ソツなくまとまってはいるが、パンチ力に欠ける。いい意味でも悪い意味でもまったりしたゲーム。
『サンタやトナカイが実在する』というのが本作の根幹設定となっていますが、
この設定の使い方が非常に下手くそです。
基本的にファンタジー重視の設定でありながら、シナリオは変にリアリズム重視。
設定と物語の方向性が全くかみ合っていないため、最初から最後まで違和感が残ります。
ファンタジーならファンタジーらしくご都合主義にすればいいし、リアリティのある
シナリオにしたいなら、基本設定の部分から見直しが必要。
ここの組み合わせが上手く出来ておらず、サンタやトナカイなどの設定に矛盾しか
感じなかったため、シナリオにのめり込むことが出来ませんでした。
上記の根本的ミスに目をつぶると、全体として小器用に纏めたな、という印象を受けます。
目立つ欠点こそないものの、特に目を引く要素もありません。
まさに普通のエロゲー。
エロゲーとしての及第点には達しているので、興味があればやってみてもいいんじゃない
でしょうか。