井の中の蛙、大海を知らず そして彼らは空の青さを知らず
はじめに宣言しましょう
この作品は真に傑作であると私は考えてやみません
だがしかし、私は彼、彼女たちの想いと言の葉と一挙手一投足を否定します
…共感はすごくしますがね
希死念慮
それは誰しもが抱く感情でしょう
勿論私もそうです
だからこそ、プレイ中
私はずっと叫んでいました
「命あっての物種ではないのか」と
何故幸せが続かないと断言できる
何故これ以上の幸せが未来にないと思える
何故、生きてほしいという願いを踏みにじる
何故、ミーくんとの物語の続きを歩もうと思わなかったのか
すべて、命あればこそ
未来という不確実性の下に
可能性の中に在り得た道をあるがままに歩む
それこそが覚悟であり、救いであり、贖罪であり、人生ではないのかと泣き、怒り、やるせなさで一杯でした
宵宮殿に救えなかった後悔を、抱く必要はない
向こうから逃げただけだろうと言ってやりたかった
だからこそ、でしょうか
天使ルートの終盤
救われぬ者に救いの手を、そしてそこから逃げなかった
彼の二人に、私も救われたような気分でした
まぁ、救われた対象がガチ犯罪者ですし、贖罪の話やら碧星殿の話など深堀り足らないのでは?と思うことは多々ありますが
最後の最後に消えたいと願った少年は、去り行く彼女に消えないでと縋った
宵宮梯子と天使の物語はこれで好いのだと感じます
このあたりのビターさと、心の底に残ったひとにぎりの砂金のような煌めきを胸に
私は明日を生きていきます
今まで以上の幸せを噛み締めるために
今まで以上の苦しみを踏み越えるために
…………明日を喪った彼らの代わりに
マイナスの4点は、彼らに捧げます