良さげです。ストーリー性とゲーム性のバランスが微妙にマッチするアンバランスさが心地いい。追記(11/11:最終評価、11/12:エンドクレジット問題、11/19:Ver.1.02を反映)
履歴(2021年)
10/29:初稿(はじめに、操作性、演出面、不具合、おわりに、追申)
11/11:追記(最終評価、追申)
11/12:追記(エンドクレジット問題、「★侵攻の消去」問題)
11/19:11/18公開のVer.1.02を不具合関係の記述に反映
○はじめに
私は、アストロノーツ・シリウスの作品って『聖エステラ学院の七人の魔女』しかプレイしたことがないのですが、本作の醸しだすアンニュイな雰囲気は、ストーリーや絵柄も含めて同じ匂いを感じました。つまり、ブランドしての個性(というよりアイデンティティ)がきちんと確立されているってことですかね。
さて、本作での魔王城再建ゲームという趣向に、私はとても興味津々でした。そのため、体験版を最初にプレイしてみたのですが、最初のターン部分で早くも先にイベントを進める方法が分からず、挫折してしまいました。ただし、挫折はしたのですが、なんか後ろ髪を引かれる思いは拭いきれず、めげずにDMMのダウンロード版を予約して、製品版での再起を誓ったのでした。
早速、発売日の午前0時になってダウンロードを開始したのですが、その前にお約束の修正パッチを確認してみたら、Ver1.01 が出ているじゃあ~りませんか。お約束といっても、最近のエロゲーは、不具合があっても売れないと修正パッチを出さないことも多々あるので、私にとっては発売日前のパッチ公開など久しぶり。因みに、ダウンロード版は最初からパッチ適用済みだったため、パッチ適用は不要でした。
まだまだ序盤をプレイ中なのですが、ミステリー要素を盛り込みつつ話を広げて進展させていくストーリー性と、ちょっとだけ頭を使うゲーム性とが程よくミックスされていて、その絶妙ではなく微妙なバランスでのハーモニーの危うさが、なんとも私好みです。ゲーム性は、最初は取っ付きにくいのですが、仕組みが分かってきて各種リソースが増えてくると、ちまちま考えながらも飽きずに遊んでいけそうな気がします。
しかし、シナリオはメイン5人+αで書いているみたいなので、きちんとした品質管理ができていないと、後半になるに従って、出来、不出来の落差が顕著に出てくる可能性が無きにしも非ず、それを必ずしも拭いきれないのが、悩ましいところです。そのため、このまま先を進めるのが怖いです。
ところで、現状、私など体験版で挫折した最初のイベントを、なんとかクリアして次のアクションを試みた途端、即効で game over なる文字列が画面上に高らかに宣言されてしまう始末です(笑)。なんでやねん、オーマイガー! で、目が覚めました(二重の意味で。いや、徹夜でプレイ中なもので)。そして、やっとゲームが進み始めたのでした。
○操作性
メッセージの文字も含めて、とにかく文字が全般的に小さすぎ。魔王城やワールドマップの画面上の文字も、私は24インチ画面にフルスクリーンで表示させて見ているからなんとか読めましたが、小さな画面で見ている方々は、チャート上の説明文とか何が書いてあるのか判読できているのでしょうかね。
また、文字関係でいうと、メッセージの「ウィンドウの不透明度」をゼロにすると、文字色が白なので白背景部分だと文字が全く見えなくなります。文字修飾機能もないので、不透明度を上げる以外に対策のしようがありません。
UIも遥か昔の操作性って感じです(だから体験版では挫折したのですがね)。本当にエロゲーって、技術的にはシーラカンス化していますよね。
○演出面
序盤のカルミアの立ち絵の顔の表情が全く変化しないので、蝋人形かよって思ってしまいました。ラピスの顔は変化するので、二人の立ち絵が左右に並んで表示されていると、対比上から余計に目立ちます。ただ、これは手抜きではなくて、演出上、わざと無表情にしているみたいですね。なぜなら、少し進めると、
ト書き:感情の起伏こそ薄いが、決して無感動な人物ではない。
とカルミアに関しての説明がなされているからです。カルミアの人物設定では「常に冷静沈着で、落ち付いた雰囲気の女性」となっているのですが――無感動ではないのだから――会話はするので、能面ヅラのみ晒していないで、せめて口くらいは少しは動かせよって思ってしまいました。
また、スラム街の背景画が、ぜんぜんスラム街に見えないのがなんとも。普通に石造りの中世の町並みに見えてしまいます。スラム街といったら、普通は掘っ立て小屋の集合でしょう。どうも、スラム街のそばにある町並みってことみたいなのですが、だったらスラム街の絵は別に絶対必要だよね。
文句ばっかり書きましたが、背景画は細かく丁寧に描かれていて、どれも素晴らしい出来ということだけは述べておきたい思います。まぁ、最近のエロゲーは背景画だけは素晴らしい場合が多いのですけどね。
○不具合
誤字脱字と声優さんの読み間違いがちらほらあります。
誤字脱字の例
ラピス「……あれ。1人のを除いてってことは、その人は王都にいないのよね?」
⇒「1人を」が正しい。
声優さんの読み間違いの例
アルフェ「そして3日前、何人かの賢者達が調査のために
祠に向かったのだが……誰1人帰ってきていない」
⇒「調査」を「そうさ」と読んだ。恐らく「捜査」と勘違いしたと思われます。
○おわりに
主人公のシグレの「秘めた『力』」っていう設定が、『景の海のアペイリア』の主人公みたいだなって思ってしまいました。いわゆる、ペニスに特殊能力があるっていう設定ですね。
ト書き:隆々と猛る肉棒。その先端――亀頭に刻まれるは呪印の文字。
ト書き:この肉棒を直視した女は例外なく虜にする、魅了の印。
そもそも、シグレは、
シグレ「私が求めているのは、肉体の相性が真に最高の女性なのです」
という女性を探すことを目的に「今まで何百何千と女性を抱いてきた」と豪語する18禁エロゲーのために生まれてきたかのような性豪の主人公なわけですが、果たして本作での結末は一体全体どうなるのでしょうか? 現時点ではまだ最後までプレイしていないため不明ですが、ゲーム自体は、そこそこ良く出来ていそうな雰囲気はあるので、最後まで飽きずにプレイできたら良いなって思いました(プレイ完了時に評価点を確定し、この記載は確定記述に変更予定。因みに、徹夜明けで一旦本ゲームのプレイは休止中です。他にしたいこともあるので、暫くしてから密かに修正予定 ⇒ 11/11に完了)。
見た目、暗い雰囲気っぽい作風なのですが、次のようなお笑い文章もあるのが、救いでしょうかね。まぁ、メリハリがあって良いのではないでしょうか。
・エルフの俗説の真偽
アルフェがシグレに魅了されてセックスしてしまった後の潤んだ雰囲気についての説得力ある意見。
ラピス「堕ちてない?」
カルミア「はい。即堕ち剛速球です。
エルフは淫乱、男性器に弱いという俗説は、正しかったのですね」
そもそも、本作の日本語タイトルでは「魔王城」となっているのですが、本作の実行ファイル名では「Dark Castle Rebuild」となっていて「the Devil Castle」や「Satan Castle」ではないのだから、絵の色合いを含めて「見た目、暗い雰囲気っぽい作風」になるのも、制作陣からするとコンセプトどおりなのでしょう、きっと。序盤をプレイしただけでも、制作陣はいろいろ考えて制作していることだけは、私にも伝わってきました。これは重要ですよね。ただ、UIを含めて考え方が古そうなのが玉に瑕って感じなのですが……。
本作、ラピスからはスローライフ(というよりは堕落しきった人生)っぽい雰囲気も垣間見えたりするですが、最終的にどう転ぶのか、着地点はどうなるのかを楽しみに、ゆったり・まったり・のんびりとプレイするのが良いのではないかと愚考する次第です。まぁ、いくらゲーム性があるからといって、少なくとも必死になってプレイするような作品ではないよね、絶対。
ところで、伏字とピー音(オマ●コ、オチ●ポなど)、今となってはもうこんなどうでもいい無意味な配慮、本当にやめて欲しいと思う今日この頃です。それにしても、選挙カーのうぐいす嬢の声がうるさい、ウルサイ(一応、後で振り返った時、いつ頃のゲームなのかが思い浮かぶように時事を書いてみました)。
追申
DMMのダウンロード版の早期購入特典付き版の販売期間は2021年11月30日(火)23時59分までで、「後日ハーレムシナリオ単体での販売を予定」となっております。おまけを製品化するんかい(386MBしかないけど一応単体起動仕様)。
(11/11追記)ハーレムシナリオをプレイしましたが、「アードラスの使いから試練(セックスしないと出られない部屋)を課されて、云々」という話でした。白い閉鎖空間の部屋が、プチ『euphoria』っぽいと思ってしまったのでした。それにしても、2時間弱しかないのに製品化って、100円で売るんですかね。100円でも敢えて買う方々がいるとは、とても思えないのですが……。
2021/11/11追記
○最終評価
本作の最新コメント表示の10件から早々に蹴り出され、今や殆ど参照されなくなったため、自分の備忘録として、またこれから当コメントを探し当てご参照していただける方々(10人くらい?を想定)向けに、最終評価を記録しておきたいと思います。
上記で、序盤プレイ時(1章の途中)の感想を書いてみたのですが、いや~、やっと、本当にやっと、最後までプレイを完了しました。長かった~! 64時間もかかってしまいました。本サイトのデータ上は、「プレイ時間中央値:9時間」となっておりますが、本作、そんな短時間で終わるわけがありません。なぜなら、エロイベントだけで77シーンもあるのですが、私の場合、1イベントの時間(通常再生で最低15分、最長50分)から考えると、計算簡略化で平均30分だと仮定しても、計算上は、
77×0.5≒38h:エッチ関係
64-38=26h:エッチ関係以外
備考:この他に、おまけのハーレムシナリオのプレイに2時間を要していますが、本編外のため除外。
となるのですから。ただし私の場合、プレイしながらそれなりの時間を調査、検討、メモ書きに充てているため、大概は普通の方々より長時間プレイとなり、今回も21,000文字ほどメモりましたけどね。
さて、私の本作に対する評価(良い点、悪い点、その他)ですが、詳細は以下に記しますが、気持ち的には68点くらいかな~って感じなのですが、最近のエロゲーでは珍しく、エッチシーンにストーリー性をもたせようと、いろいろ頑張ったところは評価しても良いかなって思いました。例えば、人種差別的な社会問題をテーマにした「大型犬とアヒル」の話。
ト書き:クラーレットの指の先を追うと、中庭に木陰を投げかけている大きな木があった。
ト書き:そのふもとでは、ラピスの飼っている大型犬が前足を枕にして昼寝をしている。
ト書き:魔獣の一種であり、獰猛なはずだが――その背中に、小さなアヒルが乗って遊んでいるのだった。
クラーレット「……あんな風に、ぜんぜん違う二匹だって、ちゃんと仲良くできるんだよね」
ト書き:なぜ、それが人間や、獣人や、魔族だと同じようにできないのか。
ト書き:彼女の哀しみに、だた沈黙して寄り添うことしか今はできないのだった――
これ、シグレとクラーレットの痴漢イメプレシーンで書かれている話なのですから驚きです。シナリオもストーリー重視で絶好調です(出来の落差が玉に瑕)。シチュエーション重視ってことですかね。そのため、ボーナス点をつけて72点としました。
また、攻略ヒロインを12人+1(ベリル)も用意されたのも高評価しました。最近のフルプライス作品って、4人前後くらいまでヒロインが減ってしまって、物足りないなって思っていましたからね。エッチシーンを77件も用意した物量も評価するべきかなって思いましたし。
ただ個人的には、エッチシーンよりはストーリー重視なので、エッチシーンの数を増やすのは良いのだけれど、通常再生している身としては、1シーン15分以内にして欲しいなって思っています。どうせ長くしたって、実際には強制スキップされてエッチシーンのシナリオなんて読まれもせず、かつ評価なんかされないんですから(私が64時間もかけたのに、本作のプレイ時間中央値9時間がそれを証明しています)。絵だけ確保できれば良いって感じですからね、世の中。
<良い点:シナリオ>
他の方々の一言感想を見ると、本作のストーリーなどぜんぜん評価されていない感じですが、私は違います。本作は、きちんとストーリー構成を検討して制作されたことが窺われました。どちらかというと私は、ライター陣をメイン5人+αも起用しているので、ストーリー進行に伴って話が破綻してしまうことを危惧していたのですが、最後まで破綻せずに書き切ったことは評価できると思います。
まぁ終盤は、巻き巻き展開のやっちゃった感満載の端折り過ぎストーリーによって、例えば、
「天使の股間で『魔羅水晶』を反転させて浄化するための儀式」
って、どこの中二設定だよって展開が巻き起こっちゃったりなんかして。このストーリーを、ライターさんが指示どおりに真面目くさって書いたのかと思うと、思わず笑っちゃったのですが……。
また、下手糞な文章と内容のエッチシーンとかもあったりするのですが、これについては、5人+α(エンドクレジットでαは3人だと判明)もいるのだから一人、二人、文章力の技量が低いヘタッピーがいるのは仕方がないと割り切るべきだと思いました。
なぜなら、ここでの評価は、ミクロ視点で重箱の隅をつつく非難をすることではなくて、マクロ視点に立って批評し良し悪しを判断する(つまり批判する)ことだと、私は考えたからです。そうであれば、8人もライターを投入して、破綻無く本作のストーリーを創作し終えたのですから、大したものだと思ってしまったのでした。
なお、この疑問に対する解答は、エンドクレジットを見て明らかとなりました。そこには、プロデューサーの次に、プランナーとプロットの担当者がそれぞれクレジットされていたのでした。なるほど、ライターを何人使おうが、破綻しないわけです。マクロ視点で俯瞰的に本作を設計する専任者がいたのですから。このスタッフ構成を見ると、ライター陣にシナリオを冠するのは、何か間違っているような気もしました。ストーリーとプロットを考えないのなら、シナリオライターじゃなくて、単なるテキストライターじゃんと、私は思ってしまったのでした。
本作、専任のプランナーとプロットの担当者を置いたのが功を奏したのか、テンプレに従ったストーリー展開と構成(例えば最大の敵は身近な人みたいな)を上手に設計できたことに、私は感心したのでした。テンプレを良く思わない方々もいるとは思いますが、失敗しない確立されたストーリー手法を多用するのは、別に悪くはありません。その代わり、ストーリー上での驚きはありませんがね。そもそも、今更、新たなストーリー上のテンプレ手法など、そうそう生み出せるわけがありませんし……。
最後に、エッチシーンのシナリオも、いろいろなシーンでのストーリー性があって面白くてグッドでした。いわゆるセックス描写オンリーではないということですね。とはいえ、流石に77シーンもあると、通常再生でプレイする身としては、相当にしんどいものがあったのは確かなのですが……。Ctrlキーの押下への誘惑を堪(こら)えるのが、本当に大変でした(笑)。
<悪い点:絵の演出>
私は、本作序盤の感想で「顔の表情変化の希薄さ」と「背景画の使い回し」について言及したのですが、これがキャラや背景画の全般に対して当てはまることが確認できたのでした。
各キャラについては、立ち絵も一枚絵も顔の表情変化が、昨今のエロゲー基準から考えても、変化しなさすぎです。1シーンで数種類しかない表情パターンを数回変化させるだけでしかありません。しかも、文章内容に拘らず、どれもすまし顔なのです。そもそも絵の顔のベースが、文章内容から受ける顔になっておらず、どれも人形さんみたいな表情の顔なのです。顔を綺麗に見せたいからなのか、陵辱シーンにおいてさえもです(一枚絵だけを見たら、陵辱シーンに見えなかったりして)。話になりません。まぁ、本作の陵辱シーンなど、そもそもプチ陵辱程度でしかないのですけどネ!
また、顔の表情パターン差分が少ないからなのか、おかしな演出も目立ちます。例えば、
ト書き:精液は勢いよく膣奥を叩き、
それに驚いてエーリカが目を大きく見開く。
上記の地の文、この時の一枚絵の顔は、思いっきり両目を閉じてるし。目一杯、両目を開く場面なのにも拘らずです。また、
ト書き:ミラの小悪魔的な微笑み。
上記の地の文の場合は、絵の顔がぜんぜん微笑んでいないし。どちらかいうと呆け顔してるし。もう、ダメダメです。
次に背景画については、色々と異なった場所に対して同じ絵を使い回すのですが、どう考えても場所内容と絵が全く合っていないだろうという場面に出くわします。例えば、
ト書き:昼間にカレンに声を掛けられ、
約束通りの時間に彼女の寝室を訪れる。
この場面、「彼女の寝室」って魔王城のカレンの部屋なのだけれど、実際に部屋に入ると研究室の背景画なのです。いくら何でも、「彼女の寝室」が研究室なわけがありません。カレンの設定として、研究室で寝泊りしているとするのなら理解できますが、その場合は「寝室」ではなく「研究室」と書くべきでした。
また、どこの酒場でも同じ酒場の絵を使用するので本当に萎えますし、どの迷宮陵辱シーンの背景画も全部同じです。シラフジサブストーリーでの『咬竜天珠』奪取シーンでは、盗賊ボスの部屋の背景画がシグレの果物屋の部屋を使い回しにしているのにも、呆れてしまいました。魔王城の地価倉庫とかもシグレの果物屋の部屋を流用していて、荷物がなくベッドだけある倉庫とかってあるんかいって(笑)。極め付きは、馬車の中の檻に入れられた妖精救出の場面、馬車の中の描写の絵が、シグレの果物屋の部屋の風景なのには、開いた口が塞がりませんでしたよ、まったく。
こと絵の演出に関しては、余りにも省エネすぎるだろうというのが、私の感想です。というか、ここまで来ると、単なる手抜きですよね。背景画一枚一枚の絵は、それぞれ素晴らしい出来なのですが、余りにも背景画の数が少なすぎです。もし、これが制作の時間・労力・金の削減による企業努力の成果だと言うのなら、このブランドの今後の作品の質も、推して知るべしと考えて間違いありません。体質的に、改善しようがないのですから。
○その他
<ゲーム性>
私はゲーム序盤の感想において、「ゆったり・まったり・のんびりとプレイすれば良いのでは。少なくとも必死になってプレイするゲームではない」と書いたのですが、そもそも本作のゲーム性のシステム部分は、通常の選択肢に付加価値を付けた高機能選択肢だと考えれば、理解がしやすいです。つまり、単に選択肢のどれかの項目を無条件に選択させるのではなく、選びたい項目を有効にするためにちょっとした枷をはめる仕組みを用意した程度のことなのです。私は、それを「ストーリー性とゲーム性のバランスが微妙にマッチするアンバランスさ」と表現しました。
そもそも、本作の公式Webページの説明や体験版をプレイすれば、本作のゲーム性などちょっとしたスパイス程度の味わいを醸し出す程度の機能であることは明白です。それなのにガチのアクションや戦闘を求めて評価するなど、「純愛の和姦ものをプレイして陵辱シーンがないのは問題だ」と言っているようなものなのです。お門違いというものです。
ただし、本作では「魔王城の画面では、主に各施設の建造・拡張を行う。資源を使って金・マナを生み出す施設を建造しよう!」と謳っています。そのため、建造・拡張していく過程が見た目で体験できる仕様ではあるべきだったとは思います。実際には、単に各施設の数値レベルの数値がカウントアップしていくだけですからね。システムの説明内容から受けるイメージとのギャップが相当あることだけは間違いありません。私は、事前に調査した上で、遊べるゲーム性には購入前から全く期待していなかったので、他の方々のような不満はなかったのですが、「施設の建造」というフレーズにはドキドキ、ワクワクして、ちょっと期待してしまいましたよ。どんな映像と仕組みを見せてくれるのかなって。実体を考えると、これなんかも演出がヘボに該当する事柄なのかもしれません。
ところで、私が本作で唯一驚いたのが、ゲームを一通り終えてビジュアルやイベントの状態を確認してみたら、枠が5箇所ほど埋まっていなかったことでした。最初は理由がぜんぜん分かりませんでしたよ。何を見過ごしたんだと。結局分からなかったので、いろいろと検索して調べてみたら、まさか私がゲーム序盤で game over となった「侵攻」にBADENDイベントが仕込まれていたとは。これ、全部の「侵攻」にBADENDイベントがあるのなら気が付いたでしょうけれど、違いますからね。分からないですよ、こんなの。これだけは、私にはビックリイベントとしてのゲーム性が、確かにあったのでした(笑)。
<気になった事柄>
★シナリオ担当者の人数
今回、シナリオ担当者として公に名前が出ている方々が5人で、他の方々もいることが示唆されていました。そのため、エンドクレジットで確認したところ、次の方々が記載されていました。
ヤマガミユウ
すまっしゅぱんだ
霧島へるん
月影彰太
なかぢ
--以下+α--------
星野千影
くれべようちいろう
星野芽衣
「他」って3人いたわけですね。全部で、8人がかりでシナリオを書いていたわけです。このエンドクレジットで笑えるのが、「くれべようちいろう」なる人物です。なんだ、この名前。明らかに何か変だと匂ってきますよね(笑)。早速調べてみたところ、どうやら「くれべよういちろう」が正しいみたいです。「他」扱いの残酷なこと。真っ当なメーカーなら、クレジット関係の間違いは最重要訂正扱いの筈ですから、即効で修正パッチを提供すべき事態(重要人物の間違いなら公式に謝罪文を公開するような案件)ですが、公式に名前すら出ていない「他」扱いの方ですからね。このまま訂正されずに闇に葬(ほうむ)りさられるのがおちかもしれません。ちょっと面白そうなので、メーカーに問い合わせをして、どう対応するのか確認してみようと思います。
(11/12追記:メーカーから回答がありましたので、別項目「エンドクレジット問題」を立てて追記)
★弩と長弓
ラピス「エルフって伝統的に長弓を使うんじゃないの?
弩を使ってるエルフって、私初めて見たわ」
アルフェ「確かに長弓は連射能力に優れ、また射程も長い」
⇒ラピスの声優さんは「弩」を「いしゆみ」と読み「長弓」を「ながゆみ」と読んだが、アルフェの声優さんは「長弓」を「ちょうきゅう」と読んだのでした。調べたところ、弓の名称としては「弩」は「いしゆみ or ど」で、「長弓」は「ちょうきゅう」が正しいみたいです。因みに、ラピスとアルフェの会話文は交互に行われて何回も会話文に「長弓」が出てくるのに、「長弓」の読みが交互に違うので、大笑い状態です。アニメとは違って、ゲームの音声収録って担当部分のみを個別に行っているのが見事に明確になりましたね(一緒に音声収録していたら、嫌でも気がつくでしょう)。ただ、今回は明らかにチェックしない制作陣のチョンボですね。
★ギャグ
本作、上記の序盤の感想でも書いたのですが、ダークな作風(そもそも主人公のシグレなど嗜虐好きな外道の色男。所詮女は愛玩用ラブドールでしかなく基本的に痴漢のゲス野郎)の割には、カルミアとラピスの漫談で一泡吹かせます。例えば、エーリカがシグレの魅了でメロメロになってしまったシーンでの会話。
ラピス「……ちょろっ」
カルミア「はい。アルフェラッツ様にまけず劣らずの陥落速度。
私もドン引きです」
:
カルミア「私も気になります。
控えめにみても、アルフェラッツ様もエーリカ様も
頭が弱くなっているように見られましたが」
アルフェ「……そ、それはだな。
あの魅了を受けると正常な判断ができなくなるというか、
なんというか……」
★奇怪の読み方
カルミア「あの方、たまに奇怪な行動に出られますよね」
⇒「奇怪」を声優さんは「きっかい」と読んだのですが、私は通常「奇怪」を「きかい」としか読まないので、なんかちょっと新鮮でした。私なら、ルビを振らないで「きっかい」を敢えて漢字にするのなら、誰でも同じに読ませるように促音を明確にするため「奇っ怪」とするでしょうね。
★覗き見
本作は、エッチシーンが77件もあるのですが、シナリオ的には結構がんばっていて、何とかストーリーを絡ませようとしているわけです。その中で、エーリカの幕間の覗き見アナルセックスシーンが面白かったです。ラピスとカルミアが水晶球で、シグレとエーリカのエッチを覗き見してそれを解説し、品評するのです。お馬鹿すぎて笑ってしまいました。この発想は私にはなかったです。
★「臭い」の読み方
モルガーン「うう、凄い臭い……あと味も塩辛くて、あうっ!?」
⇒この場合の「臭い」の読みは、「におい」と「くさい」のどちらなのでしょうか? 声優さんは「くさい」と読んだのだけれど、私は「におい」かもと思ってしまったのでした。「すごいくさい」より「すごいにおい」の方が言いやすいと思ったので。ただし、会話での「におい」だと「匂い」と思われる可能性もあり、後の比較対象が「塩辛く」と具体的な味の性質を述べているので、どういったニオイかが明確な「くさい」が適切とも考えられるのです。
★演出の手抜き
①効果音が雑
エーリカが岩の下敷きになったドワーフ救出のために、大岩を持ち上げて取り除くシーンでのバックグランドの効果音(歓声)が雑なこと。ブツ切りみたいな感じで、萎えました。
②絵と文章内容の不一致
ト書き:数年ぶりに聞く彼女の嬌声に興奮したか、
肉棒からついに精液が迸る。
ト書き:シラフジの絶頂から十数秒おいてのその射精。
シラフジは悔しさに顔を……歪めてはいなかった。
⇒絵は、シラフジの絶頂と一緒に射精しているのですが。
③シャウラのアナルセックス時の絵
ト書き:シャウラの背で、嬉しさの証拠に
翅がぱっぱっと発光する。
⇒シャウラと後背位でのアナルセックスの絵、シャウラの背中に翅がないのだけれど、なぜ?
④時系列の不適合
カルミア「魔羅水晶が失われているせいで、こちらは魔力濃度が薄いのです」
:
ラピス「それは無理よ。だってまだ魔羅水晶が完全に復活してないんだもの」
⇒これ、アルフェのサブストーリー(魔界にアフフェの姉フェアトが無事にいることが判明)での幕間での会話文ですが、この幕間が開放されたのは、魔羅水晶を全部回収して魔力が復活した後なんですけど。これは大きなミスですね。ある程度、整合性がとれるようにするには、「魔羅水晶が失われていたせい」と過去形にして、まだ完全に魔力濃度が復活していないとするしかないでしょうね。
⇒もしかすると、シラフジの『蛟竜天珠』での魔羅水晶の調整が完了していないからなのか? 調整完了後は、魔羅水晶の魔力の出力が上がるとの設定みたいなので。
★ピー音(修正音:自主規制音)
アルフェ「み、認めようではないか……。貴様等の、
ン゛ッ……チ●ポが、租チンでは、無いことを……」
⇒租チンでもピー音が入るのかよって思ってしまいました。そもそもピー音は入れるのに、なぜ表記は「租チ●」と伏字にはしないのか、その自主規制の基準がさっぱり分かりません。
★生体バイブの射精機能
これまで、中出しディルドや中出しバイブを採用したシーンのエロゲーってプレイしたことがなかったので、カレンドゥラのこのシーンを見て、愕然としました。なぜ、今まで気がつかなかったんだろうって、射精機能付きバイブの存在を。まぁ、そりゃあ男だからですけどね。
私など、オナホやラブドールは調べたことはあっても、バイブやディルドなんか調べたことがありませんでしたからね。早速調べてみたら、中出しディルドや中出しバイブって、現実世界で本当に製品化されていたのですね。因みに、
バイブ ・・・内蔵されたモーターで振動を与えながら本体も回転する
ディルド・・・ペニスなどの形だけで振動しない
とのこと。製品の違いを改めて知りました。
カレンドゥラのこのシーンは、生体バイブ開発のためにシグレのペニスをフェラチオするだけのシーンで、実際に生体バイブを使ったプレイのシーンではなかったのですが、今後、中出しディルドや中出しバイブを採用したオナニーシーンのエロゲーって、増えるのかもしれないと、改めて思ったのでした。いや~、久しぶりに驚きと感動に打ち震えました。
それにしても、どうして中出しディルドや中出しバイブを使ったエロ漫画やエロアニメ、エロゲーって殆どないのですかね。何しろ、私は今まで一回も見たことがないのですから、多分にマイナーな存在ですよね。これからの女性のオナニーシーンで使う定番オモチャになる予感がします。今後、増えると思うな、絶対。私が衝撃を受けたくらいですから。
★「★侵攻の消去」が何のことなのか不明
私には、本編のクエストを達成するごとに表示される「★侵攻の消去」が、実は何を意味するのか未だに分かっておりません。「侵攻」状態がリセットされるわけでもなく、さっぱり。
(11/12追記:メーカーサポートに確認したところ、「今後の修正パッチにて対応を予定」と回答がありました。これしか回答に書かれていないため、現状は何らかの不具合状態にあるみたいですが、詳細は不明です)
★わかめ酒
シラフジ「わかめ酒の何処が馬鹿げていると言うんらっ!!」
⇒魔王城に温泉が湧いてシグレとシラフジの二人が一緒に入りに行ったシーンで、シラフジがわかめ酒を振る舞おうとしたのですが、私は思ったのでした。シラフジの股間には陰毛描写がないのに、わかめ酒とはこれ如何にと。
★「膣内射精」の読み
ト書き:ゴボッ、ゴボボッ……と、
膣内射精された精液があふれ出ている。
⇒この場合、「膣内射精」の読みは、エロゲー的には「なかだし」になるんでしょうね。
★上手いシナリオ
客「あなたはただ、異国で生き延びていたことにすればよいのです」
ニヴェオール「過去を消すなんて……無理ですよ」
ト書き:ニヴェオールはそう言って微笑む。
ト書き:だがその笑みには、様々な意味が込められているように見えた。
⇒「様々な意味」って何なのかなって思いました。最初は、これは何かの伏線なのかと思ったのですが、先に進むとどうもそうではないらしく、この場で行間を読めっていうライターからのメッセージなんだろうなって、思い直しました。
<不具合>
Ver.1.01適用後(なお、Ver.1.02が11/18に公開されたため、ある程度は直っている可能性あり)
音声収録ミス:2件
誤字脱字:46件(内ハーレムが3件)
声優さんの読み間違い:17件(内ハーレムが3件)
内訳
アルフェ:5件
カルミア:5件
カレンドゥラ:1件
モルガーン:1件
ミラ:1件
ラピス:1件
ヴィオーラ:2件
シラフジ:1件
最近のエロゲーとしては、相当に多い部類です。基本的に、誤字脱字が多いと声優さんの読み間違いも多くなる傾向がありますから、品質管理って大事だよねっていつも思うのですが、チェックに労力をかけたくないのでしょうね。私が気が付いた範囲での件数ですから、実際にはもっと多い可能性があります。
・音声収録ミス
①エーリカの縄抜け練習シーン
エーリカ「んおえ゛っ……あ゛っ、やめっ、んっ、ん゛っ、ん゛っ……」
⇒「やめっ」の直後、場違いな音量での「え゛っ」という奇声が入る。なんじゃこれは、怨霊か? ゴースト音声、怖いです。似たようなのがもう1件あったのですが、そちらはあまり気にならなかったので、カウントからは除外しました。
②ヴィオーラのLV3時の幕間
エーリカ・アルフェ(はぁああ~~……)
⇒音声がない。更に最初、ここでループし始めて、先に進まなくなりました(私のPC環境の問題か?)。
・誤字脱字で特に気になった内容
カルミアが疲労で倒れ、ラピスが代わりにとシグレに提案した時の言葉。
①ラピス「それとも、わたしじゃ役不足だって言いたいの?!」
⇒「役不足」ではなく「力不足」が正しい。この場面、ラピスが「夜伽能力がない」と思われることに憤慨している会話文なのに、「役不足」だとラピスの夜伽能力は高スペックだとシグレが認識していることに対して切れることになってしまいます。プロのライターが間違えてはいけない誤用ですね。
②ト書き:そこには西方とは極めて異なる異聞かを持つ人々が生活している。
⇒異文化。「異聞か」には笑ったぞ。久々に凄まじい変換ミスを見た。というか、普通こんな変換しないだろう。手書き時代には絶対になかった間違いでしょうね。
③カルミア「魔獣に変貌した際に魔力が覚醒したのかもしれませんね……残念ですが、2度と獅子の姿には戻れないかと」
⇒間違いではないのかもしれませんが、普通は「二度と」と漢数字で表記するのでは? この場合、算用数字での表記は、個人的には相当に違和感があります。
④ト書き:そして、早くも要諦を掴んだようだ。
⇒「要諦」ではなく「要領」だと思うのですが……。
⑤ト書き:それでも少しづつ、クラーレットの興奮が高まってきているのは感じる。
⇒少しずつ。今や「ずつ」を「づつ」と書く人の方が多いと思うのですが、同じ間違いが、後7件もあるのです。プロ失格のライターさんがいるようです。
⑥ト書き:倣い通りに恍惚表情を浮かべるヴィオーラを前に、一安心と内心胸を撫で下ろすのだった。
⇒「倣(なら)い」ではなく「狙(ねら)い」です。
⑦ト書き:そこには塔の恥から身を乗り出して、私達に向かってなにかの魔法をかけるラピスの姿があった。
⇒「恥」は「端」の間違い。これも笑える。
⑧その他、具体例は挙げませんが、「エーリカ」を「オーリカ」や「エリーカ」と書き間違えている箇所もありました。名前を間違えてはいけませんよね。ギャグじゃあるまいし。
・声優さんの読み間違いで特に気になった内容
①アルフェ「ああ。その頃から魔族への圧制が激しくなったな」
⇒「圧制」を「制圧」と読んだ。
②カレンドゥラ「学校の勉強は楽しいですし、それにここでのお仕事もとっても刺激的です……!」
⇒「勉強」を「授業」と読んだ。
③モルガーン「ほら、遠慮しないで……私の膣内、ズボズボして!
私も貴方のチ●ポ、思い切りアソコでしゃぶるからぁ」
⇒これは件数に含めていませんが、「膣内」を「ちつない」と読んだ。私も「ちつない」だろうっていつも思っているのですが、エロゲーでは「なか」と読むのが基本です。貴重な存在なので、これからも「ちつない」と読んでいただきたいです。因みに、ヴィオーラの声優さんも「ちつない」と読んでいました。
④モルガーン「ここってさ、人間も亜人種も魔族もいるわ。
種族も違えば歳も違う連中がたむろってるのに、
皆仲良く、楽しそうに酒飲んでるのよね」
⇒「種族」を「人種」と読んだ。
⑤ラピス「珍しいモノって……ただの水晶球じゃない」
⇒「すいしょうだま」と読んだのだけれど、それだと「水晶玉」と書くと思います。「水晶球」だと読みは「すいしょうきゅう」だよね。他にアルフェとカルミアの声優さんも「すいしょうだま」と読んでいたのですが、私が変なのか?
⑥ヴィオーラ「あぁっ、イイっ! シグレ様、素敵ですわっっ!」
⇒「最高ですわ」と読んだ。
⑦カルミア「はい。お任せください。
今後は本気で、姫様の教育に勤めさせていただきます」
⇒「今後は」を「今度は」と読んだ。
⑧アルフェ「急ぐのだミラ。それとも諦めるのか。ここにもじきに敵はくる」
⇒「ここにももうじき」と読んだ。
⑨カルミア「私たちをここへ連れてきた少年が、シグレ様と入れ違いになったんです。
その間、いろいろと話してくださりました」
⇒声優さんは「その間」を「そのあいだ」と読みましたが、私は「そのかん」だと思いました。なぜなら、
<その間=かん>:主に時間的な間
<その間=あいだ>:主に物と物との物理的な間
となり、「時間と空間で使い分け」ができるからです。
⑩カルミア「姫様こそ何もしないのならば、おとなしくしていてくださいませ」
⇒「何もしないのであれば」と読んだ。
2021/11/12追記
○エンドクレジット問題
名前の誤記について、アストロノーツのサポートに問い合わせをしてみました。
方法は、アストロノーツのホームページにあるお問い合わせフォームを利用しました。
用件の指定は、メニューでの選択方式でしたので、
「商品について」「サポートについて」「その他」
の三択から、私は「商品について」を選択しました。
アストロノーツのサポート営業時間は平日10時から19時までで、私は朝の8:20に問い合わせをしたのですが、当日の19時までに回答がなかったため、もう当日中の回答は無理だなと諦めていたのですが、なんと当日の22:09になって回答がありました。なんとか当日中の回答なので、サポート体制としてはぎりぎりで合格ですかね。ただし、サポート営業時間外での対応は、会社の労務管理上は問題にならないのだろうかって心配してしまいます。まぁ、エロゲー会社が労務管理にうるさいとは、とても思えませんが……。
そもそも、単に表記の正誤をYES/NOで判断するだけの簡単な質問の問い合わせだったので、サポート営業時間を超える夜の10時まで、いったい何をしていたのだろうかってことが気になってしまいます。わざわざ、サポート営業時間外で回答してきたってことは、社内で真剣に議論して対応を検討したってことなのでしょうか? そうであれば嬉しいのですが、溜まっていた問い合わせを順に対応していったら22時になってしまったとかでしたら、ちょっと悲しいです。クレジットの間違いって、その程度の扱いなのかと。
私は、ゲームの場合、シナリオの誤字脱字や動作上の不具合は直さなくても、クレジットの間違いだけは修正するらしいとの認識でおりましたので、回答では「今後の修正にて対応」となっているため、履行されれば、アストロノーツは真っ当な会社ってことになりますかね。
良かったですね、「くれべよういちろう」さん。これで貴方の名誉は守られそうです。今後の修正パッチが実際に出ればの話ですけど……。この業界、常套句で機械的に「次期修正パッチで対応」と回答し、実際には修正パッチが出ないことだってありえるから怖いです。実際に履行されるまで、はっきり言って回答内容など信用できない業界なのです。そもそも「次期」とか「今後」とかって、具体的に何時(いつ)だよって話なのです。
ところで私は、過去いくつかのメーカーに問い合わせをしたことがあり、大概、回答者の書き方にはクセがあって面白いのですが、アストロノーツのサポートの回答って、一番ビジネス文書らしいです。最後の文章の末尾に句点の抜けがなければ、満点でしたね。ただし、私がクレジットタイトルを示す複数の呼称のうち、熟考した上で「エンドクレジット」とわざわざ書いたのに、「スタッフロール」と言い直さなくてもいいのにって思ってしまいました。
最後に、もし本件に対する修正パッチを出すのなら、50件弱ある「誤字・脱字・衍字・その他記述ミス」も、一緒に対処してよって言いたいです。ゲームをする方々にとっては、そちらの方が大問題でしょうから。
(この後、追加で「★侵攻の消去」問題についても問い合わせたのですが、「今後の修正パッチにて対応を予定」のみの回答でした。予定は未定だから、何らかの不具合らしいことが分かっただけでした)
注)Ver.1.02が11/18に公開されたため、これまでの指摘事項が色々と直っている可能性あり。
修正内容
・特定環境において、セーブデータをロードした際に発生する不具合の修正
・一部音声の再生に関する不具合の修正
・テキストの誤字脱字の修正
・ワールドマップ画面における一部イベントアイコンの修正
・一部ADVシーンにおける演出の修正
・施設建造/強化画面における『作業室』の効果量表記の修正
・一部ランダムイベントのテキスト表記の修正
二回目の修正パッチが公開されたので、アストロノーツは誠実なメーカーですネ!
ただし、「エンドクレジット表記」と「★侵攻の消去」の修正有無は、私は既にプレイ済みのため未確認です。
・質問と回答の全文掲載
From: アストロノーツ サポート
Date: 2021年11月11日(木) 22:09
Subject: Re: ホームページのお問い合わせ
shiratori 様
この度は、お問い合わせをいただき
誠にありがとうございます。
アストロノーツ サポートです。
ご返信までにお時間をいただき、誠に申し訳ございません。
お問い合わせいただきました
「エンドクレジットの表記」の件でご連絡いたします。
この度は、「魔王城Re:ビルド!」スタッフロール上の
誤字に関するご指摘、まことにありがとうございます。
ゲーム本編をプレイして頂き、その内容について
的確なご指摘をいただきました事につきまして感謝を申し上げます。
今回ご指摘頂きました箇所につきましては
開発時のミスであり、大変お恥ずかしい限りではございますが、
今後の修正にて対応させて頂きます。
どうか今後ともご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます
アストロノーツ・シリウス サポート
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合同会社アークアドバンス アストロノーツ
Arc Advance LLC
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2021年11月11日(木) 8:20
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【 ご用件 】 商品について
【 お名前 】 shiratori
【 お問い合わせ内容 】
アストロノーツ サポート御中
shiratoriと申します。
『魔王城Re:ビルド!』をプレイし終えて、
エンドクレジットを見ていたところ、
「シナリオ」の項目に、
「くれべようちいろう」という方が記載されているのですが、
これは「くれべよういちろう」の間違いでしょうか。
ご確認いたしたく、宜しくお願い致します。
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以上
The above is a long impression of shiratori.