値段にしては短いがコンセプトにあるように無駄のないシナリオが多数のスチル絵で展開される。声優の演技もいい。彼女たちが過ごしたひと夏の思い出は輝いていた。難点を上げるならやはりその短さ故にひねりがなく素直な展開だったことか
蘭の言動には序盤から違和感を覚えていたというかわかりやすく書かれていたけれど、その意味するところ、大切な人に教えてもらった人の弱さと優しさを同じように誰かに教えてあげたい、という想いが受け継がれていく様は中々感動的だった。
蘭は紗波さんみたいになりたいと思い、名前は出ていないけれど紗波もまたあの人みたいになりたいと思っていた。そしてまた、深菜も蘭みたいに1年後、自分のことをちゃんとしたら誰かに教えてあげられるように、蘭みたいになりたいと思えるようになった。
なお個人的には深菜や蘭は眩しすぎて、見守る側の美智子さんの方がかっこいいな……と。