キャラゲーならこんなものだろうか
シナリオゲーが好きなので普段あまりキャラゲーはやらないのですが、ゆずの新作ということでつい買ってしまいました。
結果から言うと、予想以上にひどいシナリオが目についてどうしてもキャラを愛でることができませんでした。
あまりに酷いご都合主義が耐えられず、早く終わらせたい一心でプレイしていました。キャラゲーをシナリオで評価するとは何事かと思われるかもしれません。しかし、いくらキャラゲーであっても最低限筋の通ったシナリオは必要でしょう。キャラを阻害しない程度の毒にも薬にもならない無味無臭シナリオでもいいです。この作品はヒロインの可愛さの演出としてのシナリオと、読者を感動させるためのシナリオ、その両方を取り込もうとした結果どっちつかずの中途半端で終わりました。可愛さを楽しもうにもお涙頂戴展開が鼻につくし、かといってシリアス面は急展開&ご都合の連続で感動も何もない。可愛さの演出とシリアスがお互い足を引っ張り合って共倒れという、最悪のバランスで成り立ったシナリオだと感じました。
キャラゲーなら、キャラゲーとして振り切ってほしかった。これでは我々はどこを楽しめばいいのか分かりません。伝えたいことがぶれている。
ゆずそふとは今のところこの一本しかプレイしていませんが、他の作品まで手を出そうなどとはとても思えない出来でした。
それとコメディパートの既視感が強すぎませんか?特に大学パートはぐらん〇るから拝借してきたようなネタばっかりでうんざりしました。面白くないし。もうすこし自前のネタで勝負してほしかったなと。