【全√クリア】色々と館物の見本のような作品。極めつけは最後のシーン、やっぱり館物と言えば・・・ね?w
まず、思うのはこの作品すごく、すごく淫靡です。
館物特有の閉鎖空間が非常に有効に働いていると思います。
シナリオもそれなりに練り込んで作られていて流石、かぐやだと言わんばかりの出来だと思います。
館物の必須条件である、閉鎖空間=独立した国、と言わんばかりの常識が通じない独特の世界
また、似た設定のゲーム(館じゃないけど)「孕ノ胤」では、ヒロイン側(一人だけ)も盲目的に
慣習の為だけに子供を作るためのセックスをする、という感じでしたがこの作品は基本的に愛を
感じます。
慣習のためだけに抱かれるんじゃなく、好きだから抱かれたいという気持ちが伝わってきて
ヒロインに感情移入出来ました。
まあ、それだけにBADENND(一部のヒロインエンド)はキツイ物がありましたが・・・。
※余談ですが、プレイしてて納得しました。なるほど、伯爵・・・か!
以下、個別感想(多少ネタバレ有ります、注意)
■撫子√
独占厨の私としては、かなり凹む展開でした。
年上のお姉さん、大好きな自分は最初から撫子狙いでした。
なんというか、無茶苦茶色っぽいですよね。撫子って。
そんな彼女がお尻だけとはいえ、他の男に言いように弄ばれるのを見るのは辛かったです。
それでも、心はこっちに向いているんだと分かってからは、辛い気持ちをなんとか我慢して
プレイ出来たのですが・・・
あの展開は無いでしょう・・・orz
いや、エンディングでは確かにあれで幸せなんだろうと思うんですけどね・・・。
けど、撫子って紅と違って日光に当たったら不味いんじゃ・・・?
BADENDもあれはあれでいいかな?と思う話でした。
■藍√
面白い設定だと思いました。
しかし、最後の〆が良くないなと思います。
かぐやはエロいけどシナリオは良くないと言われる典型的な例がこれだと。
病気の進行を止める方法が余りに安直過ぎて「をいをい」と突っ込みまくりです。
あれで止めれるなら今までも条件に該当するケースが1つくらいあったんじゃないかと
思ってしまいます。
きちんと〆ればいい話になったと思うだけに残念です。
まあ、感情を殺していた藍がだんだんと感情を表に出していく流れは非常に良かったとは思いますが。
エンディング、撫子√を終わらせた後だと、なんか釈然としない物があります。
他の姉妹は結局、監禁されてしまったのでしょうか?
だとしたら素直に喜べないなあ・・・。
■紅√
撫子√と並び、外界に飛び出るエンディングは非常に好み。
シナリオ的にも一番力を入れていると思います。
エンディングも2つ有りますし(BAD入れたら3つ)
なんで、契らないんだろうと思って進めていました。
最初は何か裏があって、謀略に巻き込まれる物とばかり思っていましたが、理由として十分納得が
いく展開でかなり好きなヒロインになりました。
彼女とは子を成す事が出来ませんでしたが、それだけが心残りです。
BADエンドはかなりきつかったです・・・。
■菫√
なんというか、一番年下なのに妙にエロいです。
姉妹の隠された能力で一番、衝撃的だったのはこの子かもしれません。
最後のサイコ具合はちょっと引きますね。
自分はロリ属性は余りありませんが、菫はかなりお気に入りのヒロインでした。
シナリオ的には正直BADENDが強烈過ぎて、あまり印象が無いのですが可も無く不可も無くと
言うところでしょうか。
ただ、エンディングでの身ごもった彼女の幸せそうな顔は印象的でした。
■澄美√
なんというか・・・個人的には全く持って好きなタイプのヒロイン”だった”なんですがね・・・。
改心?して使命と愛情を揺れ動く、女心・・・なんてのを期待してたんですけどね。
考えが甘かった・・・orz
全く持って澄美らしいというかそんなシナリオでしたね。
クリアしてからは、不快感しか無いヒロインでした。
■綾√
エンディングだけ、すごく残念。
エンディングまでの過程はすごく好きな展開だっただけに本当に残念。
あそこで逃げ延びて、慎ましくも幸せに暮らして欲しかった。
鉄面皮の彼女が必死になって大輔を逃がそうとする姿が本当に健気だっただけに
非常にあのラストは残念。
出来るなら牡丹を介入させてハッピーにして欲しかった・・・。
※澄美√以外、大輔は好漢なのですが、この√と良子√では際だって格好いいです。
■良子√
一番、予想外に転がったシナリオ。
正直、結構お気に入りのヒロインだったので彼女がレイプされるのを見るのは辛かった。
彼女が言っていた「どこで間違えたんだろう」がとても印象的でした。
憧れのお嬢様に近づきたかった、、、憧れのお嬢様の為に尽くしたかった。
彼女の想いは、たったそれだけだったのにね。
綾√に引き続き、このシナリオでも澄美に殺意を覚えました。
■リュドミラ√
少し強引だった気がします。
彼女のような立ち位置のヒロインは必要だったような気は確かにするんですが
正直練り込みが甘く、取って付けたような気がします。
なんで牡丹だけが彼女に絡んで、他の姉妹や澄美は彼女に絡まないのか?
もう少し澄美等を絡ませれば、奥行きのあるシナリオになったとおもうんですけどね。
※このシナリオと紅シナリオは牡丹がワイルドカード的な便利な存在だと印象づけるシナリオですね。
そう考えると牡丹√の補完的な意味としてとらえた方がいい√なのかもしれません。
■牡丹√
胡散臭いなあ、と思っていましたが個別√で結構、好感度アップでした。
なぜ、二人が惹かれ合っていったのかは説明不足な感が否めませんが、牡丹自身の性格付けが
非常に魅力的に描かれていてその辺のマイナスをカバーしている感じ。
自由奔放で頼れるお姉ちゃん、いいですよねw
ただ、眼鏡は余計だったような気がしますけど(自分に眼鏡属性ないので)
ラストの藍を守るために輪姦されるシーンも菫BADと同じくらいショックを受けました。
エンディングは可も無く不可も無く、でしょうか。
■ハーレム√
藤乃というヒロインを「死んだまま」でシナリオに絡ますには確かにあの描き方になっちゃう
でしょうね。
藤乃を絡ます為の展開が結果的にこの作品の独特の雰囲気をそのまま持ったままのハーレムに
仕上がっていると思います。
ただ、藤乃の声が余りに合ってないような気がします。
なんというか、馬鹿っぽく見えてしまう。
神秘的な雰囲気が魅力だと思うのですが、ぶちこわしです。
ハーレムとしてはまあ、普通かな、と。
エロくはありますけど感慨はありませんでした。
■総括
なんと言っても胸の描き方がエロすぎます。
この作品がエロいエロいと評価されている80%(主観)が胸に集約されているんじゃないか?と
思うほどにエロいですw
物語としてみても、それなりの出来だと思いますし、攻略ヒロインも非常に多い。
まさしくエロいかぐやが帰ってきた、という言葉が相応しい作品だと思います。
かなりお奨め。