感想
面白いと思える場面は0ではなかったし、BGMは良かった
とはいえ基本的には合わなかったです
明らかな設定過多、その設定そのものにも惹かれる要素はなかったし、設定が明かされていく過程でカタルシスが得られるということもなく、何ならご都合主義の後出し設定すら多く感じた。
そんな設定を明かしながらシナリオも進んでいくので一々説明が入ってテンポが悪いし、それ以前に脈絡と必然性がない。ただただライターが書きたいことを書きたいときに書き連ねたような印象を受けた。それは設定の量が膨大だからとか関係ない部分でもそうだった。
設定過多と脈絡のないシナリオだけで既に置いてきぼりなのに、それを綴る文体も合わなかった。セリフより地の文が多いのはまだしも、無駄に気取ったテキストは読んでいて羞恥心すら湧いてきた。
作者の自己満足だとしか思えなかったけど、中二臭い山盛り設定と中二臭い文章が好きな人には合うかもしれない。キャラクターもキャラデザも、自分には特段刺さることはなかったけど刺さる人には刺さるのかもしれない。そんな作品でした。