単なるイチャイチャゲー
あらすじは、主人公の中に眠る蛇神を求め、その力を宿した子を得るために
ヒロイン達が押しかけてくる話。
…だったんだけど、あれ?どうしてこうなった的な後味が。(内容は後述)
形式は、普通のキャラ選択式紙芝居。キャラ選択画面でセーブできないとか
選択画面以外に出てくる選択肢は全く無意味だとか色々不満点はありますが。
エロシーン回想は40。しかし、一つのシーンをいくつかに分割して回想に
組み込む水増し形式なので、実質は1キャラ3~4回です。
絵や音楽や声優等は、別に突出したモノがない凡庸な出来。
若干ロリ多めでしたが。
この時間に感想を書いている事で解るように、プレイ時間は短め。
個別確定後も、確定イベントまで共通ルートが続きます。
誤字が結構あるので、ライターさんやデバッカーさんは、もっと頑張って欲
しいと思いました。
肝心のシナリオですが、私がこの設定で思い浮かべていたのは、ヒロイン達
の壮絶な子種争奪戦でした。
しかし実際は、その真逆を行く単なる純愛?萌えゲでした。
まあ、思い返せば主人公が、やたらその部分に冒頭から拘ってたという描写
はシナリオ内でしつこいほどあったのですが…
だから、儀式と称した補助がある1シーンを除き、複数ヒロインとの絡みは
皆無です。
何か蛇神様も、目覚めるとどうとか、力がどうとかいってた割に、シナリオ
上ではスパイスほどの価値しか無く、主人公やヒロイン一族に隠された秘密
なども、すごく軽いノリでサラッと流されます。
個別ルートが確定すると、他ヒロインはそれを簡単に受け入れ、口でなんだ
かんだ言わせても、奪い返そうとするわけでもなく、かと言って国に帰るわ
けでもなく、単なる傍観者に徹します。
で、オチも「こうして小さな騒動は終わりました 続く。」みたいな感じで
何か爽快感が足りない。
これなら、主人公の体狙いのヒロインを、ここまで複数出す必要は無かった
んじゃと言うか、逆に不要だったんじゃないかと思ってしまったわけで。
最終的には企画倒れでネタ切れし、凡庸な萌えイチャテンプレに沿って何と
か体裁だけ整えましたよみたいな感じを強く受けた作品でした。