うん、ロミオ先生ならそうするよね
読了後、まずキーのファン層に受け入れられるのかが一番心配だった。おおむね杞憂だったが、やはり激烈に反発しているユーザもいらっしゃるようで。
プロフェッショナルの男性主人公と、無垢なヒロインの交流を通してお互いに与え合う影響を描く作品で、映画の「レオン」なんかに近い、ある種の伝統様式を踏襲したシナリオ。
ビターな世界観ゆえ息をのむようなシーンも多く、ライターがライターだけに「どうせうまいこと行くんだろう」という楽観もできず、常にやばいことになるんじゃないかとハラハラしながら進めていた。
常に緊張しっぱなし、でもふとフィリアが入れてくれる一服が上手く息を抜いてくれて、非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。
バディものとして外せない「決裂と和解」のシーンはここまでやっていいのか、と思うぐらい強烈。最高に印象に残ったシーンです。
最後の結末について「残念」に思う気持ちがないわけではありませんが、これ以外にないという納得感があるものになりました。贅沢言えば、最後のエピローグ後の、あたらしいコンビのエピソードもちょっと見てみたかったかな