CG、説得力のある展開、苦悩する主人公……丁寧に作ってあります。重苦しいゲームが苦手な私でも楽しめました。
このメーカーのゲームはなぜか好きなので、点数はおそらく甘めです。
絵はいいですね。塗りやキャラクターデザインだけでなく、構図にもグッと来るものが多くあります。
この原画家さんが好きな方は、絵買いしても後悔しないかと。
ここでの平均点があまり高くない理由は、想像するに
・暴力も責めもぬるい。主人公の葛藤や躊躇が邪魔で、エロにのめり込めない(陵辱好きの人)
・展開が平板で、結末も途中でほぼ読める(シナリオ重視の人)
といったあたりでしょうか。
企画や構成(=材料)は中途半端で、ライターと原画家(=料理人)が頑張ったという感じ。
物語の展開は、現代的な復讐劇にファンタジーの要素が入ってくるので違和感があります。
リメイクで新キャラも登場していますが、主人公の助手役という以上の働きをしていません。
もう少し活躍して欲しかったですね。
主人公の妹は、健気で明るく、素直で、よくできた子です。
二次元キャラっぽい、わざとらしいところをあまり感じさせません。
この妹が現実にあのような目に遭ったとしたら、犯人には凄まじい憎悪を感じると思います。
復讐されるほうのキャラクターでは、三姉妹の末妹が可愛らしいですね。陵辱するときには罪悪感を抱かせます。主人公の妹を陵辱した人物の子供であり、直接的な罪はないので、まったくの被害者です。
姉の一人は生意気な今時の学生ですが、ぶっちゃけ良い体してます。
この三人が非常に良く描写されていて満足できたので、この点を付けました。
大プッシュできるほどではありませんが、埋もれてほしくもないというゲームです。