値段を考慮すればこそ
本作品は2014年9月26日アプリコットから発売されたゲームです。値段が6800円といわゆるミドルプライスに属する作品であり、攻略キャラが3人というのもまぁ頷けるものです。
黒箱ものを多くはプレイしない私なので正しい評価が下せるかどうか難しいところではありますが、感じたことを率直に書いていきます。
まずシステムについてです。特筆して書くようなものはなく、良くも悪くも最近の一般的な紙芝居エロゲと同じく、クリックによってテキストを読み進めていくタイプのものです。選択肢がこれまた最近のエロゲのように僅か3個程しかなく、抜きを目的とするエロゲならばこれはありだとは思いますが多少は味気のなさを感じてしまいます。欲を言ってしまえば情事シーンにおいて、中出し外出しの選択肢はあってもよかったのではないかと感じてしまいます。
次にストーリーについてです。この物語の主人公はおっぱい星人であり、エロいことがすきなのですが何故かヒロインたちの愛情表現に気がつかない難聴系主人公のようなもので、そういった主人公が嫌いな人には多少気に触るかも知れません。そんな主人公が現実世界から急にファンタジーの世界に飛ばされ、何故か成功を収め、勇者と崇められヒロインとくっつく王道展開のストーリーとなっています。
こういったゲームに有りがちかどうか判らないが、ストーリーの細かいところは省略して大雑把に物事が展開している。最近は抜きげーであっても凝ったストーリーを入れているブランドもあり、多少はそういった朝鮮をしてみてもよいのではないかともプレイしていて思いましたが、結局のところ本作は抜きげーでありあまり凝ったことをして重要なエロシーンが疎かになってはいけないのであり、これで正解なのではないだろうかともプレイ後に考えました。
肝心のエロシーンについてですが各キャラ約6回程度、キャラが3人なので計20回未満であり、ミドルプライスなのだからまぁ満足できるのではないでしょうか。1回1回のプレイはそこそこの濃さがあり声優さんの演技も満足できるものでしたし、本作のメインテーマであった胸の質感やボリューム感も確かにしっかりとあらわせていたように感じました。不満点をいくつかあげならば魔王単独のエロシーンが1、2個ほしかったです。登場人物の中でもトップといても過言ではない魔王の単独エロシーンが1個で他はリーネと絡めてのエロシーンしかないのは納得いかない。しかしこれはキャラの好き嫌いの問題なのでしかたないといわれればそこまでなのですが。他には胸を強調しているというのは上記した通りなのですが、私が気に入ったシーンにリーネの69でのパイズリがあります。これはリーネがパイズリしている様を正面から描いたCGが表示されるのですが、そのCGは素晴らしいのですが射精シーンにおいて何故かキャラ全体を描いた69のCGを表示しておりこれでは胸を強調したテーマの素晴らしさが半減してしまっているような気がしてなりません。何故胸をアップ状態で射精シーンを描かなかったのか理解に苦しみます。その他にも森の中でリーネをバックで突くシーンがあるのですがこれはもはやおっぱいを描かずに尻がメインとなっています。
今回の作品のメインは胸であって尻ではないはずであり、できればもっと胸を弄ぶようなシーンを多く取り入れていただきたかったのが一番の不満点です。
色々と書いてきましたが総評としてはもう少し頑張れる点や改善すべき点はあったように感じましたが、ミドルプライスという点を考慮すればぎりぎりではありますがハードルは越えているのではないでしょうか。