面白かったけどやっぱFDの域だと思う。 期待しすぎに注意! FDとしては及第点。
まず最初に言わせてもらいたい。
弁慶、あずみ、大友焔のルートがないことに私は絶望した、とね。
弁慶はルートあると思ってたのに…
あずみだってさぁ、処女というカミングアウトまでされてシーンすらないとか
それでもエロゲの主人公か!な~んて思っちゃうよね。
予想外に大友が可愛いし。
大友ちゃ~ん、マジ天使。
あっ弁慶はエロならありましたよ。
とまぁ発売前からめっちゃ楽しみにしてたまじこいSですが面白かったけど期待はずれ。
率直な感想はそんな感じ。
期待を煽りすぎたよね、すごいボリュームだからフルプライスとかさ。
全体的なボリュームはそこそこだけど一つのルートとしてみたらボリューム不足かなぁ。
最速スキップで2~3分で終わるルートもあるし。
オマケ的なルートじゃないよ?
ちゃんとしたルートがスキップ使うと2~3分で終わったりする。
オマケ的ルートはもっと短い。
あくまで個別に突入したらだから共通もふくめるともうちょいあるとは思うけどさ。
今回も豪華声優陣を起用し新規キャラも多く増やしてきたんだけど、
声優さんの豪華さだけというかどのキャラも印象が弱い弱い。
もっとシナリオにくいこんでくるのかと思いきや全くでてこなかったりもするし
キャラに無駄が多い。
FDってさ、個人的に本編の補完だと思ってるんだけど
補完どころか新規にキャラを増やしすぎてしっちゃかめっちゃかになってるよ。
どのルートも基本エロが中心という気がした、
そういう意味でもFDなんだよなぁ。
本編ほど色々丁寧じゃないというかさ。
これはFDなんだろうけどその域じゃないと公式が宣言してたからね。
だったらもう少し丁寧にキャラを仕上げてほしかった。
それぞれのルートの印象はこんな感じ。
【紋白】
まず初めに私はロリコンではない。
私の好みはマルギッテさんのような凛々しい年上の女性なのです。
あっ、マルギッテさんは年下でした…
まぁ、あそこまで凛々しくて年上オーラがあれば関係ないです!
そんな私が父性を刺激されるほど紋白はいいロリだった。
健気なところがいいですねぇ、
ハゲの言ってた事が悲しいことに理解できてしまいましたよ。
フハハ!という笑い方が特に可愛いね。
シナリオは自分一人だけ妾の子なので
家族の一員として認められるように頑張る!という微笑ましいもの。
兄や姉などその他多くはそんな事気にしていませんが
母親だけは自分がお腹を痛めた子じゃないので
多少思うところがあるようです。特に大きな出来事もなく終了。
百代には姉が敗北したこともあり苦手意識のようなものがありました、
同じくワン子にも兄の片思いの相手ということで
あまりいい印象をもっていなかったみたいです。
ロリキャラということもありこのルートはハゲのとばしっぷりがいい味だしてましたw
シナリオの尺は本編と比較すると短いかと。
盛り上がりどころというのも特にないので
紋様にどれだけ萌えられるかというところで評価もわかれそうですな。
紋様の専属執事になることで九鬼家に住み込みでご奉仕するのですが
結構新鮮でよかったです。
あずみさんが上司になり上下関係がはっきりしたことにより
クラスで対立してたころとはまた違った印象だったなぁ。
【不死川心】
私はそんなに興味なかったキャラだけど
本編で人気あったからヒロインに昇格したんだよね?
これは確かに人気でるだろうなぁ、と実感しました。
優秀な萌えキャラです。
シナリオはS落ちしたのを切欠に友達のつくりかたを学んでいくというもの。
心の制服姿は新鮮だったし可愛かったですよ。
十勇士の動きが不穏とか言っていたので何か事件がおこるのかと思っていたのですが、
大和と付き合いだしてイチャイチャして普通に終了でしたね。
FDらしいほのぼのとしたシナリオ。
エロは4シーンありましたがうち2シーンは前戯のみで終了しますので
本番まであるのは2シーンのみになります。
回想枠が思ってたよりも多かったので嬉しかったのですがそういう事かと落胆しました。
心のおっぱいをちょっと弄るだけのシーンで一枠はひどい。
【辰子】
甘やかせ系お姉さんの板垣辰子!
スタイルいいヒロインはやっぱいいなぁ。
シナリオは川神院で世話になっている板垣三姉妹をサポートしていくというもの。
まぁ三姉妹でHするというFDらしい展開でしたね。
亜巳はすっぴんのほうが全然かわいいぜ。
意外にも天使が結構よかった、ああいう反抗的なやつは徹底的に躾たいね。
【マルギッテ】
本編をプレイしたときに専用ルートがないとか何のバグだよ、
とかずっと思っていました。
だってそうでしょ?3Pがあるのに攻略できない、こんな悲しいことはありません。
そんなマルさんが攻略できるというのだからそれだけでも買う価値はあります!
シナリオはマルさんに女の喜びを教え調教していくというもの。
引き締まったボディ!最高や…
マルさんに首輪チョーカー似合いすぎ。
マゾの資質十分でっせ!
【松永燕】
百代先輩と同じ三年生で納豆小町こと松永燕。
納豆の宣伝と出ていった母親が戻ってきてくれるのを願って日々戦い続けています。
メインヒロインだけあってシナリオは本編のまじこいに近いものがありました。
やはり注目すべきは川神百代の敗北でしょうか。
紋白に百代を倒すように依頼されていた燕は百代の弱点を研究するために
大和&百代に接近してきたということですな。
タッグマッチトーナメントで優勝したら
川神百代への挑戦権があたえられるという流れで燕は大和と組みました。
燕はぶっちゃけめちゃくちゃ強いですね。
正面から粉砕するのが百代なら横にまわって仕掛けるのが燕という感じ。
タッグマッチトーナメントというのは本編にありそうなイベントで結構面白かったです。
どちらか一人が倒されたら試合終了なので一人だけ強くても勝ち続けるのは難しい。
燕はほぼ一人で瞬殺していたような気も…
トーナメント本選の組み合わせ&結果はこんな感じ。
一回戦
第一試合
○直江大和&松永燕(知性チーム)VS武田小十郎&ステイシー(ワイルドタイガー)×
第二試合
×島津岳人&長宗我部(400万パワーズ)VS鉢屋&福本育郎(無敵童貞軍)○
第三試合
×羽黒黒子&板垣天使(地獄殺法コンビ)VS弁慶&板垣辰子(デス・ミッショネルズ)○
第四試合
×黛由紀江&小杉(ザ・プレミアムズ)VS那須与一&葉桜清楚(桜ブロッサム)○
第五試合
○椎名京&源義経(源氏紅蓮隊)VS板垣亜巳&クッキー(アーミー&ドッグ)×
第六試合
○風間翔一&大友焔(ファイヤーストーム)VSクリス&マルギッテ(大江戸シスターズ)×
第七試合
○ヒューム・ヘルシング&九鬼揚羽(ミステリータッグ)VS井上準&九鬼英雄(フラッシュエンペラーズ)×
第八試合
○川神一子&源忠勝(チャレンジャーズ)VS榊原小雪&不死川心(KKインパルス)×
二回戦
第一試合
○直江大和&松永燕(知性チーム)VS鉢屋&福本育郎(無敵童貞軍)×
第二試合
○弁慶&板垣辰子(デス・ミッショネルズ)VS那須与一&葉桜清楚(桜ブロッサム)×
第三試合
○椎名京&源義経(源氏紅蓮隊)VS風間翔一&大友焔(ファイヤーストーム)×
第四試合
×ヒューム・ヘルシング&九鬼揚羽(ミステリータッグ)VS川神一子&源忠勝(チャレンジャーズ)○
※ミステリータッグの棄権による不戦勝
準決勝
第一試合
○直江大和&松永燕(知性チーム)VS弁慶&板垣辰子(デス・ミッショネルズ)×
第二試合
○椎名京&源義経(源氏紅蓮隊)VS川神一子&源忠勝(チャレンジャーズ)×
決勝戦
○直江大和&松永燕(知性チーム)VS椎名京&源義経(源氏紅蓮隊)×
エキシビジョンマッチ
○松永燕VS川神百代×
燕は正攻法で百代に挑んだら勝てませんが
毎日百代と組み手稽古したり大和と親密になって
百代を動揺させたりと色々な手段を用いて百代を倒しました。
この敗北を糧に百代はさらに強くなると思うのでもう燕は勝てないかな、たぶん。
燕ルートをやっていて思ったのが
これが百代ルートだったら面白かったのにな、ということ。
負ける百代とか新鮮でちょっと切なかったし
どちらかというと百代の応援をしていました。
その後燕に告白され付き合うというのも複雑w
でもこの展開は嫌いじゃないです、
利用するために接近したら本当に惹かれてしまったというやつね。
EDは二種類あって燕の主導権を握るか、燕に主導権を握られるか…
【榊原小雪】
本編で一番救ってあげたかったのに攻略不可だった少女。
それがこの作品で攻略できるというのだから喜ばしい…はずだったのですが。
このルートはifの物語なので
もしも幼少時代大和が小雪を仲間に入れてあげてたらどうなっていたのか?
というのがポイントになります。
ちょっとこれは求めていた展開じゃないですね、
私は歪んでしまった小雪だからこそ救済したかったのであって
そこに救済済みという前提がつくとなぁ。
このルートはちょっと他とは違ってトゥルーのようなものなので
小雪にスポットがあたってるわけでもないんですよ、
だから小雪ルートというにはちょっとあれ。
本編のリュウゼツランで板垣姉妹とのシーンがあった程度のものと考えていただければ。
シナリオは九鬼家の一部が謀反をおこし分裂するというもの。
そもそもこの謀反は実行前にバレてしまい頓挫するはずだったのですが、
九鬼家の当主、九鬼帝が「謀反おこしたいんならおこしてみればいいんじゃね?」
というような発言をしたのを切欠に計画は続けられました。
当主の了承をいただいての謀反とは前代未聞ですよね。
事件の全貌はそんなおバカな感じでした。
【百代、一子、京、由紀江、クリス】
彼女たちはアフターだからエロ中心で全然ありでしたね。
クリスとのゲーム対決はクリスが可愛くてたまりませんでした。
どのキャラにも魅力があるのがまじこいのいいところ。
【伊予、小杉、弓子】
これはオマケ的ルートなのですぐ終わります。
他にも風間ファミリーとの未来EDというのがありましたが、
これはリュウゼツランルートのその後の出来事で
百代&京と関係をもってしまった大和の苦難が描かれていました。
私からしてみれば羨ましすぎて発狂しそう。
EDはまだいくつかありますがエロシーンはなくBADのようなものでしたね。
そして全てのルートをクリアすると橘天衣ルートが開放されるわけです。
四天王の一人で百代に敗北し、まゆっちにも敗北したという彼女です。
エロシーンがあるわけでもなくよくわからない要素。
本当にオマケという感じですな。
こんな感じで無駄な要素が多すぎ。
そんな遊び心よりも一人でも多くのヒロインを攻略可能にするべきでしょ。
正直、伊予や小杉たちのようなオマケ的なやつでいいなら十分やれたと思いますね。
本編らしいルートが松永燕しかないというのは残念。
松永燕が本編だとしたらそれ以外のヒロインは全員FDという印象だなぁ。
まぁ私がこれを楽しめたのはキャラ萌えだと割り切っていたからですかね。
本編のような川神大戦的イベントを期待するとかなり厳しいです。
小雪ルート以外は敵らしい敵がいないので
ほのぼのとした日常で関係を育んでいくという流れ。
西の十勇士はもうちょい活躍してくれるのかと思ったのに雑魚ばかりでしたなw
一名かなり強いやつもいましたがあれはどうみても幽白の鴉が元ネタだよねぇ。
今作はアニメーションが結構あってよかった。
あまりアニメーションが随所に挿入されてるエロゲというのもないから新鮮だったよ。
ただ力のいれどころ間違えてるような気がしてならないけどね。
やっぱ圧倒的にキャラの掘り下げが足りてないんじゃないかな、
みんな出落ち臭がすごかった。
フカヒレとカニの二人だけでまわせるつよきすはやっぱり偉大なんだな、と。
クリア後のスタッフルームのコメントでタカヒロ氏が
「まじこいSで攻略できなかったキャラも何かの形で提供できればいい」
と仰っていましたね。
ただのリップサービスかもしれませんが個人的にはそうなってくれたら嬉しいです。
全年齢とかになったら嫌ですけど。
実際PS3で発売が予定されていますからね、発売延期しましたが。
京とか下ネタのオンパレードなのに18禁以外でみたくない、
丸くなった京なんて京じゃないのさ!
色々不満を書き綴りましたがそれだけ期待が大きかったということですね。
本編のファンだったらFDとして問題なく楽しめる出来だと思いますよ。