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sha7kuさんのゴールデンアワーの長文感想

ユーザー
sha7ku
ゲーム
ゴールデンアワー
ブランド
NIKO
得点
81
参照数
3600

一言コメント

主人公とユキの物語この二人が全て。正直ユキ√以外では主人公芯もってなくてすぐ流されるし最低なこと多いかなと思います。その分ヒロイン達は主人公を好きという気持ちをちゃんと持ってるのかなと思います。キス未満ですがヒロインが主人公以外の男と接する可能性があるだけで無理ならやらない方が良いと思います。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

終わってすぐに個人的に思ったことを書いて行こうかなと思います。記憶だけを元に感想を書いてるのでもし内容に違いや不備があったらごめんなさい。また、ネタバレ全開で全部分かったうえでどういうことだったのかなぁと書いていきたいと思います。

攻略順は瑠璃→(リサ)→すず→まりか→夏未→ユキと選択肢の順番で攻略しました。ので基本的にはその順で書いていきたいと思います。がユキ√の過去話は最初に入った方が分かり易いので最初に書きます。
内容①
まず、共通の前にユキルートで示される過去があるのですが、そこでは主人公が2年生でサッカーの海外留学から帰ってきてサッカー部に入部してます。あるとき、困っている人を助けて同じ学校の夏未が主人公を気にし始めますそこから夏未は主人公のことが好きになり、その夏未には姉の夏希という子がいてお姉ちゃんにそのことを話します。すると、夏希は夏未をくっつけて主人公にちょっかいをかけているうちに主人公は夏実の方が好きになって夏希も主人公のことが好きになっていくというよくあるお話です。そこから色々あり、主人公と夏希が付き合っておしまい。…とはいかずあるとき主人公の乗ったバスが事故に遭います。そのときたまたま、主人公はいつもとは違う席に座っていてそのせいで死んでしまいます。また、違う席に座っていた理由が夏希からの手紙でした。主人公が死んで絶望の中夏希も死のうとしましたがそこで悪魔=先生と手紙を無かったことにする代わりに夏希の存在=(記憶)が消えるという取引をしました。その結果記憶は消え、300日後には夏希自身も消えるというものでした。
感想①
感想になりますがこの取引願い事を1つ叶える代わりに消える取引なのですがバスの事故を無くして欲しいや、主人公をバスに乗せないでほしいではなく手紙を無くして欲しいとのことからこの手紙を渡したことが夏希の中で凄い後悔しているんだなということが見て取れた気がします。
内容②
ここから共通ですが主人公はサッカーの才能がありプロにもスカウトされるレベルでしたが怪我にあい辞めてしまいます。怪我自体はもう問題ないですが失うことの怖さからサッカーを避け、更に何かに本気になって大切なものを失う怖さから無気力にゲーセンであそんでる怪我で終わった選手と見られています。そこでたまたま目に入った少女=ユキと名乗る少女=300日後に消える夏希が気になり声をかけるところから始まります。そして、なぜか記憶にない主人公と夏未の2ショット写真が入っていてそこから主人公は夏未のことを意識して、そのことを知ったユキが夏未と付き合うのに協力してあげるという展開です。勿論この2ショットは本当は夏希と主人公と妹の夏未で取ったものですがそれが夏実の存在が消え2ショット見えると言うものです。また、夏希がなんでこんなことをするのかというと怪我をした主人公が困ってる人を助けずゲーセンに通うダメな人間になっていたからでだれか恋人がいれば前のような主人公になると思ってからの行動です。
感想②
そして夏実がユキと名乗ったのは主人公と自分から1文字ずづ取った名前ということでもう主人公が大好きなんだなということを感じました。あとどこか気付いてほしかった部分もあるのかなと思いました。また、ここでだれか恋人がいればと考えるのは普通ですが夏未であることで妹なら任せられる。妹も好きだった人だから罪滅ぼしまではあるのかなぁと思います。その上で妹から自分を感じ取ってほしいくらいまであっても不思議じゃないかなと思いました。
内容③
そこから色々あり、夏未に告白するチャンスが出来いざ告白しようとしますが、主人公は夏未に告白する瞬間ユキの顔が浮かんだり覚えがないハズの顔が浮かんですぐ告白ではなく、落ち着いてその時気持ちが変わらなかったら告白するような先延ばしの告白予約みたいなものをします。
感想③
ここでの夏希の気持ちを考えると、練習やアドバイスを主人公にしているところを見るにまだまだ未練があるけど仕方ないじゃないというような気持ちがあるのかなぁと思えました。それでも、自分の快楽じゃなくて主人公の将来を考えて行動している姿が健気だなぁとも感じます。
内容④(瑠璃)
サッカー部には瑠璃というマネージャーがいて瑠璃も主人公のことが好きでしたが夏希という彼女がいて諦めていたようにも思えます。その記憶が無くなり、何度も告白してきたサッカー部のキャプテンととりあえず付き合うことにしました。がそのときも主人公に付き合うことを報告したりと主人公に止めてほしいそぶりを見せました。その後とりあえず付き合ったキャプテンの素性が女たらしで身体目的という会話を主人公が聞き…なんとかしたいと主人公は考えます。また、キャプテンが瑠璃にこだわるのは主人公に実力で負けてた劣等感からです。
そして、主人公は付き合うの辞めろと言い、瑠璃に好きと言われてしまいます。が主人公が気になってるのは夏未なのでYESとは言えません。そして、この場限りの思い出で良いからと言われて付き合ってる別の人がいるのに主人公とキスとエッチを始めるのが瑠璃ルートです。その後、それでは夏未と付き合えるわけもなく瑠璃とズルズル隠れたままエッチしたりしてエッチ中にキャプテンにと遭遇してしまいキャプテンとその仲間がその画像や仲良くデートしてる写真を学校で示したりとして窮地になったところで主人公とキャプテンがPK対決をして主人公が勝ちそれでも引き下がらないキャプテンに女たらしな面や身体目的との会話を夏希に放送で流されておしまい。
感想④
主人公に芯がなくてズルズルといってしまう面が主人公の魅力を損なっているなと思いました。また、この時代の作品で主人公以外の男と付き合うのも珍しければ気持ちは主人公に向いているとはいえエッチしちゃうのも凄いなぁと思いました。瑠璃がキャプテンと付き合ったのは主人公を忘れられるかもしれないという気持ちでしょうが結局付き合って3か月キスもエッチもしてないところから見ると気持ちなんてなくて主人公とは付き合ってすらいないのにするところからもう瑠璃自身最初から分かってることだよなぁとも思いました。それとも誰かと付き合えば気にかけてくれるという心理もあったのかなと思います。瑠璃のキャラクターとしては最初から主人公しか見えていなくてその中であがいていて良いキャラクターだと思いました。その分主人公の意志のなさは最低と感じました。
内容⑤(すず、りさ)
すずも前から主人公が好きでリサに誘われてモデルをやるというお話でした。すずの方が人気となって心の中で嫉妬しているのがリサです。あるとき、すずは学校前に居るストーカーに悩まされて主人が公それを助ける為に一緒に帰ってくれるようになります。その後、そのストーカーにすずが浚われて犯されそうになっていてすずを30分以内に見つけろさもなくば犯されるという指示が主人公に入り、探すと言うお話。ここで夏希も加わり探すことになり、夏希が見つければリサ√に入り。助けられなかった無力感からすずから逃げと実はこれを仕組んだのがリサと知り、怒ってリサを犯しておしまい。すずを主人公が見つけすずの告白を受け入れるとすず√となり、主人公がすずのマネージャーになって頑張るお話。
感想⑤
ここのお話はすずが犯されそうになるけど30分待つところが最低限の最低限中途半端にユーザー配慮しているように感じて面白かったです。そこ配慮するくらいならこの展開要らないんじゃないかな?なんか配慮してよくわからない状況になってるなと思いました。一応リサの指示ではそこまで言われてないからということですがどうなんでしょうかねぇ…
すず√はなんか違うゲームになったのかなというくらい普通で平凡なイチャイチャマネージャーライフ。やっぱりこの主人公主体性ないと思いました。
内容⑥(まりか)
まりかは主人公の元カノで主人公が留学したとき遠距離恋愛となり帰ってきたとき消滅した関係。でもずっと主人公のこと好きだけど素直になれない子。あるとき中年の男とまりかが話したり食事しているところを主人公が見て援助交際だと勘違いしてやめさせようとするお話このときまりかを追いかけるとまりかルート。実際はまりかの絵の才能から海外へ行くオファーというお話。(援助交際を)やめろと言われて(絵で海外に行くのを)やめろとまりかは受け取りその条件としてクリスマスにデートすることになり…そこでキスを求められて色々ありエッチもしてというお話。このとき主人公が夏未を好きなのもまりかが自分のことを主人公は好きじゃないと気付いているけど身体の関係を持ってしまいそのことで主人公は夏未とは向き合えず、なつみは責任を感じで自分を夏未と思って体を求めることを許したり罰してほしいというような歪んだ関係。なんだかんだでなつみが絵で海外に行き、主人公も援助交際は誤解と知るがもうなつみは海外に行ってしまう。そして、なつみを好きと自覚し時間が経ってなつみを追いかけて海外に行って付き合っておしまい。
感想⑥
結局絵で海外に行くのをやめる条件としてクリスマスデートというのがどういう意味を持ったのかよくわからないなぁと思いました。前は主人公が海外に行ったのでその対比で今度は彼女が海外に行ったというのも分かりますがそこまでする絵の情熱は感じられなかったので単に主人公との歪んだ関係を断ち切るために海外に行ったのかなと思いました。卒業前に海外に行ったり主人公には黙ってたりととにかく変えたかったことが押し出されてるなと思いました。
内容⑦(夏未)
告白の予約から時間が経ちクリスマスに夏未をデートに誘うことになります。デートの前に夏希とデートプランを練ったり予行練習を行っているときユキと手をつないでいるところを夏未が見てしまうところから始まります。そのあと夏未のことを思えば夏未√となり誤解を解きデートして付き合うことになります。そして主人公はなにも進路を考えていないところから大学に進学することを目標にして勉強を始めます。すると千尋という子を見かけて三人で勉強をすることに。そのときに千尋のことをとても気にする夏未や関係をすすめられずやきもきする主人公という光景があり、主人公と近づくと大切なものを無くしていく気がして怖いという夏未の本音と主人公の積極的になれずやきもきする本音を吐き出して解決。そのあとに先生が千尋と話していたり、千尋の記憶が主人公と夏未から消えたりとこの世界の謎に迫っていく姿が見られます。
感想⑦
お互い何か大切なことを忘れていたり、記憶にない写真があったりとこことユキとの関係がポイントになると思い進めていきました。徐々に世界の謎が形になっていき構成的に良いと思いました。
正直夏未ルートの内容はあまり入ってこなくてユキの謎の方に興味を持ってしまいました。また、千尋への執着は姉妹という気持ちが心の奥にあったのと存在が消えることに近づくと似てくるのかなということと妹っぽさが自分と重なるのがあるのかなと思いましたが異常な執着心であったことがどういう理由なのかはよくわからなかったです。
内容⑧(ユキ)
ユキとのことを考えるとユキ√に入り再び夏希と恋人になります。消える期限までの間そのそぶりを見せずに主人公と付き合います。卒業後の将来を話す主人公とそれを聞いてる夏希という描写が多いです。夢で過去のことを断片的に思い出したり、他のヒロイン達に報告すると納得と言われたりとどんどん謎が明らかになっていきます。そして、いよいよ消えるまじかになると夏未と主人公を呼び出し、ボイスレコーダー?を再生して過去のことを思い出させます。そして、大切な何かを知った夏未と主人公は事故の話を聞き、主人公は先生が怪しいことに気付いて契約のことを知ります。そのあと夏希を見つけ、夏希を生かす代わりに自分を消す契約をしてきたことを明かします。この契約は存在を消すのを消すというもので前代未聞のため、契約後主人公がどうなるかはわかりません。そして、消えた主人公…夏希以外は主人公を知らないような描写…ED後に夏希と再会しているCG
感想⑧
今までの他の子とくっつけようとしていたけどやっぱりユキのことを好きになる主人公というのは分かり切っていても運命を感じて良いなぁと思いました。ここで明かされた過去の主人公の行動は今までと違い格好良かったことからやっぱり夏希が消えて変わったんだなぁとも思いました。正直な話夏未√と夏希の話の途中から分かり切った展開ではありましたがそれでもうるうるとしてしまうものでした。
物語的な綺麗さで言うとあそこで主人公が再び契約したり、ED後に主人公が見えるようなCGは綺麗とは言えませんが個人的にはやっぱり再会している方が好きです。最後はハッピーで気分よく終えたいです。
個人的な最後の結末の解釈は存在が消えたのを消したから夏希にだけは主人公の記憶が残り、不具合で主人公の存在は消えなかったが良いなぁと思ってます。

全体感想
事故の前の話と事故の後の話では主人公が大きく変わっているように感じました。それも事故後は大切なものを失わないために見つけない為に適当にしてるのがユキ√以外では出てるのかなぁと思いました。
逆にユキ√では他のヒロイン全員からの告白を断って振ったあとなので記憶をなくしても変わらなず見つけるという意志が出ているのかなぁと思います。
ユキルートをやるまでも普通に楽しんでいましたがやっぱりユキ√をやるとその世界以外考えられなくなりました。


ここまであやふやな拙い文章とあやふやな感想をお読みいただきありがとうございました。


最後にヒマワリと恋の記憶とほんの少しその要素展開感じたなぁと思ったのでオマケとして書いてみたいと思います。やってない人見たくない人はこの下は見ないことをお勧めします。











ヒマワリと恋の記憶のカナルートが瑠璃に当たってPK戦なんかはまさに見たようなお話と感じました。そこはほんとにそれだけですが茜と亜依の関係とシナリオの構成が夏未と夏希のシナリオの構成と似ているのかなという部分を強く感じました。亜依にしても夏未にしても言い方は悪いですが茜と夏希を盛り上げるための要素で部分的に世界の仕組みを出していったり、恋のライバルであったり、最後は協力したりと凄い見た展開だなぁと感じました。また、ヒマワリと恋の記憶では天使であり、ゴールデンアワーでは悪魔であることもあり対になっているように感じました。
また、上手くは言えないのですが世界観、設定が過去のMORE系列作品で見たようなものを感じたりもしました。加えて、MORE系列らしい個性これぞMORE系列の作品だなぁ~というひねりや設定を存分に感じました。