序盤は完全に読み手を置いてけぼりにしてる。長文は「なぜ序盤がキツいか」。序盤さえ抜ければ、面白い。
まず、初日の登場人物説明が一気なので、キャラに興味を持ちづらい。
そして展開が早い。飯で新人物、家を出て新人物、通学路で新人物。会話するかと思いきや回想シーン。
早口で今までの人生を語られてる感じ。いや、そういうのいいんで、と感じる。
「みんなの場」を良い物と、絆のある物と思って貰うために、
それほど面白くない経緯の説明が入ってる。
そして、昔に比べて地の文が主人公の見た物を淡々と書いていくスタイルになっていて、
その文体が重いのでコメディ感が折れてる。
序盤がなぜこうもキツいのか？それは恐らく、頭の中にすでに集まりがあるから。
自分では全体が見えてしまっていて、まだるっこしい詳細な説明を省いてる。
それでいて、全ての情報を少量ずつ入れてる。
要点まとめときましたから覚えといて下さい、みたいな。
で、そこから先は用意してあるから、もの凄く良くまとまってる。
楽しいみんなの場が頭の中にあって、さっさとそこを書きたい。
そこにたどり着いてからが本領発揮。
紹介をもっと小出しにしてテンポを上げるか、わからないままでもいいじゃないか、と
開き直ると良くなったのだろうか、と思う。やってみないと分からないが。
格ゲー結構やるのでネタがわかってよかった。ﾃｰﾚｯﾃｰ。近Dバニ一撃。
ヒロインは一子とかがぶっ飛んだ子担当なのかなと思ったら腹話術が良キャラでした。
もう何言わせてもそれなりに面白い。
なんだかんだ言って、80以上の面白さ。83点です。