【全√クリア】【感想追記修正】普通に面白い。前評判からノリゲーと思っていたら意外にまともな恋愛ゲーだった。
全√終了したので感想追記・修正しました。
普通に面白いです。
主人公の流されやすい部分(理事長絡み)や、一部のあり得ない行動パターンに
たまにイライラしますが、十分に許容範囲内。
過去の良作学園物の例に漏れず、日常をそれなりに丁寧に描いているのは好感触です。
物語のはじまりが
・住む場所が無くなっちゃった
・あいてる部屋が（女子寮しか）無い
・んじゃ、空き部屋見つかるまで女子寮に住んでね
が、前提なので最終的に寮出て行く流れになるんだろうなあ・・・。
けど、結局最後は出て行かないんだろうなあ、とか思っていました。
主人公の最初の頑なな態度から「寮を出て行かない」という選択を導くためにはそれなりに
心理描写を厚く書く必要があります。
※これが出来てない作品が多いこと、多いこと。
物語の最後には”ここ(寮)にいたい”と考えさせる心理状態を作り出す為に丁寧な日常生活、
を狙って描いたのか？そうでなかったのか？は不明ですが少なくとも私はこの結末を迎える
という意味では十分に成功していると思います。
基本的に女装物は好きではないのですがこの作品は設定もまず、納得のいくものでその設定を
非常に上手に使っていると感心されられます。
たとえば
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主人公がヒロインが学園で接触(デート申し込む)
↓
寮に戻って主人公達(女装)にデートをするかどうかを相談
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上記のように男の時のイベント時の心境を自分に対して告白する、というのは心理描写を描くという
点で今までに見られない表現方法で非常に新鮮でした。
また、逆も然りで寮の中で起こった出来事を知ることで学園時(男)に影響を与える、等・・・。
女装設定が実にうまく作用しています。
この今までありそうで無かった「男状態」「女装状態」が混在する展開という設定を考え付いた
企画の勝利だな、と素直に思います。
ただ、もちろん良い点ばかりではありません。理事長と慎吾が不快すぎます。
上記で散々ほめた状況を作り出すとは言え、理事長の行動・発言はあり得ません。
「本当に教育委員会怖いのよ」と言うわりにやってることは無茶苦茶です。
そもそも「部屋が無い」からこそ女子寮に入ることになったのにもかかわらず終盤で、実に
あっさりと部屋を手配します。
理由はネタばれになるから書きませんが、この理由がどうにも納得がいかない理由なのが大きな
マイナス点になってしまっています。
友人のポジションの慎吾にいたっては素で気持ち悪いです。
真面目に気持ち悪く作るとここまで気持ち悪い奴ができますよーという見本のよう。
主人公自体も口では嫌がっているのを隠そうともしませんが、一緒に部屋に泊まったりするなど
行動に矛盾を感じます。
はっきりいって一緒の部屋で寝る、あのイベントは不要だったとおもいます。
※ユーザーに不快感しか与えない。
男の友人を作りたかったので無理やり登場させていますよ。無理やり絡ませていますよ的な
背景があざとすぎて不快でした。
私があの立場にいたら、正直きもち悪すぎて会話することすらイヤですし、絡んできたら怒鳴るでしょう。
もう少し、まじめに性格設定をすべきだったと思います。
以下、個別感想(ネタばれ有り)
■織葉 朱
ツンデレヒロイン。
非常に良いツンデレでした、ごちそうさまｗ
少しずつ心を開いていく姿はまさに恋愛物の王道な感じでした。
心を開いて付き合い始めてからの献身ぶりはまじに素晴らしく、特に机の中に潜り込んでの
フェラはエロすぎてびっくりですｗ
エッチシーンの構図はどれもかなりエロく、そちらが目的の方も十分に満足出来るんじゃないかと
思います。
最後の引っ越しにおけるエピローグもありがちながら良くまとまっていて余韻を十分に楽しめる
シナリオだったと思います。
※朱√の机の下、フェラシーン、、、あれは無理がないか？
普通ばれるだろ、下半身裸で普通の勉強机で横からみてるんだから・・・。
■成沢 美奈子
なんというかいつも思うのですが松田理沙の声って舌っ足らずで妙にエロいですよねｗ
他の作品のヒロインでも思いましたが本作の美奈子は彼女の声が大当たりだと思います。
また、女装がばれたときの反応が一番、納得のいく展開だった。
あの展開だからこそ、美奈子の心の葛藤がよく読み手に伝わってきたし、本来なら
いくら理由があろうと女子寮に男が紛れ込む、という事はとんでもない大事だし
他のヒロインの対応が寧ろ、異常と思いました。
そのため、唯一シリアスになりがちなシナリオだったので賛否両論あるでしょうが
個人的にはかなり好きな話でした。
※美奈子の絵対決、ぷっすまの草薙画伯を思い出しましたｗ
■八乙女 優由
自分の好みからはずれたヒロイン。
慣れ慣れしいタイプ、元気っ娘タイプ苦手なのです。
そう思って適当に流してプレイ開始。けどシナリオが進んでいくにつれて彼女の
真の姿？が見えてきて、少しずつ苦手意識も消えていきました。
他のルートと違って女装がばれる原因が一番、しっくり自分の中には入りました。
(あり得ないシュチュエーションとは思いますがｗ)
強引な性格を許容出来るなら、ライトな感覚で楽しめるシナリオだったと思います。
■柊 かぐや
非常に中途半端なシナリオが残念。
寮のメンバーで共通シナリオ上で唯一、女装していることがばれちゃうヒロイン。
「付き合ってからばれる」と言う他のヒロインと一線を画した展開が裏目に出てしまった
感じがします。
すでに女装を知ってる訳なのでばれるかも？というドキドキ感。
ばれた時の周りの反応、という女装物の醍醐味？が無くなってしまったのは大きな減点。
そしてその減点を補う程のシナリオがあるわけでは無く、キャラ的にも魅力があるわけで
無く、最終的な評価はマイナスだけ、という残念な展開。
後半の山場？で父親からの電話の後、別れるといきなり言い始めた理由も正直大した
理由では無く、説得力に欠けます。
正直、もうちょこっとなんとかなっただろうと思う√でした。
■鳴海 ルナ
個人的に一番好きだったシナリオ。
兄妹の葛藤も混ぜつつ、上手に恋人同士として話をまとめていると思いました。
北都南さんの声もピッタリとはまっていて自分の中の妹ランクでかなり上位に食い込みました。
惜しいのは尺が短かったのか、中途半端に終わってる感じがする点でしょうか。
もう少し先の未来、彼らがどうなっているのか見たかった気がします。
※近親相姦の葛藤を入れているんだから中出しばかりは不味くないですかね？
■総 括
良作じゃないかと思います、面白かった。
恋愛物を好物にされている方は大体は楽しめることと思います。
テンポの良い会話と女装時と男性時での会話の妙。
そして綺麗なグラフィックとやたらエロく描かれた胸。
学園恋愛物が好物の方、お暇と金銭的余裕があったら是非、どうぞ、と言う感じです。
※ちなみに、この選択肢、死ぬほど笑いましたｗ
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五行なずなさんっぽい声
松田理沙さんっぽい声
北都南さんっぽい声
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