ゲーム序盤で、「メモリ確保に失敗しました」の三連ちゃんをくらい、精神がピキっと音をたてて崩壊していく様が、手に取るように自覚できました。ヘタッピー最後の砦、レベル上げすら取りあげられた無慈悲さに、茫然自失、阿鼻叫喚。ギブアップの文字列が、走馬灯の様に脳裏を駆け巡りました。そこからの復活の物語。
本ゲーム、技量が足りないヘタッピーには、本当に過酷でした。バグが更に追い討ちをかけました。私など、何のリサーチもしないでゲームをスタートしたので、楽しんでゲームをするどころの騒ぎではなかったです。
恐らく、作り手側には想定したゲームの進行手順があった筈なのです。でも、ヘタッピーの私には、作り手の思惑どおりのゲーム進行が、できませんでした。その結果、タイトルに書いたとおり、ダウン寸前にまで追い込まれてしまったのです。
因みに、ヘタッピーにとっては、本作品は、間違いなくバルドです。ストーリーも戦闘もバルド以外のなにものでもありません。戦闘シーン、コンボがないことが問題になっているようですが、そもそもヘタッピーには、意図したコンボ操作などできません。「コンボ? 何それ、どんな音?」、「空中コンボ? 何それ、トンボの飛翔?」って感じです。『BALDR SKY Zero』の時も、世間は何を騒いでいるのやらって感じでしたからね。
そのため、本作品の戦闘シーンでの対応など、いつものバルドと何ら変わりませんでした。ヘタッピーにとっては、所詮、遠距離攻撃か近距離攻撃かの二択です。むしろ今回は、操作の難易度が上がって、前進するのにも、これまで以上にフラフラ、ふらふら。まるでバイオハザードで前に進もうとしているかのような操作感覚でした。因みに、私はゲームパッド使用です(今回は"キーボード+マウス"だと操作が楽らしいですね)。
本ゲーム、制作側が作り方を間違わなければ(もう一つは最初からバグがなければ)、本当は面白かったのに違いないと、今では思っています。私は、本ゲームでの問題点の本質は、従来の自動から手動へのロックオン方式変更に合わせるかの如く、ゲーム進行をユーザー任せにした仕様にあると考えています。ユーザー任せにしないで、きっちりゲーム側で進行をリードする仕様であったのなら、多くの方々がストレスなく遊べたと思うのです。
なぜそう思うのかというと、私の場合、最初は、普通に不二のメインルートを淡々と進め、管理体のキャロル、十彩を仲間にして、以後、装備は不二、キャロル、十彩で固定。更に管理体を徐々に仲間にしていき、最後のアンネのボス戦で、機体LVは20を超えているのに推奨LV.10ですら青息吐息。それでも、なんとかそこを乗り切り、『最後の隔壁』推奨LV.12のボス戦で、箸にも棒にもかからぬ状態に。ヘタッピー故、技量での対応は勿論困難。となると、ヘタッピー最初で最後の奥義、ひたすらレベル上げ戦法でいくしかないという結論に。
そこで、どうやってレベル上げしていくのかってことになって、ちょうど『最後の隔壁』は、隔壁を無視すれば、ボス戦も無視できて、更に全部の管理体エリアをくまなく巡ってレベル上げ可能だと思い至り、ギブアップ処理での兵装とフォースの確保を前提で断行。そうしたら、エリアを半分くらい回ったところで、100%の確率で「メモリ確保に失敗しました」となり、本当に私自身がギブアップ状態に陥ってしまったのでした。
状況とエラーメッセージ内容から、素人の私でも原因は何となく分かりましたよ。つまり、全エリアの変更情報を保持するだけのメモリを事前に確保できていないバグらしいと。ゲーム序盤でこんなことになったのは、ヘタッピーであるが故の想定外ゲーム進行をしてしまったからでしょうが、後で BALDR Wiki を見たら、「『VERTEXボスラッシュ改』にてマップ移動を行うと高確率で『メモリ確保に失敗しました』というエラーが発生し強制終了する」というバグが報告されていることを知りました。もっとも、この時点では『VERTEXボスラッシュ改』が何たるか知る由もなかったので、原因が同じかどうかまでは分かりませんでしたが……。
そんなこんなでタイトル内容の状態に陥ったわけですが、では、この状況からどうやって立ち直ったのか。とにかく、レベル上げ方法を考えなくてはと悩んでいたら、はたと気がつきました。そういえば、エルミ以降の各管理体のイベントが全く進行していないことに。そもそも、イベント、どうやったら出てくるの? というわけで、各管理体攻略でレベル上げと相成ったのでした。その過程で、自分にしっくりくる武器も見つかりました。私の場合、バルトロメウス(クラッシュガン)、十彩(ミサイルランチャー)、アンネ(パイルバンカー)が最終形態でしたね。見事にヘタッピーさが滲み出ている組み合わせですね。
因みに、上記のバグは「アップデートファイルVer.1.04」での「メモリの使用可能領域を拡張してメモリー確保失敗を起きづらくなるように処理変更」によって直ったことが確認できたため、それ以降は、『最後の隔壁』でのレベル上げも併用。その過程で「謎の端末」に遭遇。それも、本来の位置じゃない場所でです。つまりバグです。最初、エッジ企業構造体エリアの普通の区画での戦闘中に、突如、出現しました。この時は、出現と同時に『メモリ確保に失敗しました』も食らって、跡形もなくその痕跡も消え失せてしまいましたが……。しかし、何だったんだあれはとなって、BALDR Wiki を見たら、ライブラリ共々、各エリアの所定の場所に存在するらしいことが分かりました。
その結果、『最後の隔壁』が、レベル上げと同時に「謎の端末」と「ライブラリ」も収集する目的のイベントに、様変わりしてしまったのです。もう、ここにいたって、作り手の想定進行を、全く無視した行動をとってしまったわけです。鬼畜です、私。でも、仕方がないじゃないですか。私の場合、『最後の隔壁』のボス戦を突破するためには、その前までのイベントでの結果から、機体LVを「推奨LV+12(or13)」以上まで上げる必要があることが判明してしまったのですから。
そのため、「本ゲームの問題点は、ユーザー任せにしないで、きっちりゲーム側で進行をリードする仕様にしなかったこと」との結論に至りました。また、戦闘レベルのバランスも、適切ではないと思いました。推奨LVの意味が分からないみたいな。ヘタッピーが言うなよって感じですけどね。結局、この二点がこのゲームを駄目にした元凶だとの結論に達したわけです。逆にシナリオは、けっこう頑張ってまとめたんじゃないのって思いました。エロも、いつものバルドよりはエロかったかも。
最後に、「謎の端末」のバグですが、「アップデートファイルVer.1.04」適用時にも、発生しました。偶然かどうかは不明ですが、二回目もエッジ企業構造体エリアの普通の区画で戦闘中に出現しました。面白いことに、この時点で私は、カーヌス街区の「謎の端末」だけ確保できていなくて、困っていました。すぐ逃げられちゃって。その状態で、エッジ企業構造体エリアで二つ目の「謎の端末」をゲットしたわけです。もしかして、「謎の端末」を11個確保ってことになるんですかなんて、色めきたってしまいました。
結論からいうと、最後まで未確保だったカーヌス街区の「謎の端末」が、強制的に確保済み扱いになったのでした。それにしても、一回目の発生時は、どこのエリアの「謎の端末」が確保済みになったのでしょうかね。考え始めると、ちょっとワクワクしてしまいます。この不具合、どこにも報告がない気がします。現時点で最新のVer.1.06(最終は1.07)でも、直ったとの記載はないので、未だに埋もれたお宝バグだと言えるでしょう。画面ダンプとっておけば良かったな。戦闘中に突然、所定外の場所の通路に出現する出張「謎の端末」。正しく謎です。
(もしかすると、カーヌス街区で逃げられると、何かの条件で他のエリアにワープするという仕様の可能性もありますね)
さて、点数ですが、最終的に直ったとはいえ、バグのインパクトとダメージは本当に大きくて、一旦はギブアップしたので、50点としました。それがなければ、78点をつけたと思います。
バグで思い出しましたが、誤字脱字等を、記録として残しておきます。
私は、Ver.1.03適用から本ゲームを始めました。Ver.1.04以降は「演出、誤字脱字等の修正」は行われていないので、以下は今後も直らないでしょうね。まぁ、声優さんの読み間違いなど、直るわけがないのですが……。
声優さんの読み間違い
エルミ「――ということで、いいのかなー?」
⇒「いいかなー?」と読んだ
声優さんの読み間違い
エルミ「なにを意図しているか分かり難いのよ。彼女は元データに対する〝こころ〟の比重が軽くて、ふわふわしている」
⇒「難い」を「づらい」と読んだ。正しくは「にくい」
★観測
エリス「〝知性体による観測は一定の量子群体に影響を及ぼす〟。これが基礎ね」
⇒不具合とは何の関係もありませんが、最近、流行ってますよね、観測
"時間遡行"の次は"観測"がブームなのでしょうか?
言葉の使い方が変
イオタ《ご苦労様でした。お疲れではありませんか?》
⇒ビジネスマナー、基本中の基本、ねぎらいの言葉。「ご苦労様でした」は目上の人が目下の人に対して使う言葉。イオタは不二様と言うくらいなのだから「お疲れ様でした」が正しい。でもそうすると、次の「お疲れではありませんか?」が不要になりますね。
声優さんの読み間違い
イオタ《不二様をお守りできないのは、イオタBTとしての役目を果たせていないことです》
⇒「役目」を「役割」と読んだ
声優さんの読み間違い
バルトロメウス「だがもーないものは、仕方ない。仕方ないのだ。だから私がこういった体になったのは、運命だな!」
⇒「体になるのは」と読んだ
★ら抜き表現だけど、合っているの?
絹花:(誰にも求めれずに生まれてきて、ただ、意味もなく死んでいくんだ……)
⇒「求められずに」が正しいと思うのだが……
誤字脱字?(レベル14戦闘後)
ト書き:エリスは、じ、と不二を見つめていた。
彼も何か言いたいのだが、
どう声をかけて良いのかわからない。
⇒「じっと」?
声優さんの読み間違い
エルミ「生体チップベースの肉体だから、ただの猫じゃないと思って観察してたけどさー。有機AIって……じゃあキミ、喋れるの? んー?」
⇒「観察してたんだけどさー」と読んだ。でも声優さんの読みのほうが良いと思う
誤字脱字
不二(少しずつ、変わっているんだろうか
ひょっとして僕の影響で?)
⇒1行目の最後に句点がない
句点が二つ
ト書き:イオタは、上着をはだけさせながら、
不二のズボンと下着をおろし。。
⇒句点が二つ。これは意図したとおりの書き方なのですかね?
正式のプロの読み物で句点の連打は初めて見ました。
プロの読み物でなければ「。。。」はたまに見ますが……
声優さんの読み間違い
フェリシー「あ、はぁ、んっ……やぁ、あ、あぁぁっ!
ヒュージ、少し止めてくだ……んくぅぅっ!
あぁんっ、これでは、集中できません……」
⇒止めてを「とめて」と読んだ。私的には「やめて」だと思う
声優さんの読み間違い
アンネ「おにーさん……。え、でも……あれ? 夢なのかな?」
⇒「え、」を「あれ、」と読んだ。でも、音声ミスかも
「あれ」と「え」がごちゃ混ぜにも聞こえる
誤字脱字
ト書き:アンネが絶頂に達する。
当時に、不二もアンネのなかで精を放った。
⇒同時に
誤字脱字
不二「……君がそんなに、好き好き言うとは思わなかったんだ」
絹花「ふふ、これでも我慢してたんだから……ええ、好きよ、愛してる」
絹花「でも、またしばらくは溜めておかないと、毎日行ってたら味気なくなっちゃう」
⇒言ってたら
声優さんの読み間違い?
バルトロメウス「だから、直接足を踏み入れようという命知らずは
私たちと他、数えるほどだろうな」
⇒「踏み入れようとする」と読んだ
音声抜け
フェリシア《……あなたは……生きて……》
⇒「生きて」の音声がない
以上です。
The above is a long impression of shiratori.