キャラ・ギャグが売りの良作。テキストに肌に合えばとても楽しめる。
体験版をした時は、殆ど面白さを感じなかったですが、発売後、ここの評価が高かったので、思い切って購入してみました。
この作品は全13話構成で、1話が20~30分程度。共通ルート6話、個別ルート7話となっています。
共通ルート4話(体験版部分)まではあまり面白く感じないのですが、5話で雪奈の謎が明らかになり、6話で奏扮するリリーが登場し、全主要キャラが登場します。
正直、体験版部分では面白さを感じない。
良いところ・悪いところを書くと、
○1話形式で話を区切っているので、忙しくても少しづつ楽しむことができる。
○立ち絵が豊富で、コロコロ動く。
○ギャグが作品のキャラの特徴を使ったオリジナルが多く、パロネタが少ない。
×バグが多い。初期にはCG登録がされない、といった致命的な物もあった。
×折角の良キャラの個別ルートがない。
×面白くなるのが共通ルートの後半なのは、構成に難があるのでは?
雪奈の正体判明はもっと早い話数でやるべきだったと感じます。
以下個別キャラ感想です。
・日之
カリスマのある、お金持ちなちょいS気のある先輩。
序盤は超然としたキャラですが、個別ルートでは、幽霊が大の苦手など、可愛い部分が見れます。
恋人になった後は、からかわれつつ、イチャイチャするという、年上キャラの魅力を堪能できます。年上好きには大満足のお姉さんキャラです。
・町子
同級生の、長身貧乳おサムライガール。
その身体(胸)を生かして、作中では晴菜に次ぐギャグキャラ要員となっています。
特に個別ルートの豊胸する話は、涙ぐましすぎて笑えます。
ただ、最後まで主人公を名前で呼んでくれなかったのは、残念でした。
・奏
隣りに住む、天然巨乳幼馴染。
作中で、晴菜の薬のせいで、リリーというロリアイドルに変身します。
リリー登場時のアカペラ電波ソングが面白かったです。特に、個別ルート序盤の消費者金融CM風電波ソングはツボにはまりました。
・雪奈
主人公の妹。ツンデレ雪女妹。
共通4話(体験版部分)までは、全く会話に絡んでこないので空気ですが、5話で正体が判明した後は、自ルート・他キャラルート問わず、兄への嫉妬爆発で超絶萌えキャラに変身します。
個別ルートに入ると、「にぃにぃ」と呼んでくれる様になり、萌え転がる人多数だと思います。
今作最強の萌えキャラです。
・晴菜
主人公宅の居候。爆乳おバカたぬき娘。
そのおバカと役に立たない祈祷術を生かして、今作一番のギャグキャラです。
個別ルートでも最初から最期までほぼギャグ一色です。最終話のオチまでギャグで通されていたので、潔さを感じました。
愛すべきおパカです。
・隠しキャラ
全ルート攻略後に登場するスペシャルルートのキャラ。スタイルを含めて、完璧超人お嬢様。
主人公を「旦那様」と呼び、主人公のためにありとあらゆるものスキルを身につけています。
スペシャルルートは、実質日之のアナザーストーリーになっており、エンディングは3種類ありますが、2つはほぼバッドルートで、最後の一つは、日之エンド2、となっています。
折角の良キャラなのに、個別ルートがないので、非常に残念です。勿体無いです。
まとめ
1話形式で、気軽に楽しめる良作です。
ギャグもオリジナルが多いので、パロネタの笑いにうんざりしている人にも楽しめると思います。
●購入検討している方へ
もし体験版で、少しでも魅力を感じることができれば、買って損はしないと思います。
本編は、体験版より面白くなる事はあっても、つまらなくなる事はありませんので。
◎最後に一言
このメーカーさんに限りませんが、体験版をだすなら、きちんと作品の魅力を伝えるようにすべきだと思います。
この作品の場合、体験版部分では、雪奈やリリーも会話に参加しませんし、本編の面白さを感じることができません。
本作の体験版を出すなら、共通ルート6話を収録した物を出すべきだったと思います。体験版は序盤をプレイできる物ではなく、その後の購入に繋がるような物を提供すべきではないでしょうか?
折角の良作なのに勿体無く感じます。