【瑠奈√以外クリア】【ネタバレ有り】イベントとイベントの繋ぎ方に問題あり、魅力的なヒロインが多くそれなりに面白い作品ではあるが、主人公の考え方とか残念なところも多く見られる。次回作に期待!といったところか。
一部を除いてそれなりには良質と呼べるキャラゲーじゃないでしょうか。
無難な作りですが、最後までヒロインとの楽しい学園生活を送らせるべきだったと思います。
殆どのヒロインが
告白>少し待って>交際開始>ラブラブ>問題発生>破局っぽい>問題解決>ハッピーエンド
の形態をとっているのですが、マイナス要素として存在する「破局っぽい※それに準ずる展開」がやたら長い。
また、学食向上委員会、というイマイチ不明瞭な活動を物語の核に添えたのは正直どうかとは思います。
これのおかげで共通ルートが非常につまらなかったですし。
以下、個別感想。
■真加辺 碧ルート
個人的に好みドンピシャの碧というヒロイン。
大凡、予想通りの展開でしたが”母親との約束”という要素は正直言うと予想外で、途中にあった
モヤモヤ感はそのおかげか、それなりに解消され、良い落とし所に落ち着いたシナリオだったと思います。
また、シナリオの挟み方としては強引すぎと思わないでは無いですが、貸していた携帯電話を回収した
後のイベントも予想していない展開で、結構好みではありました。
後々よく考えてみると、あの行為は実に碧の性格を上手く表現しているイベントだったと感心。
強引なイベントの挟み方は気にならない訳ではありませんでしたが、そこさえ目をつぶれば及第点を
十分に付けることが出来るシナリオだったと思います。
■鴇崎 摩耶ルート
最後まで見れば、それなりに悪くは無かったと思えるシナリオ。
ただ、中盤の問題提起の部分での主人公が頭悪すぎて泣けます。
CM作りを何故、嫌な思いをすると知っていて摩耶を起用するか?
母親との確執もある程度理解し、摩耶の過去のトラウマを知った上での、あの行動はバカじゃねーの?
ときっと誰も思ったんじゃないでしょうか。
いくら摩耶がやってもいいよ、と言ったとしてもです。
摩耶の性格上、彼氏にやって欲しそうな態度を取られれば、そらやっちゃいますよ。
ネット拡散後に更にCMを作るとかも、正直考えられない位バカです。
摩耶の可愛らしさと、主人公の馬鹿さ加減が際立ったシナリオでしたね。
あの結末も無茶苦茶悪いとは思いませんが、個人的には、過去を精算し、祐馬と普通の幸せを求めていく、
そんなエンディングを本当は見たかったですね。
■森野 雪乃ルート
カバンの斜めがけ?ちゃんとした呼び方あるらしいけど、せっかくあのかけ方してるんだから
もう少し胸を強調して欲しかったと思わないではない。
※現実のあのカバンのかけ方した女の子をみるとドキッとしません?
色々な突っ込み所がありました。
例えば偽装交際しても、すぐに辞めたら、結局後輩に付き合って無いことばれるんじゃね?とか
中盤の発表会イベントの時、もう少し丁寧に描かないと委員内の軋轢が上手く伝わってこないよね?とか
まあ、挙げればまだありますが、最終的には綺麗に纏まっているシナリオだったと思います。
雪乃という女の子の一途な想い。
まさにコレにつきたシナリオでしたね。
■藤川 瑠奈ルート
すみません、悪い子じゃないんですが・・・どうしてもこの子と”付き合う”姿が想像出来ず
オールスキップしました。
”ピンクヘッドな元気いっぱいな後輩”どうにも苦手です。
過去にやった作品にはピンクヘッドこそ、良いシナリオがあったりするのですが、どうしても
この瑠奈だけは、クリアする気力が沸きませんでした。
何故なんだろう・・・。
気が向いたら、後日やるかもしれません・・・。
■月島 叶
イベントのボリューム面で言えば、他のルートよりも多いかも。
しかし、主人公の馬鹿さ加減がやっぱり目立つ。
袴田のキチガイな作戦を結果も想像せずに、遂行するとか、あり得ない。
また、男二人の問題解決?後の態度もおかしい。
また、バイトを手伝うに至る経緯も正直異常。無茶苦茶すぎ。
学校をいきなり何も言わずにサボらせて、運転免許試験場に拉致するとかどう考えてもおかしい。
まあ、それを受け入れる主人公もおかしいが・・・。
中盤~後半はそれなりに見れる展開だっただけに序盤のおかしさが本当に勿体ない、そんなシナリオ。
エンディングでの盛り上がりという意味では一番良かったかも。
■総 括
綺麗な背景とたすく絵を含む、可愛いヒロイン達との「学生生活」を味わいたいと考えているなら
それなりの満足感は得られるんじゃないでしょうか。
主人公の行動に、ストレスを感じる部分が多分にありますが、そこさえ許容すれば、そこそこの良作と
いえるとは思います。
本作の根本的に問題なのは、”そこ”に至る過程と”そこ”に着地する着地の仕方が下手くそであると
言うこと。
例えば、付き合う為に起こすイベントが起こったけれど、実際に付き合う結果が出る時には
強引極まりない方法で解決する、みたいな感じ。
もう少し、バランスを取ってイベントを繋げばもっといい物が出来ていた気がします。
素材もコンセプトも悪くない無いんだから、客観的に見れるアドバイザーの様なスタッフが今後は
必要なのかもしれませんね。