(GiveUp) このゲームのコンセプトを理解しきれずに買ってしまった自分のミスなんでしょうな、これは…。
10点は絵に対する最低限の配点です。
絵は綺麗で可愛い、が、それ以外、特にシナリオはとても耐えられませんでした。
耐え難きを耐え忍び難きを忍び、の精神ならプレイできなくもありませんが、そこまでするほどの
作品とも思えず、早々にギブアップ。
久しぶりに地雷を踏んでしまいました。
このゲームのコンセプトは、
「主人公が登場人物全員からべたべたべたべた纏わりつかれ、甘やかされる」ということらしいです。
それは確かに達成できています。
全てのキャラクターがやたら好意的に接してきて、これでもかと言うほどに持ち上げます。
というか、ここまであからさまだとぶっちゃけウザい。
主人公は完璧超人らしいですが、その完璧さを『嫌味なくユーザーに実感させること』が
全く出来ておらず、ただテキストで
「女の子と見紛うような可愛い顔」とか
「大金持ちの御曹司で学園に首席入学できるほど勉強が出来てスポーツも万能、
料理もとても上手い」とかさらっと書かれるだけ。
これらの設定を実感できる描写が皆無であるため、これがプレイヤーの代理人たる
主人公の能力だと思えないわけです。
この高ステータスに目が眩んだ登場人物たちが、ただひたすら主人公を誉めそやすだけ、
というのが本作です。
色々書きましたが、簡潔に言うと
「主人公が気持ち悪いくらいに男女問わずモテまくるが、そのモテっぷりに全く共感できない」
ということです。
主人公がモテモテで完璧超人であっても面白いゲームはいくらでもありますからね。
登場人物だけではなく、プレイヤーをも惹きつけるほどの魅力が主人公にあるか、ということです。
その点で全くダメだったから、コンセプトにも共感できず、結果ゲームとしての魅力も
損ねてしまった作品でした。
共通ルート序盤で投げてしまったのでストーリーについては何も言えませんが、
プレイする気力を根こそぎ奪うようなゲームはそれだけでゲーム失格だと思うので、
ギブアップ作品として感想を書きました。
もし万が一まかり間違って森崎くんがネオファイヤーショットを止めるくらいの奇跡的確率で
シナリオが面白いということだったなら、いつか続きをプレイするかもしれません。