皆さんの評価を見て、期待薄でプレイ開始、けど、あれれ?思ったよりいいぞ?個人的にはチアフルより好きかもしれない。
プレイ前にここでの評価を見て、あまり良い評価が無かったので正直かなり不安に
思いながらプレイを開始。
ところが実際にやってみると意外な事に自分的にはかなり面白かったです。
事前情報をほとんど見ずに購入したため、背景画像等がチアフルの使い回しじゃん
と思いましたがチアフルの世界観より何年か後の同じ学校、町での物語と分かり
納得しました。
寧ろ、チアフルの後日談的な話としてかえって物語に没頭出来ました。
チアフルは全体に大きなテーマを敷いてその中に個別のシナリオを掛け合わせる
手法を取っていましたがキュアフルでは個別できちんと問題発生→解決という
手法を取っているのも整合性が変に崩れなくて成功していると思います。
※チアフルはここで失敗しているとおもう。
マイナス要素としては都のキャラデザインだけ浮いてると言うことと主人公の
チア部での活動があまり表現されていなかったことか。
涼音は違和感なかったんですけどねえ・・・。
また、主人公の足の怪我という設定のせいか、”精神的”な部分でしか活躍の場が
無かったのはちょっと勿体なく思いました。
その部分だけはチアフルの方が勝っていたと思います。
クリア順は
涼音>彩香>都>瑞貴>遥菜
■涼音
最初のパシリイベントの時はなんだ、こいつ。と思いましたが、その後素直に謝罪をし
チア部に戻ってきた姿を見て、あれ?実はかなり可愛いんじゃ??と思い、そのまま一気に
クリアしてしまいました。
一人で食事をしたくない、という設定が二人の仲を深めるのに上手に作用し、自然な感じで
付き合い始める事になっていったのは非常に良かったです。
涼音の心理状況をきちんと伏線で回収していたのは非常に良かったと思います。
エンディングも余韻がちゃんと残る形で非常に満足しました。
全クリア後に思いましたが2年の先輩達と違い、バカップルぷりが無かったのは残念だったと
思いました。まあ、シナリオの設定上、あれで正解だとは思うのですが、個人的に残念。
■彩香
イベントのはさみ方が上手と思いました。
バカップル、と一見すると思える彩香の態度が実は依存症から来る物、というのは中々に
深いな、と思いました。
「お姉ちゃん」がいると初めて部室で発言したときには前作の美雪か?等と勘違いを
しちゃったのは内緒ですw
ラストでの「卒業したら結婚しましょう」は私的に非常にツボでニヤニヤしっぱなしに
なりました。
エンディングは若干尻切れ気味で少し物足りなさを感じます。
■都
もう、甘い甘いバカップルぶりは凄かったです。
まきいづみ時空爆発ですね、正直言ってまきいづみの声は合わないなあ、と思っていましたが
なるほど、あの甘いムードを出すには適役だったんだな、と終わってから思ったり。
シナリオがちょっと強引で、「何故、都は悠也に惚れたの?」が明確でなく、ええー!とおもったのは
残念でした。
甘いムードが秀逸だっただけに非常に残念でした。
エンディングで部長になっていたのはちょっとビックリでしたw
■瑞貴
一番、まったりしていたシナリオだと思います。
なんというか普通、というか見てて安心というか・・・。
盛り上がりは少ないシナリオだったと思うのですが、ぽっと出来るそんなシナリオでした。
エンディングでの半同棲も非常に良かったです。
とっかかりとして一番最初にやれば良かったなあ、と少し後悔しました。
■遥菜
メインヒロイン。
チアフルで百合香が自分的に残念だったため、非常に期待をしていました。
結果だけ言えば、100%の満足感は得られませんでしたが十分に満足いくシナリオでした。
涼音もそうでしたが話が重すぎてバカップルに慣れなかったのは非常に残念。
チンピラに絡まれるイベントとかは非常に良かったです。
エンディングはどうでしょう・・・、満足度は低かったかなあ。
■ちょっとだけバグ?というかテストプレイちゃんとしてよ、と思った事。
顧問が決まり、チア部に報告行ったときに涼音が「ふぅ、どうやらこれで一安心ね」
と確かに話を聞いたはずなのに後日、書類を読んでいた主人公がぶつかったときに
「えっ、それじゃ顧問が決まったの?遥菜がずいぶん奔走してたみたいだけど…」と
矛盾のある会話が・・・。
ちゃんとテストプレイしたの?と思ってしまいました。
他にもこういうとこはいくつか有りました。
■総 括
プレイ前に余りいい評価を見なかったので心配しましたが、個人的にはかなり気に入った
作品になりました。
感想内にも少し書きましたがチアフルは「部内の不祥事」という一本のテーマを設けて
作品作りをしたために、ヒロイン個別個別の魅力が上手く描かれてなかったと感じましたが
キュアフルではそういったテーマを持たずに個別にそのヒロインを魅力的に見せるシナリオや
設定作りをしたことで物語自体を楽しむことが出来ました。
突出して素晴らしい作品、というわけでは有りませんが、十分に良作だと私は思います。