完結(なのか?)おめでとう
なんだかんだ文句言いつつも、やはり中途半端じゃ続きが気になり、結局最後までプレイしました。
売り方が最悪だっただけで、少なくとも自分にとっては「最後までプレイしたい」と思わせるに充分
な魅力を持った作品だったと言うことです。
コレが分割商法じゃなくて、分割であるが故に付いた無駄な贅肉をそぎ落とした形での完全版として
発表されてたら、間違いなく80点台は付けていたと思います。
四部作全体の総括としては、商法は最低でも、ヒロインを始めとするキャラ作りは結構秀逸だったと
思います。嫁同士が仲良しなので、ヌルいハーレムものが好きな人は結構楽しめるかも。
どうせ後で、ちょっとしたおまけを付けた形で完全版を出すでしょうから、気になる人はそれを待っ
た方がいいかも。
今作に限っての感想は、正直、今作が一番の駄作かと。ぶっちゃけガッカリです。
今までで一番、物語としての完結が出来てないですね。
なんか、この後もいくらでも追加キャラやアフターストーリーを作れそうな感じ。
制作期間の長さ故か、はたまた分割商法の弊害か、過去作との整合性がとれてない部分も多々見受け
られ、各キャラの強さに至っては、整合性どころか状況に合わせてご都合でコロコロ変わります。
イッシュウデコンブと揶揄されたのが気にくわなかったのか、今回は最後に選択肢らしきモノがあり
ます。選んだヒロインとのエロシーンが追加され、ラストバトルで主人公とペアで戦った後、超短い
個別エンディングが加わります。
しかし、シナリオの流れはとことん一緒なので、オールスキップしても問題ありません。
まさに蛇足としか言いようがない。
エロは正直、ループモノ故に、毎回初体験などを焼き回してるだけで、新鮮味も面白みも無いです。
この内容をこの価格で売るには、せめてエロで水増ししないとって罪悪感をもってるんでしょうか?
でも、毎度毎度無理矢理エロシーン入れました感が強すぎて、むしろ物語の邪魔になってる部分が多
いと思いました。
完全版をもし出そうとするなら、無駄エロはバッサリ半分ぐらい削った方がいいですね。
物語の根幹となる、メインシナリオ部分ですが・・・
前回は勇者が選定者として選ばれ、大戦を終息させた。
そこには選ばれた理由と、掴み取りたかった未来があり、大きな代償もあった(らしい)。
なのに今回は、学校で学ぶ一生徒が何故か選ばれ、複数ある未来を選択させた訳です。
何で選ばれたかは、最後まで不明。
歴史的事件は別に起きもせず、邪魔をしにやってきたミヤやゲンが出てこなければ、騒動自体存在し
なかった。
結局、「世界」とやらは、こいつを選定者に選んで何がしたかったんでしょうか?
単に特別扱いしたかっただけですかね?
そもそも「世界」って誰?4種族の上に世界の創造主でもいるの?
神族がいるから、神って単なる種族って扱いなんでしょ?
どのような条件下で何故選定者が選ばれ、選定者になり得る資質は一体何なのか?
先代のゲン以前にも、選定者はいたのか?
作品中ではそこら辺の定義を、とことんすっ飛ばします。
姫は勇者(笑)になったらしいんだけど、実質的には校内イベントで優勝しただけでしょ?
対外的に何の偉業もなしえてない勇者なんて、滑稽としか言いようがありません。
ただ、主人公が成し遂げた偉業として、他種族の姫君を一人残らずたらし込んでハーレムに加えたっ
て事があります。
王族=最強の戦士って設定もありますので、もう、これだけで世界を統べる覇王確定ですw
おそらくこれこそ、主人公が選定者に選ばれた理由でしょうね。
最終的に、ハーレム要員が二人加わりましたって事で終幕となったのですが、最初に思ってた予想と
は大きく外れた物語となりました。
自分なりの予想として、ミヤとカミシアは両方とも主人公の実子で、未来から自分を確定させるため
に現れたんだと思ってました。未来から来た自分の子供が、親の過去に干渉しに来たんだろうなと。
カミシア(シャル)はノートの子、ミヤはヴェルの子って感じで。
そして話が進んでいけば、竜族の子や人族の子も入り乱れて大騒ぎって展開だろうなって。
ベタな展開だけど、訳のわからん勇者様が現れて勝手に死んでくよりは、説得力があるんじゃないか
と思うのですがw
だって、種族としての神がいるのに、その上に更に「世界」と言う名の神がいるって・・・ねぇ?
次回作は、ちゃんとマトモな売り方してくださいね?