前作の欠点をげに克服した質の高い作品に仕上がった。良質シナリオの中二エロゲーを探してる人にオススメ出来る一本。
3rdeyeのゲームは前作の「幻創のイデア」しかプレイしたこと無かったので、今作をプレイした際は常に比較対象にしてましたが……
前作でここが悪いなぁと思った所は完全に修復してきましたね。
特に戦闘演出とキャラ放棄。
前作は戦闘中のシナリオに演出が追い付いてなく非常にショボいバトル演出が繰り広げられてましたが、
ソーサリージョーカーズではそんな部分を徹底的に強化してきたのか、バトルが楽しく熱く読めるように。
全体的にレベル高かったですが特にセンリとフィオナのバトルは良いものばかりですね。下手に力押しじゃなく心理戦を繰り広げながら演出も派手で見てて飽きません。
もうひとつは後半になればなるほど放棄されていたサブキャラたち。
前作は殆どメインキャラを中心に話を進め、あまりサブキャラが話に関わってくるのが少なかった記憶があります。伏線なんかも一緒に放置してて良い作品なのに勿体ないなと感じていました。
が、今回は余すとこなくサブキャラたちにもスポットが当たり、捨てキャラが殆ど居ないのが素晴らしい。
特に気に入ってるのは神父と朱乃さんですね。この二人の生き様はこの作品というものを存分に表現してます。
本当ならこれで100点を付けたいところですが、マイナス要素が無いというわけではありません。
それは陽斗ルートよりセンリルートの方が全体的に見応えがある上に、陽斗ルートの謎がセンリルートの方で簡単にネタバレされるので、センリ→陽斗の順番でやると陽斗ルートがいまいち楽しめない点ですね。
これからプレイする際は陽斗→センリの順番でやりましょう。……全体的にセンリルートの方が面白く派手なので難しいですけど。
自信を持ってオススメ出来る一本。最近萌えゲーばかりだかなぁ、中二ゲー成分が足りないようという方は是非プレイしていただきたい。
……いや、キャラたちは可愛らしいしエロいですけどね。エロは全クリ後のご褒美ですので。