色々な意味で好みの分かれるゲーム
私の中では久々の大当たりタイトルでした。
前作プレイ済みです。
前作が思いのほか面白かったので、次作であるこの作品をプレーしました。
そのため、どんちゃんのキャラクターが如何なものかは知っていました。
ですが、最初にゲームを起動した時のタイトル画面での音声
「どんちゃんが~、きゅぅ~~~~・・・」
もうこれだけで猛烈な脱力感に襲われました。
まきいづみさんは好きな声優の1人なので、聴き慣れている声のはずなのですが、
それでも相当な精神ダメージ(脱力感)を受けました。
まきいづみさんの声が苦手な人は、タイトル画面の声を聴いただけで
発狂してアンインストールするレベルだと思います・・・w
逆に好きな人は思う存分ボイスを堪能できる作品です。
肝心の本編ですが、プレイ前には「バカップル」な展開の作品だと思っていました。
現に、どんちゃんの彼氏もほのぼのタイプです。
「これは相当なまったり作品だな」と思いながら、のん気に進めていました。
実際前半~中盤までは、まきいづみさんのボイスに癒されながらプレイできました。
しかし、進めて行くにつれて考えが変わってきました。
社会に出ることで避けられない現実が「バカップル」にジワジワと迫ってきます。
「ただニコニコしているだけではダメ、がむしゃらな必死ささえ報われない時がある」
終盤のどんちゃんの狂乱とも呼べる行動も「初めてぶち当たったこれまでに無い絶望」
に対して人間が起こしてしまうであろう行動の1パターンとして、ごく自然であると納得してしまいました。
結局は綺麗事だけでは生きていけないと、進めて行く都度に改めて思い知らされました。
確かにラブラブ展開全開な部分もおススメなのですが、
ただの「ラブラブ純愛ゲーム」だと思ってプレイすると面食らってしまうと思います。