しっかりとした目的があってそこにたどり着くように肉付けされたシナリオ。商業メーカーも見習うべき。
昨今の商業メーカーは迷走していると思います。
薄いシナリオ、起承転結の「結」が明確じゃない状態でシナリオを作るからプレイヤーは
ストレスがたまる。
そんな作品が多い中、同人とは言えしっかりとした「結」を定めて肉付けされていった物語は
素晴らしい物でした。
予想外の結末に吃驚しましたが、もの悲しくもほんわかとしたお話で価格以上の価値は
十分あると思います。
ただ、天姫あめ氏の文体は「姉SUMMER!」でも思いましたが、若干クセがあります。
キャラ同士の掛け合いで、頭の悪そうな会話が続くので好みが別れるテキストになると
思います。
※私はギリギリで許容ですが、正直好きではない。
あめ氏の持ち味なんだとは思いますが、出来るなら真面目な文体(表現が難しいな)でフルプライスの
作品を作ってもらえたら嬉しいなあと思います。
私は今作は決してずば抜けて面白いとは思いませんでしたが、きちんと完結する”物語”を楽しみたい
方は手を出してもいいんじゃないかと思います。
下手な商業メーカー作品を買うよりも満足出来ると思います。