ErogameScape -エロゲー批評空間-

shaneさんのtremoloの長文感想

ユーザー
shane
ゲーム
tremolo
ブランド
メルロー
得点
75
参照数
39

一言コメント

確かに立ち絵がアレですが

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

幻の蝶を見つけようと皆と待ち合わせをし、唯だけは台風の中律儀に待ち続け、雷が落ちた校舎で火災に巻き込まれ植物状態。
しかし実は校舎内には、連続殺人犯とされる根黒が潜伏しており火災ではなく根黒に襲われたらしい。
暗くて古い校舎内を一人彷徨い歩きながら、唯が背後に不穏な気配を感じ「誰?」と呼びかけるシーンはぞわっとした。
どの人物もそれぞれのルートで、約束の場所に行けなかった理由が描写されてますが、「そりゃ行けないわ」と納得。
個別ルートに入ると8年前の火災当日に目当てのヒロインと主人公がトリップし、唯を救おうと奔走します。
子供時代の自分や仲間達に必死に呼びかけて誘導しても、上手くいかない主人公たちのもどかしさがこちらにも伝わった。
「せめて校舎の外から出て」という説得にも逃げ回り耳を貸さない。
11歳って女子はもう少し精神年齢高いし、ここまで皆が皆聞き分けなかったか?(しかも唯は一つ上)
桜子ルートで信夫が某ヒロインと深く関わりがあるのが判明します。
桜子ルートは最後にやる事をおすすめします。信夫の印象が変わるので。
正直毎回どのルートでも信夫達がつけ回して来るので、桜子ルートやるまでは嫌悪感は凄まじかった。
凌辱シーンのヒロインの悲鳴が悲壮感があって胸が痛む。
有希やユウキは幽体離脱した唯の分身的存在だったと予想。
プールで髪を下した有希の姿と目覚めた後の唯の姿が同じだし。
(DC版のパッケージには有希のみ描かれている)
この二人の存在をもう少し掘り下げて欲しかったし、有希ルートも必要だったかと。
ただ、コンシューマ化されるのも納得で面白かったです。
地味にリメイクして欲しい作品。
あと奈緒ルートの寝台列車でHするシーンは新鮮。