キャラ・音楽・シナリオともに全体的によくまとまってるとは思う。ただジャンルの「ピカレスク風純愛AVG」のとおりにあくまで“風”でピカレスク要素が弱めだったのは残念。
ういんどみるの作品をプレイするのは「くれいどるそんぐ」以来。
クリエイタ陣が違うから比べられないけれど、キャラ・音楽・シナリオともにそれなりにまとまってて良かったと思う。
ただ絵に関しては――絵の素養がないからなんとも言えないけれど――どのキャラも可愛く描かれてるにもかかわらず、立ち絵・一枚絵ともにデッサンが狂ってる気がする。
まあ可愛ければなんでもOKといえばOKだけど。
あと気になるのはモブキャラの活躍の少なさ。
僚樹・ユリウス・西九条先生あたりはいい感じのキャラなのに必要最低限しか出てこない。
というかそもそももうちょっと立ち絵のあるモブキャラがいてもいいような気がする。
シナリオについては、キャラゲーだと思えばよくできてると思う。
ただ主人公が年齢相応の反応を見せる感じで、冷静さとか冷酷さとかが足りないし、ちょっとは期待してた“熱さ”については、残念ながら心理戦にしろ情報戦にしろどちらも(笑)の付くようなものでしかない。
そもそも主人公の仮想敵やら目指す世界やらの描写が足りなすぎて、一人で勝手に騒いでるようにしか見えない。
システムについては、幕間・章間のアイキャッチとかセーブ確認とかがテンポを悪くしてる。
もう少しスパンが短ければいいと思うんだけれど。
特にOPムービーに入る直前のセーブ確認は没入感をかなり台無しにしてくれちゃってる。
まあ好きなキャラがいればキャラゲーとしてはアリかなあと思う。
個人的にはどこでも出張ってくるメフィストが可愛かったから続けられたような気がする。