【全√クリア】【感想修正追記】同じ神様物でもかみぱに!と大分違う。うん、こういった神の解釈も面白い。
買うか買わないか、すごく迷いました。5/末、購入品が多かったしね・・・。
迷った理由は、また神様か、、、と。
「かみぱに!」の古依が正直、性格的にもシナリオ的にも好きでは無かったで、踏ん切りが中々
付かない状態でした。
OHPの神奈のプロフを眺めているうちに古依とキャラも立場も大分違いそう、と考え直し購入を決意。
結果的にはこれが大正解でした。
「かみぱに!」とは雰囲気が大きく代わり、本作は本作としての雰囲気を上手に作っていました。
全体的に丁寧に丁寧に日常を描きつつ、伏線を無理なくじわじわと回収していく作りは素晴らしく感じます。
この作品を良い物にしようと言う姿勢は是非とも他のブランドにも見習って欲しいですね。
本編の感想から逸脱する余談ではありますが、主観となりますが、後半になっていくと慣れてくるせいか
余り気にならなくなりますが、どうも声がヒロインのイメージと微妙に合ってない気がします。
決して声優さんの演技が下手、とかでは無く一部、この声はちょっと自分の中のキャライメージと違わない?
と思うキャラが何人かいました。
具体的に言うと
・清澄 芹夏 CV 松田理沙さん
舌ったらずな話し方が魅力な松田理沙さんだけに元気娘。な芹夏はちょっと違和感有り。
下手では無いし、好演してるんだけど・・・。
・葉月 深景 CV 風音さん
なんか、声質が違う気がしました。
深景は爽やかなイメージで描かれていると思いますが、なんとなく裏が有るザラっとした感じを受けます。
凛としたはっきりしたイメージのキャラなので風音さんの声自体は正解だとは思うんですが・・・。
まあ、銀王の事があるので裏が有るのは間違いないんですけね。
・吉野川 姫 CV まきいづみさん
まきいづみさんは個人的に大大・大好きーなのですがこのキャラには合わない気がします。
彼女の声はハマるキャラとハマらないキャラがはっきりと分かれますから・・・。
実は私自身はあまり、声優さんにこだわりが無くキャラに合っているかどうかだけを重視しています。
新人さんが声を充てても、イメージに合っていれば全然、OKな感じなのです。
無論好きな声優さんが出ていてキャラにマッチしていれば、なお嬉しいわけですが。
なので、今回の様に「ん?イメージが・・・」となるのは珍しいケースなんですけどね。
以下、個別√感想。
ネタバレを大きく含みますのでご注意を。
■神奈√
一言感想にも書きましたが、こういう神様の解釈は面白いと思います。
銀王は神の通年のイメージ通りですが、こういう解釈を持ってこられると素直に期待したくなりますね。
また、クロシェットの伝統なのか古依同様、神奈も相当騒がしい神様です。
ただ、古依と違い、さっぱりしていて純粋に好感を持てるヒロインになっているのは今作の一番の
ファインプレーの部分と思います。
神奈の抱えている問題を段階的に紐解いていっているのも好印象ではありますが、少し盛り上がりが
足りなかったかな・・・。
もう少し、神奈の揺れる部分を全面に出したりしても良かったかもしれません。
神奈の一風変わったヒロイン像は新鮮でかなりお気に入りになりました。
■深景√
神奈を逆の目線から楽しめる?とか思い、神奈の次に攻略。
神奈√と終着点は同じだけど過程はかなり違っており、神奈の補完と思ってプレイするのは間違いでした。
あくまでも深景の物語と言うこと。
まあ、なんというんでしょう・・・w
深景、エロすぎですw
あの明け透けの無い性格、最初は作ってるのかなあと思っていましたが、素であーなんですねw
いやはや、いい感じですw
エンディングで島のサプライズパーティは本当に良かったな、と思います。
きっと、これから彼女は高久と一緒に幸せなまま島に根付いていくんだろうなあ、と思わせてくれました。
※最後までお互いの呼び方が変わらなかったのが残念ではあります。一回だけ名前で呼び合っていただけなのは
ちょっと不満足かも。
■芹夏√
やばいw 芹夏可愛いっw
こういった元気娘。苦手なんですが、やばいくらいに可愛いですw
元気娘のシナリオってこの作品に限らず、結構いい話が多いですよね。
神奈・深景√の後にやったのでシナリオ序盤~中盤まではこれ、どうやって話をまとめるんだろう?
怪、関係ないじゃん?と思っていましたが・・・なるほど、そう来ましたか。
先は読めるけれども、テキスト・演出が非常に上手く、引き込まれていくように物語に没頭出来るのは
さすがクロシェットだなあ、と感心しました。
ラスト付近の芹夏→美唯への告白?は今までのエロゲでは有りそうで無い展開で、自分的にはかなり
の高ポイントです。
■千紗√
白状します、泣いてしまいました。軽くですけど・・・。
蛙探しを手伝ってくれる仲間達の想い、千紗の久羽への想い。
いやはや、泣けますね。いい話です。
正直、そんな大げさな泣き話じゃないんでしょうが、他の√がそういった要素が全く無かっただけに
不意打ちというか、やられちゃいました。
千紗の可愛さも手伝って、かなりお気に入りの話になりました。
■美唯√
いやはや美唯可愛いですね。
しかし、ちょっと残念な部分もとらほらと目につきます。
怪の存在をどうやって話に結びつけるのか、思いつきませんでしたが、ああいう形で来ましたか。
ただ、後神がはずれた後の美唯の性格というか影響?テキストからは全く感じませんでした。
もっと動揺というか、1つ揺れるイベントを挟んでもいいかなあとは想いましたが。
また、近親相姦の話には必ずついて回る葛藤の部分ですが、残念ながら正直あまりにあっさりと
描かれていて残念に思います。
美唯告白→高久葛藤→2~3日の間→高久受け入れ
こんな感じだともっと良かったと思います。
アイドル、が実兄と真剣交際(H有り)なんて、マスコミの格好の餌ですよね。
それを想像してでも付き合う覚悟をした二人・・・なんですが余りにガード甘くないですかね?
作中にも芹夏や千紗が訓告してましたけど・・・。
正直、二人は「覚悟」と如何にも真剣に話していましたが覚悟が足りないようにしか見えないんですよね・・・。
その辺はもう少し、シナリオを考査してほしかったなあ・・・。
※最後のコンサートで歌う曲(スタッフロールで使われた曲)、高久の為に歌う曲と言ってた気がしましたが
バラードっぽくなくて良かったんですかね?w 正直あれでは伝わる物も伝わらないんじゃ?w
■総 括
1シナリオ辺りのボリュームが結構あります。
中々、全ルート終わらなかった・・・orz
それだけ手を抜かずにしっかりと作ってくれた、とクロシェットさんには感謝。
所々に作り込みが甘い部分も見受けられますが、そこまで望むのは酷かな?と思う程、安心して
楽しめました。
「かみぱに!」と同じく神様、という事で敬遠していた訳ですが、正直解釈一つでこんなにも
違った面白さを表現出来るのか、と感心しまくりです。
今後、クロシェットの作品は自分にとっては鉄板ブランドとなりそうです。
※何というか、ヒロイン達の胸・・・けしからんですw
ゲームプレイ中にああ、艶っぽいなあと思ったのはこれが初めてかもしれませんw
いや、あの胸だけでお腹いっぱいになれそうw