こういう心のこもった丁寧な作品って個人的にツボなんですよね。
かわいらしい絵。心地よい旋律が多いBGM。
全体的な雰囲気は作中に出てくるホットケーキのごとく、とても甘くて温かいです。
疲れた時はふとこのゲームを起動して、骨董屋を訪れたくなります。
作中で、某キャラが骨董屋の魔力に惹かれて訪れるという描写がありますが、
私もそのような不思議な魅力にとり憑かれた一人であったのかなぁと、今さらながら思います。
シミュレーションはまあそれなりに楽しかったですね。
みどりさん攻略は若干骨が折れましたが、
慣れると結構簡単にクリアできるようになりました。
(セーブロードの繰り返しは必須ですが)
欠点としては、やはり途中から作業ゲーになりがちな所ですかね。
あと、せっかくだからもう少しシミュレーションと各シナリオを絡めて欲しかったですね。
前作のコミパは制約が厳しくて、シミュレーションパートが苦痛になってしまいましたが、
逆にまじアンは、みどりルート以外だと全く機能していなかったのが残念でした。
骨董品集めという機能もありましたが、まあこれもほどほどに楽しめるという程度のものでしたね。
個別のシナリオに関しては、どれもまあ無難な出来。
なつみシナリオは高橋龍也氏が担当しただけあって、
そこそこ凝った内容になっていますが、特別突出しているというわけでもないです。
いずれのシナリオもプレイ後はまったりとした気分になれる、そんな感じのものでした。
ボリューム等考えると、今のエロゲと比べるのは正直厳しい所がありますが、
当時の思い出補正を強く含んで80点で。
お気に入りのシナリオ:なつみシナリオ
お気に入りのキャラ:スフィー
お気に入りの曲:君がいない部屋、歩み