爽快感の代わりにすれ違いの切なさとかが入っていて面白いです。サブヒロインが相当いい女です。テーマは長文で。
「何日も頑張って先送りにしたところで、いつかは決めなくちゃならないことでしょう？」
宮藤官九郎の木更津キャッツアイと一緒です。
あっちは余命半年が宣告されたことからスタートして、最後
やっぱり先延ばしにした終わりもいつか必ずくる、ってことを示してくれましたが、
これもでしょう。成長モノとそれの合わせ技。
長すぎたモラトリアムがテーマです。
逃げるんですこの男は。優しいけど弱い。
身につまされます。まさにこういうタイプの隠れオタクっていっぱいいると思うんです。
現実の女の子もいいとこあるんだけど面倒くさいし俺傷つきやすいしってんで
楽な方へ進んだ結果オタク、っていうタイプに対する説教になってます。
トコちゃんからの気持ちに気づかないふりをした結果、ツケとして板挟み。
払わされるツケがエロゲーらしいおいしい選択になってるだけ。
倫理的にＮＧってのと、逃げる男の恋はＮＧだぞってのがこのタイトルなんですかね。
切ない気分が楽しかったです。
麻美が「私の２年間を否定されるわけにはいかないの」って拒否気味な台詞言ってから
「あなたがちゃんとしてくれていれば私たち２度も結婚することはなかったのに」
までのあたりが、読み手を心配させた後持ち上げてすっきりさせたいって思って
作ってると思うんだけど、流れを作るためにキャラを動かした会話なせいか
気持ちの流れが変で全く腑に落ちなかったです。どういうことなんでしょう。
夏夜は存在自体が女神様。
気になるのは、パルフェの火傷と今回の不妊って物語における位置近すぎないか？と。
麻美はもっといい扱い受けていい！