こういう暗い雰囲気は、梅雨の時期にはよく合う。
「初夜権」は広辞苑にも載っていたぐらいなので実際に行われていたものなのだろう。
村を覆う憎しみ、愛する人と愛し合う事の出来ない苦しみ。二人、愛し合えば、相手を殺めてしまうかも知れず、たとえ無事だったとしても以前のような関係ではいられなくなるかもしれない。比めシナリオではその辺りは上手く描けていたのではないかと思う。最後はハッピーエンド・・・なのかな?
それ以外は微妙。葉花はあまりにも泣きすぎ、そして優柔不断で、見ていて非常に苛立たしかった。千鳥は特に印象に残らず・・・。
雰囲気は良い、そして音楽も良し。ただ、中盤での中弛みは気になる。会話も何か変な感じ。「よかったです」とか使いすぎではないかと。
正直、何か一歩足りない感じ。中盤~終盤の流れをきちっと描いていれば、もっと良かったのではないかと思う。