しました(まぁ、可もなく不可もなくってところでしょうか)。それと比較して今作は、「プレイ前の所感」で記したとおり、やはり初見で声優さんの声がキャラ絵と合わないという認識があって、プレイ後もその考え自体は変わりませんでした。ただし、声優さんの演技自体はどれも問題ありません。これらから、製品の出来という観点で考えると、前作よりは減点するべきかなって思いました(前作は『搾精病棟』の雰囲気は若干変わったけれども、声優さんの声はキャラに合っていましたので)。
以上を考慮して勘案し、次回作への期待も込めて、70点と評価します。
(5/6追記)
<次回作:第3弾>
私は「プレイ前の所感」として、次回作を同時並行で制作しているはずだと予想しました。これが、大正解だった(らしい?)ことが判明したのでした。それも、ゲームの最後の最後で、今作への憂さを晴らす一発逆転の満塁ホームランが放たれたのでした。
なんと、今作のクレジットタイトル後に、なんかモゾモゾした感じの真っ黒画面が続き、「おっ、まさかまさかのアフターストーリーがッ!?」って期待していたら、いきなり、SDキャラのヒラマツが酒をかっくらってのべろんべろん状態が開演し、画面上には、
※『画面は開発中のものです。
実際の商品とは異なる可能性がございますので、予めご了承ください。』
との記述が……。SDキャラの立ち絵なんですけど、どういうこと? 既に声優さんを当てているってことは、私の予想どおり、今作と次回作を並行制作していたってことですか~~~!?
もしかするとこれは、よくある販促用の予約特典として、SDキャラ立ち絵への切り替えパッチを次回作にて提供するとかいうヤツ? まさかSDキャラがメインってことはないよね。既に宣言しているとおり、私は、そっちを望む派だけど……。
本当に「えっ、なにこれ、なにこれ!?」ですよ。その後、何人かのSDキャラ(モチヅキ、タチバナ、ヤマグチ、クロカワ)が次々と登場しては台詞を吐いた後、悪のラスボスたる看護師長が、
看護師長「豚が……人間の言葉を使うんじゃない……」
とのお言葉をのたまいました。胸熱デス! そして、次回作のタイトル画面が映し出されたのでした。これがパロディでなかったのだとしたら、次回作のタイトルは、
『搾精病棟 ~凶悪なる看護師長が支配する病院の深遠へ潜入捜査~』
で決まりみたいです。いよいよ「エロ&サスペンス」巨編が開幕するのですネ! その後、次回作のメインキャラの一人になるであろうアマミヤが、
アマミヤ「なにが病院ブランドですかぁあっ! こんなジジ
ババのたまり場に権威なんてありませぇえんっ!」
アマミヤ「口コミも最悪なんだからっ、これ以上傷ついたっ
てたいして変わりませんよぉおおおっ!」
との、ゲーム版『搾精病棟』への自虐的な皮肉ともとれる批判のお言葉で締めたのでした。そして最後に、
※ ご ち ゅ う い ※
よこくがめんは 開発中の ものです。
じっさいの 商品とは ことなる可能性が ございますので、
あらかじめ ごりょうしょう ください。
との、ピンク色のひらがなメインの警告文画面が……。
なんか、いろいろと示唆に富むぶっ飛んだ演出と内容の次回作宣伝告知?でしたが、ギャグなのか、真面目なのかは、メーカーだけが知っている。チャンチャン。
(5/24追記)
<次回作:ティザームービー>
エムズトイボックスの公式Webサイトを見たら、何と4/28の今作発売告知と同時に、次回作のティザームービーも一緒に公開されていたのでした。この次回作告知によると、「2022年、発売予定!」とか。これまで上記で書いてきた私の予想が、馬鹿みたいじゃないですか(^^;)。無知って怖い。
このティザームービーを見ると、まぁ、病んでますね(笑)。因みに、このティザームービーを見るボタンがある直前の画面には、
「『搾精病棟』最終章 開幕――」
「2022.5.27 Coming Soon」
と書かれてありました。次回作が最終章となっておりますが、「――」の余韻が何を意味するのか。次回作に該当するのは、原作の9章、10章、最終回の範囲となるわけですが、最終回など他の章の倍のボリュームはあるので、全部の内容をそのまま次回作に詰め込むとすると、これまでのような低価格帯での販売など殆ど不可能。そうすると、内容を相当に間引いて圧縮するか、最終章としながら分割するのか。まさかまさかのフルボリュームでの高価格帯への挑戦!? これはさすがに冒険的すぎて、企業の屋台骨を揺るがしかねないので、ありえないか(笑)。
また、5/27には何が公開されるのでしょうね。5/27に次回作が発売されるなんて情報はどこにもないので、現実的に考えると、次回作のオフィシャルサイトが公開されるってことになるのでしょうか?
(5/2追記)
○アンケートフォーム
前作に引き続き、今作でもアンケートフォームに回答しておきました。アンケートフォームでの調査項目は前作と全く同じだったのですが、今作に係わる事柄として、次の二点の内容を記入しました。
・この作品の悪かった点は何処だったでしょうか?(複数選択可)
原画、シナリオ、CG、音楽、世界観。ボリューム、価格
◎その他:原作の世界観(というか雰囲気や空気感)の本質は飽くまで陵辱ゲーム風なのに対して、本作はキャラ絵も声も文字どおりの美少女ゲーム風なのが、個人的には違和感が覚えてしまう点ですかね。
・今後M’s TOY BOXに対して望まれる事や、その他ご意見がございましたら自由にお書きください。
◎回答を入力 エロシーンはなくても良いからSDキャラ版の『搾精病棟』を何か出してください。
私が本文で書いたこと、そのままですね。何の捻りもなくてゴメンなさい。
ところで、上記のアンケートフォームへの回答内容など、実はどうでもよくて、私がこのアンケートフォームのことを書こうと思った理由は別にあります。それは、今作のアンケートフォームを開いたら、いきなり私のメールアドレスとその下に「アカウントを切り替える」の表示が……。私はNEXTON-PASSPORTにも登録しているので、「えっ!? これ誰がアンケートフォームに回答したのかユニークに追跡可能なの?」ってな感じですよ。前作のアンケートフォームでは表示されていなかったので、びっくり仰天です。
少し調べてみたら、どうもGoogleアカウントが表示されていて、左側に目のマークに斜線が入っているアイコンにマウスカーソルも持っていくと、「メールアドレスとGoogleアカウントは回答に含まれません」と表示されました。
どうやら、NEXTONのアンケートフォームは、Googleフォームを利用して制作しているらしく、その関係で表示されているらしいことが分かりました。とはいっても、前作のアンケートフォームでは表示されなかったし、どういうことって感じです。普通、自分のメールアドレスの表示を見た瞬間、危険を感じてアンケートフォームへの回答、止める方々が絶対にいるよね。というか、普通は止めるよね。NEXTONにはデメリットしかないような……。
○備忘録
プレイ時のメモを基に、上記では書かなかった細かな事柄を記します。
(追記:4/28)
<ヌマジリ編>
★原作と今作の相違点
・ヌマジリのパンツの色(原作:白、今作:青)
・前立腺刺激シーン(原作:あり、今作:なし)
・ヤマダの一人床オナシーン(原作:なし、今作:あり)
・クンニ時の体位(原作:側臥位、今作:仰臥位)
・リネン室でのモチヅキのフェラチオシーン(原作:あり、今作:なし)
★コンドームの色(原作:緑、前作:桃、今作:緑)
次回作の色が気になる(笑)。それよりコンドームはどこから。ヌマジリが携帯? 原作でも思ったのですがネ!
★エンドレス・ネチネチ
ヌマジリ「あらあら、可哀想に……。でも残念。キミはもう、私の
エンドレス・ネチネチから逃れられないんだよ」
⇒「エンドレス・ネチネチ」の句の部分は、原作文章そのままですよね。
★ヤマダは仮性包茎
ト書き:そう口にしたヌマジリさんは、躊躇することなく僕のモノの皮をズルッと剥いてしまった。
ト書き:ピンク色の亀頭が剥き出しになる。
⇒ヤマダは仮性包茎であることが判明。原作では、ヤマダが仮性包茎かどうかを示唆するシーンはなかった気がします。
★原作の未採用文章
ヌマジリ「いい?
キミは一生利用される側の人間なの
どうあがいてもそうなの
学校でもパシリ
会社もブラック企業で
毎日パワハラ残業
家では妻の奴隷
嫌だろうけど
きっとキミには
しっくりくるよ」
⇒ヌマジリの性格の本質が凝縮されていて、個人的にはこの文章が大好きです(笑)。やっぱり原作の文章、面白い。今作でも是非採用して欲しかったのですがね。
★店員さんへの精子ぶっかけシーンの構図
この場面、原作ではヌマジリとヤマダの顔はフレーム外で描写がなく、コンビニ店員の顔とヤマダの勃起チンポ描写がメインとなっている描写です。しかし、今作では斜め頭上から三人の顔を見下ろす描写です。どちらが良いかの判断は難しいですが、ヤマダとヌマジリの顔など邪魔ともいえるシーンですので、原作の描写の方が無駄がなくて直截(ちょくせつ)的な表現で理にかなっているとも考えられるのだけれど……。美少女ゲーム風にしようとしてひよったな、これは!
★病院の廊下描写
ヌマジリの悪行を看護師長に訴えるべく、看護師長の下に行くヤマダ。その時の病院内を駆け回るシーンでの背景画の廊下、原作の絵の廊下の幅の2.5倍はある。それ以前に、普通の総合病院の2.5倍はある。前作でも思ったのですが、凄いなこの病院って、改めてそう思ったのでした。まぁ、『搾精病棟』の今後の展開を考えると、(一部の人間が)お金持ちな病院であることは間違いないのですがね。
★ヤマダの1日のオナニー回数
原作
ヌマジリ「あぁ~でも
ヤマダ君とは合うかもねぇ
キミも一日6回オナニーする
変態だし・・」
今作
ヌマジリ「あぁ、でもヤマダ君とは気が合うかもねぇ。何しろヤマダ君、
3時間おきにオナニーする変態だし……」
⇒恐らく原作の6回は8回の間違いだとは思うのだけれど、もし6回が正しいのだとすると睡眠時はオナニーしなくて済むという設定なのかもしれません。しかし、『搾精病棟 全年齢版』の第1話には、「精通以来 毎日8回もオナニー し続ける生活を 強いられている…」と書いてあります。真実はどっちだ!?
★モチヅキとのセックス
今作のこのシーン、原作では既にモチヅキとは1週間の搾精処置でセックス経験済みですが、今作では違うので、リネン室でのセックスがモチヅキとの初エッチとなるわけですよね。それを踏まえて、原作との比較検証をしなければならないとは思うのですが、今作でヤマダが看護師長室を探す時にモチヅキと廊下で遭遇した時の会話内容は、
???:ヤマダ君、そんなに慌ててどうしたの?
ヤマダ:あっ、モチヅキさん!
ト書き:声の主は、新人看護師のモチヅキさんだ。
となっていて、原作とほぼ一緒の会話内容で進行します。あれ? いつのまにモチヅキとヤマダは知り合いになったのかよって話ですよ。前作での『搾精病棟』では、モチヅキ編を吹っ飛ばしたのですから、ヤマダがどうしてモチヅキを知っているのかの、辻褄の合う説明シーンが事前に必要でした。これは、手抜きじゃないでしょうか。
★モチヅキのお口での精液お掃除シーン
原作は床に散った精液が対象なのに対して、今作ではモチヅキの右足の靴についた精液がお掃除対象となる違いがあります。靴舐めより床舐めの方がえぐいと個人的には思っているので、これも美少女ゲーム風にひよった結果だと考えます。
★ヌマジリとのお仕置きセックスシーン
原作と今作では、体位は同じだけれど構図の見せ方が違います。原作は側面からの描写。今作は正面からの描写。
★猿轡とギャグ
原作
ヌマジリ「手枷、足枷、猿轡すれば静かだし
マンションでも飼えるかな?」
今作
ヌマジリ「まずは手枷に足枷でしょ。ギャグを噛ませて首輪で繋いだら、
マンションでも飼えるよね?」
⇒ヌマジリ編を書いたライターさん、なぜ“猿轡”を“ギャグ”と言い換えたのでしょうか。ここでの原作者の意図は明白ですよね。“手枷”と“足枷”が漢字二文字だから、それに合わせて文章の見た目と調子を整えるために敢えて漢字二文字の“猿轡”を採用したわけです。それを“ギャグ”に言い換えはないでしょうに。私(わたし)、文章上のこういった機微を蔑(ないがし)ろにする方針は、嫌いですし軽蔑します。
★「看護師長達みたいに一線を越えたりしない」発言後の相違
原作
ヌマジリ「おっと・・
失言・・」
今作
ヌマジリ「おっと、口が滑ったかな?」
⇒これ、なんで“失言”を“口が滑ったかな?”に言い換えたのでしょうかね。私は“失言”の方が、ここではフィットすると思いましたけどね。“ギャグ”もそうだけれど、どうも、私の文章センスは原作者に近いみたいです。
★悪魔の笑いの描写の違い
ト書き:その顔が、聖人の魂を掠め取った悪魔みたいに笑っている。
⇒この場面、原作と今作でのヌマジリの顔の描写の違いが興味深いです。
原作:目元から額にかけて、目以外は真っ黒な描写
今作:鼻から額にかけて、微妙に紫色な描写
私的には原作の表現の方がフィットします。そもそも、ヌマジリの本質は悪魔的な何かなんですよ。そのため、より狂気度がアップする表現方法を用いるべきなのです。
★駄犬ザーメン
ヌマジリ「いい! 最高! はぁあああ! 駄犬ザーメンっ……
最高よぉおお! あっあっ……あぉおおおおおおっ!」
⇒駄犬ザーメン。パワーワードいただきました。
★躾け終了後のモチヅキ描写の相違
原作:精液まみれ
今作:綺麗すっきり
⇒状況から考えると、今作のモチヅキの立ち絵の描写は手抜きだろう、これは。
★ヤマダ退院後の扱い
ヌマジリ「退院したらその足で、私の部屋に行こうね。それまでに、
首輪やケージなんかの必要なものは揃えておくから」
ト書き:遠足を楽しみに待つ子供のようにそう言ったヌマジリさんが、ふと眉をひそめるようにした。
⇒今作は、原作にはない細やかな追加記述が目につきますね。首輪やケージって、完璧にペットの犬じゃん。本当にヤマダは、バター犬扱いだよね。今作でのヌマジリは“奴隷犬”と呼んでいました。原作では「私の虐待ペットにしてやる」ってなっていましたね。
(追記:5/2)
<キリタニ編>
★言葉のチョイスの問題
ト書き:改めて名前を呼ばれて、微笑まれる。
ト書き:それだけで僕は全身の産毛が逆立つほど胸が震えていた。
⇒原作での「!!」だけの表現が、こんな具体的な内容の文章になってしまいました。ご丁寧な状況解説ありがとうございます、キリタニ編のライターさん。しかし、「全身の産毛が逆立つほど胸が震え」という描写が、どうも私の中ではしっくりきません。
⇒勿論、この場合の「胸」は「こころ。思い。心の中」を意味するのだろうから、言葉の使い方として間違ってはいないと思います。思うのですが、文章の見た目上、「全身」に影響を及ぼす感動が「胸」という実際に存在する体の一部分を示す具体的な言葉に集約させるという表現方法が、私の中では釣り合いが取れないように思えて、納得ができないのです。
⇒つまり、私はこの場合、文章の見た目どおりに体の一部分を示す「胸」が実際に震えたとイメージしてしまうのです。そんな即物的な見方しかできないなんて、文学センスが全くないと指摘されるのかもしれませんが、私だって「全身の産毛が逆立つ」という前半がなく単独で「胸が震え」と使われる分には、何の違和感も持たなかったのですが……。
⇒そのため、「全身」という言葉と対比させるような構成をとるのなら、実際には大きさもどこに存在するのかも曖昧模糊な「心」という言葉をフィーチャーし、個人的には「心が震え」と書いて欲しかったですね。
★最初の搾精処置時のポーズ
原作と今作では、ヤマダの位置が上下逆の描写になっているのですが、美少女ゲーム風のアレンジを意識してか、今作では、赤ちゃんプレイとしての「授乳手コキ」をより強調するような構図となっています。シナリオ上でもそれは意識していて、
ト書き: キリタニさんが、その膝に僕を横抱きにしてくれていた。
ト書き: 制服越しとはいえ、柔らかなおっぱいが顔に触れて申し訳
ないやら恥ずかしいやらだ。
ト書き: それでつい股間のモノも反応してしまうんだけど、キリタニさ
んは嫌な顔ひとつしないで優しく握ってくれている。
キリタニ「体勢は苦しくないかな? もしも苦しいようだったら、
お姉さんの胸に顔を埋めてていいからね」
美少女ゲームなら全く正しい選択といえるのですが、本来の『搾精病棟』としてはどうなんでしょうね。原作では授乳状態のポーズというより、単にヤマダが横向きで抱っこされたって感じの描写です。つまり、キリタニは本来、こんなことしたくないというニュアンスを敢えて残したとも考えることができるのです。まぁ、はっきりいって今作のキリタニはサービス精神過剰ともいえるのですが、これなども、今作は美少女ゲーム風『搾精病棟』を目指したと実感させられる一場面なのでした。
★キリタニのパンツの色は「紫」
★キリタニがヤマダへの搾精処置後にナースステーションへ帰る廊下にて
ト書き:その顔には、先程までヤマダに見せていた笑みは欠片もない。
ト書き:かといって、怒りや嫌悪も浮かんでいない。
ト書き:ただ、見るものがあればゾッと震えるほどの冷たい瞳をしていた。
⇒原作では、ぶすっとした能面のようなキリタニが廊下を歩いている所に、ヤマグチが通りかかる1枚絵の描写のみで表現しているシーンを、わざわざ上記の地の文に起こしたライターさんには頭が下がる思いですが、今作でのこの場面の絵は、目元パッチリのキリタニの立ち絵です。いくらシナリオで本来の『搾精病棟』の雰囲気を書きまくったって、結局、キャラ絵が美少女ゲーム風を意識したデザインなのですから、違和感ありまくりです。せめて、目の表現を原作に倣えば(つまり「腐った(死んだ)魚のような目」)、本来の『搾精病棟』の雰囲気には近づけられたものをと、私は残念至極でなりません。
★ヤマグチの進言
ヤマグチ「ヤマダァ、お前はこの病院で何を学んできたんだよ。今まで
どんな目に遭った? ちっと思い出してみろ」
⇒余りにも的確な原作とほぼ一緒の文章。個人的には大好きなフレーズです(笑)。
★原作にはない文章
ヤマグチ「気にくわねえヤツは徹底的に、物理的にも精神的にも潰す、え
げつない人なんだよ。キリタニ先輩ってのは」
⇒ライターさん、せっせと追い討ちを掛けるように新たな文章を紡いでおりますが、キリタニのキャラ絵と声がその効果を減衰させてしまうのですよね。
★吐精処置と搾精処置
原作:キリタニ「それじゃあ ヤマダくん 次はお昼に吐精処置に 来るからね・・」
今作:キリタニ「それじゃあ、次はまたお昼前に搾精処置に来るからね」
⇒キリタニ編は、原作では「吐精処置」で統一しているみたいなのですが、今作では「搾精処置」で統一しているみたいですね。そもそも、原作は全体を通すと「吐精処置」と「搾精処置」のちゃんぽん状態ですから、あまり拘(こだわ)りはないのかもしれません。
★チン爆
原作
ヤマダ「お、お願いします もう、爆発しそう なんです! 早く僕の チンチンを!」
今作
ヤマダ「お願いしますお願いしますお願いしますっ! もうチ○チンが
爆発しそうなんです! 僕のチ○チンがチ○チンが爆発爆発っ!
チン爆しますぅうっ!」
⇒「チン爆」。今作の文章は面白いですね。
★忠誠の方法
原作
キリタニ「ご主人様の 胸を舐めて 忠誠を誓いなさい」
今作
ト書き:その足が、ス……と僕の前に差し伸べられてきた。
キリタニ「さあ、ヤマダくん。キリタニお姉さんに忠誠を誓えるよね?」
⇒原作はキリタニの胸を舐めることが忠誠の誓いでしたが、今作では、足を舐めることにあるらしい。ヌマジリ編でも足を舐めていたので、今作でのヤマダからの忠誠の誓いの儀式は、足を舐めることみたいですね。もしかすると、メーカーの発注者側に、足舐め好きの方がいるのかもしれませんね。
★キリタニとのちんぐり返しフェラの相違
原作:ちんぐり返しのヤマダにキリタニが後ろからフェラ(ヤマダのお尻側から覗き込むようにしてフェラ)
今作:ちんぐり返しのヤマダにキリタニが前からフェラ(ヤマダの顔に跨るようにして正面からフェラ)
⇒まさに、陵辱ゲーム風と美少女ゲーム風の違いですかね。ここでの美少女ゲーム風っていうのは、普通のエッチで勃たせることに主眼を置いているゲームと定義していいのかもしれません。
★“キュッキュ”で“ピュッピュ”
ヤマダ「んぁああっ! そうッ、ですぅうぅ! 金玉キュッキュで
ザーメンピュッピュしたいんですぅうぅ!」
⇒「金玉キュッキュ」で「ザーメンピュッピュ」。キリタニ編のライターさん、「チン爆」もそうだけれど、文章センスあるよね。
★セルフザーメン
ヤマダ「んぁああっ、熱っっぃぃいいいいっ! セルフザーメンっ、あひぁぁあああああっ!!」
⇒「セルフザーメン」って何(なん)ですかね。何(なん)か笑えます。勿論、原作にはないセリフですが、調べてみると「自分の精液を飲むこと」だそうです。世の中にはセルフザーメン愛好家なる方々もいるらしく「セルフザーメンという禁断の世界へ!!」って。無理です、私には!!! (((>_<)))ブルブル
★絵と文章が違う
ト書き: ようやく射精を終えた僕のモノ……ではなく僕の球袋が、
キリタニさんの熱い熱い口の中に飲み込まれていた。
ト書き: キリタニさんの口の中で、僕の金玉が舐め転がされる。
⇒このシーンの絵、金玉ではなくチンチン自体が飲み込まれているように見えるのですが……。
★ヤマダ犬でのエロシーンの違い
調教されて、ご褒美欲しさに犬にまで落ちぶれたヤマダの奉仕活動エロシーンの体位が違います。
原作:膝立ちクンニ
本作:ちんぐり返しでのクンニ(正面から二回目)
これは絵を使い回しての、手抜き? 一回目の時、舐めるのは更なる奉仕活動が必要との伏線を張っていたので、きちんと伏線回収したともいえるのだけれど、新しいポーズでの絵を制作するのをケチって使い回したかっただけなら、手抜きともいえるよね。また、この後、騎乗位でのセックスシーンに移行となるのですが、次の違いがあります。
原作:騎乗位(体面膝立て)
本作:騎乗位(背面膝立て)
これらも大きな括(くく)りとしての、陵辱ゲーム風と美少女ゲーム風の違いといえるのかもしれない、キリッ(笑)。まぁ、無関係ですよね。単に制作者の趣味嗜好の問題ですかね、やっぱり。
★クズチンポ、クズマンコ、クズザーメンのクズオンパレード
★クロカワとヤマダの悪巧み
女子ロッカーで、キリタニの制服を精液塗(まみ)れにするイベントを見るに、やっぱりヤマダは睡眠中は搾精処置不要である気がしてならないです。もし睡眠中も3時間おきに搾精処置が必要なら、クロカワとの悪巧みを実行できるわけがないです。なぜなら、悪巧みで射精してしまったら、その後の搾精処置が不要となって、悪巧みが発覚してしまうでしょうから。
備忘録の<ヌマジリ編>に記した「★ヤマダの1日のオナニー回数」について、誰か原作者にでも確認して欲しいものです。
★キレたキリタニ
キリタニ「ふ……ふふふ……。ふふ……ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……」
キリタニ「二人とも……どう料理してやろうかしら?」
⇒この場面、キリタニの立ち絵の顔が普通の状態のままで、ぜんぜんキレた顔になってくれません。まして、今作のキリタニのキャラ絵は目元パッチリの美人顔ですから、余計に違和感があり過ぎです。今作のキリタニはどこぞの美少女ゲームのヒロインだよって感じですから、原作のキリタニのような「腐った(死んだ)魚のような目」になってくれないと困ります(笑)。
★キリタニの声
キリタニ「何をしているの? まだ挿入しただけじゃない。早く動きなさい」
キリタニ「私は動きなさいと言ったのよ。これ以上、もう同じことは言わないから」
キリタニ「ふふふふ……クズ同士、無様でみっともないセックスね。
あさましい、というのが適当かしら」
ト書き:キリタニさんのあざ笑う声が聞こえてくる。
⇒これらのセリフでのキリタニの声色が、普段のキリタニの声色なら少しは納得できるのですがね。現実は、媚びたアニメ声だからなぁ。この声で『搾精病棟』はないよなぁ。でも、並行世界の『搾精病棟』ですからね。前作が「抜けない」の声にひよった結果だと考えると、仕方がないのかな。そもそも、原作と同じである必要性なんてないし。それにしては、ストーリーは原作に忠実なんですよね。
★看護師A、B、C、D
看護師Aと看護師B、看護師Cと看護師Dの組み合わせに同じ絵を使い回すのは、手抜き過ぎでしょうに。
★このライターさんの長音符の使い方
カタカナには「ー」、ひらがなには「~」を使うというポリシーみたいですね。ルール上は正しいと思います。やっぱりきっちりしてるよね、このライターさん。
★キリタニの顔の表現
キリタニ「人には上下関係というものがあるの……弱いものが強いものに
従うのがルールなのよ」
キリタニ「キミはどう見ても私より下級でしょう? 下の存在でしょう?
だってほら、私より弱いじゃない」
⇒この場面のキリタニの顔の表現、原作ではヌマジリの時と同じで目以外の部分が真っ黒な演出ですが、今作ではヌマジリの時と同じで薄い紫色。演出としては、原作だよね~、やっぱり。
(追記:5/4)
<テンドウ編>
★薬は……
原作
ヤマダ「明らかに 不自然なテンション まさかこの人 変な薬キメてるのかな?」
今作
ト書き:ちょっと何か普通のレベルを超えてるっていうか……ヤバいクスリでもヤってるんじゃないのと言いたくなるほどだ。
⇒私の場合は原作者と同じく、薬は「ヤる」より「キメる」のイメージです。
★「噴水」と「噴火」
原作
テンドウ「アーッハハハハ ハハハハハハハ サイコー!」
テンドウ「噴水みたいでチョー面白い」
今作
テンドウ「アーッハハハハハハハッ! もうホンット、ちょーサイッコーッ!! ホントにザーメン噴火させるんだもん!」
⇒原作はヤマダの射精を「噴水」に例えていたのだけれど、今作では「噴火」に例えています。もう、ライターさんはのりのりで噴火噴火のオンパレード文章だらけにしていましたが……。
★原作のお風呂シーンはカット
テンドウに小便塗(まみ)れにされたタチバナ、ヒラマツ、ヤマダの三人一緒のお風呂入浴シーンは、カットされました。なぜだ? 恐らく、イベント絵の枚数制限という大人の事情でしょうね。それ以前に、原作ではなぜ男女混浴が許されるんだっていう根本的な疑問があったのですがね(今作では、三人一緒にお風呂に行って、三人一緒にお風呂から戻って来たことが示唆されただけで、男女混浴だったのかは不明)。
★誰がトップ?
原作
モチヅキ「ドクターも院長も 看護師長には一切 逆らえないの・・」
今作
モチヅキ「院長も事務局長も、看護師長には一切逆らえないの。
その看護師長は、妹のテンドウ先輩を溺愛してて……」
⇒原作の「ドクター」を「事務局長」に変更したのはなぜだ?
★タチバナの過去
タチバナの医療ミス過去話のシーン。
原作:ヤマグチ「幸い 薬が引いたら ケロッと 良くなったんだが・・」
今作:ヤマグチ「ま、幸い、翌朝にはケロッと良くなってたんだけどな」
⇒「薬が引いたら」の「翌朝には」への変更はどうなんでしょう。原作は良くなった理由を、今作は良くなった状況を、それぞれ明確にしたって感じでしょうか。どちらがより適切なのかは迷うところですが、私は理屈を優先でしょうか。原因不明だけれど状況好転って展開は、何でもありを容認することになってしまいそうで、個人的に好きではありません。その意味では、テンドウは何でもありのジョーカー的な存在となるわけですが……。
★テンドウのタチバナ見舞い
お局二人にそそのかされたテンドウが、タチバナを陵辱(ヤマダを使ったイラマチオ)するシーンですが、原作と今作では見せ方が違います。
原作:ナース服着用で仰向けのタチバナに、テンドウが裸のヤマダを抱き抱えての顔面騎乗イラマ
今作:全裸でまんぐり返しのタチバナに、頭の後ろからイラマ(マングリ返しイラマ)
これは、タチバナの全裸を見せたかったからという営業上の大人の事情でしょうかね。このシーン、タチバナの背後に回された右手首に包帯が巻かれているのはなぜ?
⇒ヤマグチへの陵辱シーンで判明。テンドウが包帯を使って、タチバナの両手を後ろ手縛りで拘束したみたいです。原作ではそんな設定はなかったので分かりませんでしたよ。ヤマグチの場合は、口もガムテープで塞(ふさ)がれていました。
⇒そもそも、シナリオのどこにも拘束方法については書かれていないのですから、絵師の独断ってことですよね。ライターと意思統一しておくべきだったのではないでしょうか。
★テンドウの心根
原作
タチバナ「おねがい・・ もう・・ やめ・・て・・」
テンドウ「やめない☆ やめないよ~ お見舞いは ここから♪」
今作
タチバナ「はぁぁ、はっ、ぁぁ……お願い、です……。もう、許、して……」
テンドウ「許してってなんのこと? ミアはただ、タチバナのお見舞いに来てあげてるだけだよ~♪」
テンドウの本質が出ている文章だとは思うのだけれど、今作のテンドウ編の会話文は冗長すぎだよね。テンドウは、本能だけで行動している存在なのだから、嫌みったらしく聞こえるような意味を持つ言い回しを考えての言葉など、吐かない筈。テンドウは思考しない。ただひたすら、やりたいことを言葉にするだけ。その意味で原作は正しい。
また、思考しないから相手の心情を評価分析するような言葉も吐かない。その意味では今作の、
テンドウ「でもでも、タチバナはそういうクセのある味が好きなんでしょ? ミア知ってるよ~♪」
テンドウ「だから遠慮なんてしなくていいよ~。い~っぱい味わってね、タチバナ♪」
テンドウ「ほ~ら、タチバナ、お口の中でミアがよ~く混ぜ混ぜしてあげるね~♪ ゲロゲロザーメンの味がよ~く染み込んで美味しいでしょ♪」
テンドウ「って、わかった~♪ そんな風に零しておいて、もう一度、おかわりしてくれるのを待ってるんでしょ?」
テンドウ「キャハハッ! タチバナって素直じゃないよね~♪ 正直に、チ○ポミルク飲みたいですって言えばいいのに~」
テンドウ「アッハハハハハッ! すっごく喉がゴクゴク鳴ってる♪ タチバナ、そんなにザーメン大好きなんだ~♪」
などのテンドウ言葉はおかしい。タチバナが何が好きかとか、タチバナの気分がどうかなんて、本来のテンドウなら考えるわけがありません。原作では、
テンドウ「キャッキャッ♡ よ~~く味わってね♡ タチバナちゃん♡」
と自分のやりたいことだけをただ一方的に言葉にして、それを行動に移すだけなのです。相手の気持ちへの忖度など“思考”しない“至高”の存在なのです(笑)。
★ヤマグチへの陵辱
原作
テンドウ「んっ? ヤマグチ~ どうしたの~?」
今作
テンドウ「アハハハハ、なに怒ってるの、ヤマグチ? あ、タチバナのお見舞いを先越されたからとか?」
⇒原作のとおり、相手の行動理由を詮索するような思考はしないのが、テンドウなのです。
★続タチバナへのお見舞い
原作:松葉崩し(っぽい)
今作:まんぐり返し(逆向きでペニスを挿入する「砧<きぬた>」)での種付けプレス
⇒今作のシナリオでは「マングリ返し」と書いてあった。
★精液塗れのタチバナの哀れで無残な姿に歓喜するテンドウ
原作
テンドウ「アーハハハハ ハハハハハハ 最高! 最高! サイコ~~♡」
テンドウ「ザマミロ タチバナ! お前はこの格好がお似合いだよ~ キャハハハハハ」
今作
テンドウ「アーッハハハハハハハハハハハッ! 最高! 最高っ!!
サイッコー~~~~っっ♪♪♪ キャハハハハハハハッ!」
ト書き: テンドウさんは……こんな気の毒なタチバナさんの姿を見て、
手を叩いて大喜びしていた。
テンドウ「キャハハハッ! いいじゃん、タチバナ~♪ そうやって
臭いザーメンまみれの格好がすっごく似合ってるよ~♪」
⇒原作のテンドウの捨て台詞の方が悪魔的でキマッてるよね。今作のテンドウ、「♪」だらけでルンルンルン、小者臭がしてしまいます。
★リネン室で
ト書き:その頃、肝心のヤマダはといえば……。
ト書き:ボソボソと“殺さなきゃ”と呟き続けるテンドウさん。
ト書き:そんなテンドウさんに命の危険をリアルに感じて逃げ回っていたはずなのに、気付けば僕はリネン室に追い詰められていた。
⇒原作は、いきなりリネン室のシーンに飛ぶので、リネン室に移動した経緯も何もあったものではなかったのですが、今作の良いところは、原作よりもきちんとした状況説明が、地の文として入るところでしょうか。
★ガンギマリ
ト書き:どこか平坦なその声は、何かガンギマリしてるみたいなヤバさがヒシヒシと伝わってくる。
⇒「ガンギマリ」って何?って思ってしまいました。一瞬「カマキリ」に見えてしまった(笑)。その後も「ガンギ・マリ」とはなんだみたいな。原作にもそんな言葉はなかったので調べてみると、「いわゆる『クスリがキマッている』さま、またはそのような様子に喩えられるさまを、大いに強調して述べる言い方。基本的には大麻・覚せい剤といった向精神性の薬物を接種して多幸感を得ている姿を形容する場合が多い。『ガン』は響きや勢いの強烈さを表す擬音語的な言い方と解釈し得る語」だとか。言われてみると「ああそうか」となるのですが、最初に「ガンギ・マリ」と読んだ時点で、ダメダメですよね。
★テンドウ編のライターさん
テンドウ編のライターさん、癖のある文体なのですが、その本質は擬音語や擬態語を多用しているからと判明しました。例えば、次のとおり。
ト書き: ガシガシガシガシッと、ローションも何も着けていないのに
股間のモノを力強く拘束で扱き立てられる。
ト書き: その痛みと熱に身悶えれば、僕のモノは先走り汁をトプッ
トプッと溢れさせて、テンドウさんの手コキを助けてしまう。
ト書き: 手コキの音は、グチュグチュギュチュヌヂュと粘液質なものに
変わって、僕が感じるものも熱と快感とに変化していく。
これらは、一文ずつを適当に抜粋ではなくて連続した地の文の句そのままですが、これ以外の文章も一つの句に一つの擬音語や擬態語って感じなのです。ライターとしてこれで良いのか?っていう疑問符はつくのだけれど、原作のCG集も漫画的な表現で、台詞以外の擬音語や擬態語が、絵の上でたくさん踊ってる状態ですからね。良く言えば、それらを素直に地の文に起こしたってことになるのかもしれませんが……。
★悪魔
原作:テンドウ「ミアを 殴るような 悪魔は退治 しなきゃ・・」
今作:テンドウ「ミアを殴るような悪魔は、退治しなきゃ……」
⇒今作は原作とほぼ同じ台詞ですが、悪魔のミアに悪魔と言われるヤマダは大物なのかも(笑)。もし続編が制作されたら、その大物っぷりを発揮するのかもしれませんネ!
★首絞めセックス
テンドウ「首絞められながらセックスすると、すっごく気持ちいいんだよ。知ってた~?」
⇒原作の台詞と殆ど同じですが、このシーンの首絞めの仕方は違います。
原作:テンドウの両手のみでヤマダの首を直接掴み首絞め
今作:紐(何らかのコード)をヤマダの首に巻きつけ首絞め
ト書き: 首と、硬く勃起したモノ――二つを締めつけられる感覚に、
僕は何度も腰を浮かせ、苦しいはずなのに股間のモノを大きく
膨れ上がらせていく。
⇒原作ではチンポの締め付けを直接匂わせるような表現はなかったと思うのですが、こう書かれると、首絞めとチンポ締めを「シンクロ」させるライターの発想に、なるほどって関心してしまいました。そう思って暫く読み進めていくと、その後のシナリオ上でも「シンクロ」について書いてありました。
ト書き: 首絞めにシンクロするように、膣全体でギュウウッと強く
僕のモノを締め付けながら、腰を振って扱き立ててくる。
★テンドウの目
テンドウ「死ね……死ねっ……死ねっ!」
ト書き:言葉と共に、テンドウさんの虚ろな目にギラリッとした光がよぎった。
⇒「目に光がよぎる」の表現は、原作の『搾精病棟』の世界観からは考えられないです。原作では「虚ろな目」=「腐った(死んだ)魚のような目」に光がよぎることなんかなくて、当然のごとく終始「虚ろな目」のままです。そう考えると、ゲームは並行世界の『搾精病棟』と考えるのが、一番合理的だと改めて思いました。そもそも、ヤマダが個室を使用している時点で、世界線が違うよね。
★ヤマダ絞首刑時の最初の射精後
ト書き:そんな僕を、さっきとは一転して無感情にテンドウさんが見下ろしていた。
上記での絵のテンドウは、目を目一杯見開いてヤマダを見下ろしているのですが……。若干、瞳が虚ろっぽく表現されてはいますが、これはちょっとした「放心状態」に見えますね。でも、その目は狂気を孕んだままですよ。そのため「無感情」にはぜんぜん見えません。しかし、ライターさんはその後、次のように書いています。
ト書き:声を上げず、ポロポロと瞳から涙を零す。
ト書き:その瞳は虚ろ気なままなので、正直ちょっと怖い。
ここでは、「虚ろ気な瞳で涙を零す」状態が「怖い」としており、「無感情」な顔の表情が前提となるわけですね。しかし、実際の絵では「放心状態」の顔での涙なので、全く怖く見えません。むしろ、「大丈夫ですか、テンドウさん」てな感じです。そのため、絵の顔を正とするのなら、「無感情に」ではなく「放心状態で」とすべきだったと、私は思うのです。
ところで、原作はほぼ絵でしか表現していないのに、良く地の文で解説しまくるよなって思ってしまいました。これは、原作は漫画的な効果線、効果音、漫符を多用して状況説明を試みているのに対し、ゲームの絵は基本的にそれらの表現手法は用いないので、地の文で補うことになるわけですね。というより考え方が逆ですね。シナリオが地の文で細かく説明するから、絵では漫画的な効果線、効果音、漫符を使わないが正解でしょうね。でも、その結果、ゲームの静止画だと動きの見た目の表現が、乏(とぼ)しくなるのが問題点ですかね。
★殺されかけているのに射精するヤマダ
ト書き:遠のく意識の中、僕の肉体だけが生きようと足掻く。
ト書き:ビクンッと、身体が大きく震えていた。
ト書き:そんな気配はなかったはずなのに、気がつけば僕はまた射精していた。
ト書き:これもやっぱり、命の危機がそうさせるのかな……?
ト書き:その時、唐突すぎる射精に驚いたのか、僕の首を絞めるテンドウさんの力が緩んだ。
⇒原作では、首を絞められ続けても、いつまでたっても死なないなって思ってしまったのですが、原作にはない「射精でテンドウの首絞めを防御」するとかの発想に、関心してしまいました。
★演出上の手抜き
ト書き:テンドウさんは……また虚ろな瞳で涙を零していた。
⇒このシーン、絵では涙を零さない。
★瞳の表現
ト書き: テンドウさんが、まるでガラス玉になってしまったような
光のない瞳で僕をジッと見下ろしてくる。
⇒ゲームの『搾精病棟』の瞳の考え方って「ガラス玉」だったのか……。でも、この表現方法は間違っていると思うのですよね。周りが見えるということは光があり、光があるなら「ガラス玉」は煌(きらめ)くわけで、「光のない瞳」にはならないと思うのですよね。
★ヤマダの惨状
ト書き: リネン室の床には、窒息プレイで強制的に射精を強いられ
続けた挙げ句に、自身の精液でドロッドロになったヤマダが
横たわっているのだ。
ト書き: 窒息プレイが行き過ぎたせいか、ヤマダの胸は上下して
おらず呼吸が止まっているようだった。
⇒原作にはない細かな説明、ありがとうございます。
★★★救命処置
原作
アマミヤ「ヤマダさんが 息を吹き返し ましたぁああ!」
今作
アマミヤ「もしもぉおおおおしっ、ヤマダさぁあああんっ!
お元気ですかぁあああああああっ!?」
:
オオツカ「アマミヤ先生、ヤマダさんの呼吸は止まってるっす」
アマミヤ「合点承知よぉおおっ! それじゃあオオツカちゃんっ、胸骨圧
迫ぅっ! いわゆる心臓マッサージをお願いするわぁぁあああ
ああっ!!」
:
オオツカ「ッス。それじゃあ……」
オオツカ「ジャガッ! バタッ! チーズッ! ダダンッ、ダンッ!」
:
ト書き: 羞恥に顔を赤くさせたオオツカが、今度は正しいリズムで
ヤマダの胸骨を粉砕……いや、圧迫していく。
:
アマミヤ「マウストゥマウスでいくわよぉっ、ヤマダさぁんっ! せぇの
ぉっ、ヒッヒッフーーっ! ヒッヒッ、フゥゥゥウウウウウウ
ウウウッ!!」
:
アマミヤ「看護師長ぉおおっ! ヤマダさんが息を吹き返しましたぁあああっ!」
原作では、救命処置時の描写は一切なくて、アマミヤの完了報告が一言あっただけ。今作、さすがにアマミヤとオオツカに声優さんを割り振っただけあって、原作で端折ったシーンを丸ごと創作しましたネ! しかも、アマミヤとオオツカの掛け合い漫才が、何気に面白いです。SDキャラ版でもっとやって欲しいです。
以上
The above is a long impression of shiratori.