事前に期待していた面白さはあった。良い意味でも悪い意味でも、期待を裏切られることのないゲームでした。
昨今のエロゲの主軸構成の一つに
「シナリオ前半の共通コメディ+後半個別ルート確定後のシリアス」
という形がありますが、本作は上記構成のシリアス部分までコメディに徹した作品です。
一話完結タイプのショートシナリオの集まり、といった形式なので、一本筋の通った
シナリオは無いに等しい。
また、何かシリアスっぽい描写が入っても、あくまでオチはコメディなので、段々
パターンが読めてくるため、ぶっちゃけ飽きます。
予想外の真実とか怒涛の急展開とか、そーゆーの一切ないので。
また、登場人物が少なめなのもマイナス。
ヒロインとごく一部のサブキャラにしか立ち絵が無く、更にサブキャラ自体ほとんど出て
こない。
いつも主人公+ヒロインたちの内輪だけで物事が完結してしまうのは、世界観の狭さしか
感じません。
主人公は学園モノに良くありがちなモテモテハーレム主人公ですが、何でこんなにもててるのかも
サッパリ分かりません。
度量の広いイイヤツではありますが、ゲームスタートの時点でヒロイン全員の好感度MAX
というのは正直どうか。
…と、苦言を並べてみましたが。
「こまけぇこたぁいいんだよ!」の精神で気楽に遊べば、学園ラブコメとして普通に面白い。
体験版から話を膨らませてくれるようなことはありませんが、最低限度の面白さはあります。