イラストの色香とシナリオの廃頽が見事なコンボ
抜きゲーといえば身も蓋もなくヤリまくるだけと思い込んでいた自分に、目の覚める見事なパンチを叩き込んだ怪作でした。 シナリオからはエロを引き立てる雰囲気を演出する以上の気合を感じます。登場人物たちのどうしようもなく苦しくて、やりきれなくて快楽で慰めあうしかない閉塞感が感情を叩くというか・・・ 作中にたった一度出てきた 「こんな快楽、かみさまは許しはしない」 というフレーズが端的にこの作品の昏さを表現していて、印象に残った。