完全一本道シナリオ、初回プレイ時は面白いが二周目以降はスキップの嵐なのにスキップ機能もイマイチという誰得仕様。
本作は、RPGのお約束を徹底的にパロることで笑いとシナリオを成立させています。
それは別にいいのですが、問題は、一言感想にも書いたとおり、メインシナリオが完全に一本道であること。
ヒロインの好感度によって時々個別ルートが思い出したように入るだけで、大筋は全く同じ。
幸い、既読ジャンプ機能があるのですが、このゲームはアイキャッチが極めて多く、
そのアイキャッチが入る度にジャンプが解除されます。
このアイキャッチ自体、体験版で多過ぎると不評だったのに、製品版でもホンの気持ち程度早くなっただけで
相変わらずウザいことに変わりなし。
アイキャッチが入る度にジャンプボタンを押さねばならない、この物理的に鬱陶しい仕様が
再プレイをしようと思う気力をガリガリ削ってくれます。
シナリオ内容自体は悪くなく、ヒロインはそれぞれ可愛いし、サブキャラにも可愛い子が多いです。
（個人的にはクリスがイマイチだったけどまぁ趣味の範疇だと思います）
主人公も良識ある好青年で、決めるところはしっかり決める良主人公。
ギャグを主体にしつつ時折シリアスを挟むシナリオも面白い。
しかしながら、完全一本道を許容できるレベルではない、というのも事実。
マブラヴオルタ並に作りこまれているなら、完全一本道でも許せますが、
本作はフツーのエロゲのフツーの良シナリオレベルです。
初回プレイ八時間くらいは楽しめますが、楽しめるのはそこまで。
二周目以降はただCGを回収するだけです。
正直な話、ミドルプライスでさえちょっと薄いかな？ と思うくらいのボリュームしかありません。
これでフルプライスは高過ぎます。
凄く期待していたので、この肩透かしにはガッカリしました。