総じて言えば、いいゲームです。20点ほど酷くはないです。 考えはよかったのでしょう。しかし、結果は予期どおりになれなくて、麗しくなかったかと。 リメイクがあるのだとしたら、改正・活用したら人気作品にでもなるかと思います。実際、平均でも50点ぐらいになります。
システム:
-3Dシーン:動態光少量、HDRほとんどなし、動態影主人公のみ、ローポリです。はい、ロースペックもぬるぬるです。
-UI:使いやすい。
-合刃:楽しめました。
キャラクタ:
-鳥海知空:まず、主人公。この人を一言で言えば、のびたさんも飛んでジャンプ土下座しです。まさに、「けど、のに、でも、だが、もう」の免許皆伝を持っています。それに加えて「今、どんなことを話してったっけ?」というどういう神経発言連発。独り言多かったり。時々斜め上。括って見れば、この人はとびっきりの駄目人間です。
-鳥海鈴珠:主人公の妹。鉄板の妹キャラ、兄思いで、心酔もとい愛しています。叶わない恋ですが、それでも結構大胆にやっていきました。態度だけでも称揚です。
-荒渡琉華:隣のお姉さん。ナイスバディーのお姉さんです。知空を愛しています。腕っ節は強く、性格は明るく、からかい上手。トラウマを乗り越えられてよかったです。
-天宮史音:主人公の幼馴染。知空をふかく、ふかーく愛しています。嘆かわしいほどに身を投げ出し、そこに惜しみなし。構えは正に一筋、正に一本道。幼馴染強し、恐ろべし、敵えなし。
-白川生:謎の美少女転校生。知空を試し、共に戦い、やがて愛は芽生える。口調は中世、口吻は堂々。凛として立ち居振る舞いする女の子。そして!まさかの隠し妹キャラ。可愛くぼけーするのがたまらない!
-倉崎天名:風紀委員長もとい龍脈管理者。天宮史音に力を授かり、思いの真摯さに耐えなく願いを叶う。そして、史音の姿を一部取り入れたことで、世に顕現した。史音たちで人間を好きになった。姿もとい身体的な関係か、史音の心に影響されてか、皆と共に苦難を渡り、知空に惹かれて愛してしまった。さすがに、史音の遺伝子だけあって、愛の深さも半端っない。その正体は、我らがアマテラス大神なり。
-野郎:皆さんって野郎がお好きですか?ないない、ないよね~
シナリオ:
-成長の物語です。主人公は親友が多い、皆に数え切れない程助けられ、ようやく立ち向かえることができた。皆さんは本当に優しいです。こんな駄目な主人公でも、事細かく心込めて導き正してくれます。だからこそ、主人公は最後に救われて、皆も救われた。愛と友情と努力と勝利です。
史音さんが最後は、知空と恋人になれてよかったです。思いのほか、天名さんも幸せになれたなんって本当によかったです。痺れます。とはいえ、史音もまだまだ緩めてはならない、他の女の子たちもまた攻めてくるかもしれない。
ハッピートゥルーエンディングです。めでたしめでたし。
-心境描写は長めになってしまったせいで、会話というより話題がくるくる同じ場所に回って、多くの皆に煩くというより不毛に見えるのでしょう。この部分を縮めていたら、評価は高くなると思います。とはいえ、リアリティーを表現したいからこそ、こんな風になってしまったのでしょう。
-激情があっても、激昂することはないと思います。淡々の絶望、淡々の成長、淡々の感動。ただただそうした感情が浮かび上がろうとしても、限界を超えないまま、安定さともいえますか。良いところでも、悪いところでもあると思います。人はいつまでも、どこまでお堅いものですから、軽々しくも重々しくもどうであろうとも、ただただ易々と変わることはないです。多くの困難を前に、数え切れない後悔と反省、やがて助けられ解決できて、ようやく前にわずかに一歩踏み出すことができる。この部分の描写は結構リアリスティクです。
-人物の視点を切り替えることで、人と人の差を見ることで、楽しめるかと。
イラスト:
-キャラデザ、文句なし綺麗です。
-3D背景のおかげで、立ち絵は豊富で、堪能です。
-2DCG、ちょっと雑なところもありますが、大まか綺麗です。
-2D背景CG、大まか綺麗というより、風味ありです。
-3D背景CG、表現したいものは表現できている。
音楽:
-出るところは出ています。良好です。