【全√クリア】【ネタバレ有り】久々に大号泣、、、個人的にはあの結末に納得はいかないが、泣きたい諸氏にはお奨めできる作品じゃないかと思います。
前作が酷かっただけに、どうなるか心配でしたが、シナリオ的には悪くない作品だったと思います。
直近の作品を比較すると・・・。
ましろ色>晴れときどきお天気雨>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>すてぃ~るMyはぁと
こんな感じでしょうか。
メインヒロインは当然ながら香奈恵。
香奈恵√は別格の出来になっており、人にもよるでしょうが、超泣き展開です。
私がここまで泣いたのは、恐らく「そして明日の世界より――」以来かもしれません。
※泣きのベクトルは全く違いますから、作品として比較してるわけではありません。
個人的には納得いく形では無いのですが、シナリオの一貫性を貫くという意味ではあの結末は
仕方ないかなと思え、受け入れざるおえないかな、とは思いました。
願わくば、あの三人が心の底から笑いあい、幸せになりますように・・・。
なお、エロシーンですが、非常に淡泊でオマケ程度の物と思ってもらった方がいいでしょう。
”神様”が日常生活に存在するお話、というふれ込みでしたが、実際には「神=不思議な力が使えるただの人」
という位置づけで展開しており、神秘性だとか神々しさとかそういった物は無縁のお話です。
そういった物を期待して購入しようとしている方がお見えでしたら、避けた方がよいかと。
そして、個人的に気になったのが、神への願い事の扱い。
神は願い事を叶えるのが仕事・・・らしいのですが、”神への願い”ってそんな薄っぺらい物で良いの
でしょうか。
ゲームをしているとたまにバランスブレイカーと言う言葉を耳にしますが、神への願いってまさに
バランスブレイカーな行為ですよね?
色々な制約があり、万能では無いものの、ちょっとその設定どうよ?と思わざるおえませんでした。
ただ、そんな設定のせいなのか体育際のイベントの1コマだけは個人的に感心出来ました。
願いを叶えるとはどういうことなのか。
神様でなくとも心も持ちよう、行動で願いを叶えて上げる力を人間は持っているという事に
香奈恵が気が付く下りは序盤の中で一番良かったと思えるイベントでした。
あとこれは、苦言になりますが、個別に入る前に急にそのヒロインのイベントが集中しだします。
イベントの集中=そのヒロインへの感情移入度だと思いますので、分岐前にこれをやられると
そのヒロイン以外を選ぶ、際にとても罪悪感を感じてしまいます。
この作りは正直、どうにかならんかったのかとは思いました。
以下、個別感想。
■山上 絢音√
多分、本作をプレイされた方の殆どの方が絢音√を1stプレイに選ばれたのでは無いでしょうか。
前文でも書きましたが最初に√分岐するため、一気に個別イベントが集中し”優遇されている”
状態に突入します。
心情的にどうしても絢音を選びたくなりますよね。
シナリオは展開を読むことが出来はするのですが、記憶喪失の扱いが少し予想から外れていて
個人的には、そうきたか。とそれなりに満足でした。
ツンデレ・・・というのか微妙な気もしますが、中々良いヒロインだったと思います。
少しだけ残念だったのは、過去の祐也との事件をもう少し掘り下げてイベント化して欲しかったかな、と
思います。
全体的にボリュームが少なすぎる感じが否めません。
■佐倉 水希√
何というか、感情移入しづらいヒロインに仕上がってしまった感じですね。
有り体な表現をしてしまえば支離滅裂型のヒロインといったところでしょうか。
余談ではありますが、香奈恵は正直、好きなタイプのヒロインでは無かったのですが、水希の支離滅裂さの
おかげ?か非常に好きなヒロインになりました。
取りあえず、神様いるからトンデモ展開入れておけという安易なシナリオになってしまったのが残念。
水希自身はもっと魅力的になれる可能性を持っていたヒロインだっただけに残念です。
もっと日常を絡ませた優しいシナリオを見てみたかった気がします。
■春日井 なずな√
近親相姦における世間の目、諸問題を最初は真剣に向き合ってシナリオ書いてるなあと思いましたが
途中からの呪い展開のおかげで、有耶無耶になってしまった感じが勿体なく感じます。
結局、何も(近親相姦的な意味で)解決はしてませんし、ご都合的な終わり方。
妹(姉)√を入れるなら、もっと真剣に描いて欲しいと心から思います。
※なずなの呪いのCG見たときにネビ○ラチェーン!と思った人はきっと私だけではあるまい・・・。
■稲乃神 香奈恵√
いやはや、泣きました。いやもう本気でボロボロ泣きました。
子供を持つ親としては堪らなく切ない展開です、これ。
バッドエンドに辿り着いた時は、なんなんだ、これ・・・と思いましたが、TRUEへの伏線だったんですね。
決して褒めるべき泣き展開では無いと個人的には思いますが、ストーリーとしては有り、、、なんでしょうね。
個別√に入ってからの香奈恵の可愛さは、そして強さは目を見張る物がありました。
泣きゲーマー必見のシナリオだと思います。
■総 括
香奈恵ゲー、まさにその一言に尽きます。
他のヒロインのシナリオ自体は点数を付けるなら70点位の出来で悪くも無ければ良くも無いという
無難な感じでした。
しかし、香奈恵√の出来は95点とか付けれる出来映えだと思います
※子供(ゆみか)を私の主観で幸せに出来てない時点で100点は付けることが出来ません。
泣きゲー好きな方にはお奨めな作品です。