【ネタばれ有り・注意】俺的な見所は祐子の存在と前作キャラ達。祐子メインヒロインで良かったんじゃない?と思わないでもない。
一部と二部に分かれている本作。
ファンディスク、と言う位置づけから考えると2部がやはりそうなるんだろう。
一部では鹿之助達の後輩達が魅せる青春を描いた物・・・。
正直言えば自分的には本作の主人公、誉田 宗太はしっくりとこなかった。
何というか、頭おかしいんじゃない?とおもってしまう。
すべてにおいて強引で、口だけで、自分の力量を理解していない。
確かに実社会を見てみればこういう人間はいる、けど私はゲームをやるとき「主人公=自分」として
見るのでどうしても宗太を受け入れる事が出来なかった。
主人公を気に入らない場合、普通評価は下がる物なのですが意外にも私のこの作品への評価は悪くはない。
ファンディスク、という位置づけでありながら後輩達の青春を描いた事で他社のファンディスクとは
違い、相当なボリュームと新しい世界観を持つ今作。
一部をプレイ中、やもするとファンディスクということを忘れそうになってくるが、そうではない。
きちんとしたファンディスクとしての一面もしっかりと表現出来ていたからだ。
二部は無論、元祖第二文芸部のメンバー達が列挙してくるので当然だが、一部での祐子の存在。
彼女の存在は縁が薄くなりがちな第一部と第二部をつなぐ役割を見事に成しているといえる。
前作をプレイしたときから、声だけの出演で気になる存在ではあった。
しかし、描かれ方が中途半端で、鹿之助のネガティブな心境を引き立たせるための存在だったために
どちらかというと、我が儘なお子様で兄から一歩引いた位置にいる妹と言う存在に私は感じていました。
しかし、カーテンコールという作品でキャラとして絵が描かれ、そして鹿之助の妹としてではなく
「祐子」という個人格が表現されるのを見ると、前作をやっていた時に感じた自分の印象は全く違っていた
事が分かり、知らない間にカーテンコールでは彼女を追いかけている自分がいました。
前作の存在がいいスパイスとなり随分と魅力的なキャラになったなあ、と思います。
特に鹿之助に対して、きつく当たってばかりだった彼女は実は鹿之助が大好き(兄妹として)というのは
何か安心したというか、ほっとしたというか・・・でした。
偉大な功績?を残した兄を語る時の彼女の得意げな感じこそ、我々が求めていたファンディスクの
本質だったんじゃないでしょうか。
第二部ではSTAR GENERATIONや元祖第二文芸部のメンバー達が再集結し、相変わらずの彼らを見ることが
出来たのはまさに感無量。
ラストでのLet's JUMP(オールスターズ)では鳥肌が立ちました。
鹿之助のCVだけ余計だったかな、とは思いますが前作が好きだった方には堪らないサービスだったと思います。
ああ、そうそう村上にも春が来た?のは本当に良かったと思います。
また、どこかで彼らを見てみたい、そんな思いがするいいファンディスクだったと思います。