作中の葵のホームページを見ると凄く懐かしい気分に。
90年代から2000年代にかけてのインターネットを取り巻く急速な技術革新は周知の事実だが、本作はそんな所謂インターネットが世間一般に広まったばかりの時代を舞台にしたお話。元来、性善説に基づいて発達していたネット世界に突如として沸いたアングラサイト達。ただのドキュメントとドキュメントを繋いだだけのシステムなのに、リンク一つ踏むだけでネットの向こうの得体の知れぬ感覚にドキドキしなければならなかったあの頃。ネットの闇という言葉が完全に別の意味に置き換えられてしまった現在、そのようなアングラ満載のネット社会を経験していない人には、魅力が大きく減少してしまうゲームであり、一言コメントにも書いた通り、作中に出てくる葵のホームページを見て懐かしく感じるような人には大変お勧め。ただ、森博嗣の作品が激しく好きな方には、プレイ回避を推奨する。
以下どうでもいいネタバレ感想?
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赤鼻のトナカイを聴くとあの冬を思い出す。
ヴィヴァ!ポリバケツ!!
これはいらない! 持って帰ってくれ!
あと、紫苑クンの性的錯誤はまさに螺旋のごとし。
彼の秘めた想いは螺旋のごとくちょっとスパイラルしちゃっただけで、
根っこは大変純朴であったと思うんですよん。
佐伯先生に行き着いた愛はある意味トゥルーエンドであったと思いますです。
あれこそ畸形なる愛・・どっかで聴いたことあるような無いような。
結局あれが一番興奮しましたね、はい。
お気に入りのシナリオ:紫苑のシナリオ
お気に入りのキャラ:紫苑
お気に入りの曲:タイトルの曲